問題26
次の記述のうち,より適切なものはどれか。 3つ選べ。
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正答 1・2・3
との用語を問う問題です。似た言葉が並ぶので、何が落ちている状態なのかで整理します。
ポイントは次の3つです。
- サルコペニアは、加齢に伴って筋肉量が減り、筋力や身体機能が低下した状態です。
- フレイルには3つの側面があります。身体的フレイル(体重減少、疲労感、歩行速度の低下、握力の低下、活動量の低下)、精神・心理的フレイル(意欲の低下、抑うつ、の低下)、社会的フレイル(閉じこもり、孤立、経済的な困窮)です。社会参加しやすい環境づくりは、社会的フレイルの予防になります。
- は口の機能の衰えを指します。滑舌が悪くなる、食べこぼす、わずかにむせる、かたいものが食べにくくなるといった小さな変化から始まり、放っておくとやサルコペニアにつながります。
また、フレイルは適切な働きかけによって健康な状態に戻りうる、可逆性のある状態です。これがフレイルという概念の要点です。したがって1・2・3が、より適切です。
選択肢ごとの解説
- 〇適切です(正答)。サルコペニアとは、加齢に伴って筋肉量が減少し、筋力や身体機能が低下した状態をいいます。ギリシャ語の「筋肉」と「減少」を組み合わせた言葉です。握力の低下や歩行速度の低下が判定の目安として用いられます。
- 〇適切です(正答)。体重減少は身体的フレイルの重要な目安です。意図しない体重減少(6か月で2kg以上)、疲労感、歩行速度の低下、握力の低下、活動量の低下という5つの項目のうち、3つ以上に当てはまるとフレイルと判定する考え方が広く使われています。
- 〇適切です(正答)。社会的フレイルとは、閉じこもりや人とのつながりの減少、社会的役割の喪失といった側面から生じる虚弱です。や地域活動など、社会参加しやすい環境をつくることは、その予防に直接つながります。
- ✕不適切です。オーラルフレイルとは、口の機能の衰えのことです。滑舌が悪くなる、食べこぼす、わずかにむせる、かたいものが食べにくくなるといった変化から始まり、放っておくと食べる量が減って低栄養やサルコペニアへ進みます。心理的認知的フレイルとは別のものです。
- ✕不適切です。フレイルは、適切な働きかけによって健康な状態に戻りうる、可逆性のある状態です。だからこそ早く気づいて手を打つことが重視されます。回復することはないという記述は、フレイルという考え方そのものと反します。
問題27
次の記述のうち,より適切なものはどれか。 3つ選べ。
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正答 1・4・5
日常生活の援助に関する基本を問う問題です。
ポイントは次の3つです。
- 入浴は体を清潔に保つだけでなく、温熱の作用で血液の循環をよくし、新陳代謝を促します。リラックスや安眠にもつながる大切な生活行為です。
- 口腔内を清掃するときは義歯を外します。義歯を付けたままでは、義歯の下の粘膜も義歯そのものも清掃できません。
- 膀胱留置の蓄尿バッグは、必ず膀胱より低い位置に固定します。同じ高さや高い位置にすると、尿が膀胱へ逆流して尿路感染を起こす危険があります。
また、痛み、かゆみ、咳、呼吸困難、頻尿といった身体の症状は睡眠障害の大きな原因になります。眠れないという訴えの背景に身体の不調がないかを確かめる視点が必要です。したがって1・4・5が、より適切です。
選択肢ごとの解説
- 〇適切です(正答)。入浴は全身の保清を図るとともに、温熱の作用によって血液循環や新陳代謝を促進します。心身の緊張をほぐし、睡眠にもよい影響を与えます。一方で血圧の変動やにも注意が必要で、入浴前後の状態観察が欠かせません。
- ✕不適切です。口腔内を清掃する際は義歯を外します。義歯を装着したままでは、義歯の下の粘膜も義歯自体も清掃できず、汚れが残って口腔内の細菌が増えます。外した義歯は義歯用ブラシで流水を使って洗います。
- ✕不適切です。蓄尿バッグは、必ず膀胱よりも低い位置に固定します。同じ高さや高い位置にすると、たまった尿が膀胱へ逆流し、を起こす危険があります。移動や移乗の際も、バッグが膀胱より高くならないよう注意します。
- 〇適切です(正答)。杖、歩行器、車いす、スライディングボードなど、その人に合った移動補助具を導入することは、本人の自立を支えると同時に、介護する側の身体的な負担を軽くします。介護者の腰痛予防という観点からも重要です。
- 〇適切です(正答)。痛み、かゆみ、咳、呼吸困難、頻尿といった身体の症状は、睡眠を妨げる大きな原因になります。眠れないという訴えに対して、すぐ睡眠薬を考えるのではなく、まず身体の不調が背景にないかを確かめることが大切です。
問題28
褥瘡について適切なものはどれか。 3つ選べ。
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正答 1・3・4
(床ずれ)についての問題です。
ポイントは次の3つです。
- 褥瘡から細菌が入り込むと、感染が深部に及んで骨髄炎やといった重い状態に進むことがあります。皮膚の傷にとどまらない問題です。
- 褥瘡は寝ているときだけに生じるものではありません。半座位では仙骨部や尾骨部、座位では坐骨結節部に体重が集中し、ずれの力も加わるため、むしろできやすい姿勢です。
- は褥瘡の重要な発生要因です。たんぱく質やエネルギーが不足すると皮膚や皮下組織がもろくなり、できた褥瘡も治りにくくなります。
また、排泄物による皮膚の湿潤(おむつの中の蒸れや尿・便の付着)は皮膚のバリアを弱め、褥瘡ができやすくなります。入浴は皮膚を清潔に保ち血行をよくするため、状態に応じて行うほうがよく、禁止されるものではありません。したがって1・3・4が適切です。
選択肢ごとの解説
- 〇適切です(正答)。褥瘡で皮膚のバリアが破れると、そこから細菌が入り込みます。感染が深部に及ぶと、骨髄炎や敗血症といった命に関わる状態に進むことがあります。褥瘡は全身状態を左右する問題として捉える必要があります。
- ✕不適切です。半座位や座位でも褥瘡は生じます。半座位では仙骨部や尾骨部に体重が集中し、身体がずり落ちることでずれの力も加わります。座位では坐骨結節部にできやすくなります。座っていれば安心ということはなく、座位でも定期的な除圧が必要です。
- 〇適切です(正答)。低栄養は褥瘡の発生要因の一つです。たんぱく質やエネルギー、亜鉛やビタミンが不足すると、皮膚や皮下組織がもろくなり、傷の治りも遅くなります。体位変換や体圧分散寝具とあわせて、栄養状態を確かめることが予防の柱になります。
- 〇適切です(正答)。尿や便による皮膚の湿潤は、皮膚をふやけさせてバリア機能を弱め、摩擦にも弱くします。そこに圧迫が加わることで褥瘡が生じやすくなります。排泄後の速やかな交換と洗浄、保湿と保護が予防になります。
- ✕不適切です。褥瘡があっても入浴は禁止されません。皮膚を清潔に保ち、血行をよくすることは治癒にとってよい影響があります。傷の状態に応じて、洗い方や被覆材の扱いを医療職と相談しながら行います。
問題29
次の記述のうち,より適切なものはどれか。 3つ選べ。
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正答 3・4・5
の考え方と、実際の場面での工夫を問う問題です。
ポイントは次の3つです。
- 終末期にもリハビリテーションは行われます。安楽な姿勢を保つ、痛みやを防ぐ、呼吸を楽にする、最期まで自分でできることを支えるといった目的があります。
- はを対象とするサービスです。要介護1の人は通所リハビリテーションを利用します。
- 退院後の計画は、入院中に何をどこまで行い、どこまで戻ったのかという情報を踏まえて作ります。振り出しに戻さないための連携です。
また、のある人の移乗では、健側(麻痺のない側)に車いすを置くと、健側の手足を使って安全に動けます。歩行障害に対しては、杖や装具の活用を検討します。したがって3・4・5が、より適切です。
選択肢ごとの解説
- ✕不適切です。終末期にもリハビリテーションは行われます。関節の拘縮や痛みを防ぐ、安楽な姿勢を保つ、呼吸を楽にする、最期まで自分でできることを支えるといった目的があり、生活の質を保つうえで意味を持ちます。行ってはならないという記述は誤りです。
- ✕不適切です。介護予防通所リハビリテーションは要支援1・2の人を対象とするです。要介護1の人が利用するのは通所リハビリテーションです。との区別を問う選択肢です。
- 〇適切です(正答)。退院後の訪問リハビリテーション計画を作るときは、入院中にどのようなリハビリテーションが行われ、どこまで機能が戻ったのかという情報を把握します。これがないと、すでにできるようになったことをやり直すことになったり、逆に危険な負荷をかけたりしかねません。
- 〇適切です(正答)。片麻痺のある人がベッドから車いすに移乗する場合は、健側(麻痺のない側)に車いすを置きます。健側の手で車いすの肘掛けをつかみ、健側の足に体重をかけて立ち上がり、健側を軸に向きを変えることで、安全に移乗できます。
- 〇適切です(正答)。歩行障害に対するリハビリテーションでは、訓練だけでなく杖や装具の活用を検討します。適切な補助具を使うことで、安全に歩ける距離が延び、活動の範囲が広がります。転倒の予防にもつながります。
問題30
認知症やそのケアについて適切なものはどれか。 2つ選べ。
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正答 1・2
の基本的な用語と考え方を問う問題です。
ポイントは次の3つです。
- (MCI)は、の低下はあるが日常生活は自立している状態です。認知症に移行する人もいれば、変わらない人、健常な状態に戻る人もいます。
- 認知症の症状は、と(BPSD)に分けられます。中核症状は脳の細胞が壊れることで直接生じるもので、記憶障害、見当識障害、理解・判断力の障害、実行機能障害などがこれに当たります。
- は、認知症の人を一人の人として尊重し、その人の視点や立場に立って行うケアの考え方です。介護者本位でも効率優先でもなく、まったく逆の考え方です。
また、は、認知症が疑われる人や家族を訪問して初期の集中的な支援を行うもので、行方不明者の捜索の仕組みではありません。はなどで行われるもので、の給付対象サービスではありません。したがって1・2が適切です。
選択肢ごとの解説
- 〇適切です(正答)。軽度認知障害(MCI)は、記憶などの認知機能に低下があるものの、日常生活は自立している状態です。認知症に移行することもありますが、変わらない人や健常な状態に戻る人もいます。早い段階で運動や社会参加などに取り組む意味があるとされる段階です。
- 〇適切です(正答)。記憶障害や見当識障害は認知症の中核症状です。中核症状は脳の細胞が壊れることによって直接生じる症状で、ほかに理解・判断力の障害、実行機能障害、失語・失行・失認などがあります。不安や興奮、徘徊、妄想といった行動・心理症状(BPSD)とは区別します。
- ✕不適切です。パーソン・センタード・ケアは、認知症の人を一人の人として尊重し、その人の視点や立場に立って理解しようとするケアの考え方です。イギリスのトム・キットウッドが提唱しました。介護者本位で効率を優先する考え方とは正反対です。
- ✕不適切です。認知症初期集中支援チームは、認知症が疑われる人や認知症の人とその家族を複数の専門職が訪問し、おおむね6か月を目安に集中的な支援を行って、適切な医療や介護につなげる仕組みです。行方不明者を捜索するためのものではありません。
- ✕不適切です。認知症カフェは、認知症の人とその家族、地域の人、専門職が集って交流する場で、地域支援事業などで実施されています。介護保険の給付対象のサービスではありません。
問題31
次の記述のうち適切なものはどれか。 3つ選べ。
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正答 1・2・3
高齢者の精神症状についての問題です。
ポイントは次の3つです。
- の誘因には、身体の不調(、感染、、痛み)、薬剤、そして環境の変化があります。入院や施設入所は環境の変化として代表的な誘因です。
- 高齢者は、腎機能や肝機能の低下によって薬が体内にとどまりやすく、複数の薬を飲んでいることも多いため、薬剤によって精神症状(せん妄、抑うつ、幻覚など)を生じやすくなります。
- の陽性症状には幻覚と妄想があります。幻聴が代表的です。
また、はの危険因子であり、合併することがあります。老年期では、貧困妄想、罪業妄想、心気妄想といった妄想を伴うことが少なくありません。したがって1・2・3が適切です。
選択肢ごとの解説
- 〇適切です(正答)。せん妄の誘因の一つに、入院や施設入所などの環境の変化があります。慣れない場所、見慣れない人、変わった生活リズムが負荷となって、意識の混乱が生じます。だからこそ、環境を変えるときには、なじみのものを持ち込むなどの配慮が重要になります。
- 〇適切です(正答)。高齢者では、腎機能や肝機能の低下によって薬が体内にとどまりやすく、また複数の薬を服用していることも多いため、薬剤によって精神症状を生じやすくなります。睡眠薬、抗不安薬、抗コリン作用のある薬、ステロイドなどが知られています。
- 〇適切です(正答)。統合失調症の症状には、幻覚や妄想といった陽性症状と、感情の平板化や意欲の低下といった陰性症状があります。幻覚のうち幻聴が最も多くみられます。高齢期に発症することは多くありませんが、若い頃に発症した人が高齢期を迎える場合があります。
- ✕不適切です。アルコール依存症は認知症の危険因子であり、合併することがあります。長期の多量飲酒は脳の萎縮を招き、ビタミンB1の欠乏によるウェルニッケ脳症からコルサコフ症候群に至ることもあります。合併することはないという記述は誤りです。
- ✕不適切です。老年期うつ病では、妄想を伴うことが少なくありません。お金がなくなってしまうという貧困妄想、自分が罪を犯したという罪業妄想、重い病気にかかっているという心気妄想が代表的です。
問題32
診断や治療について適切なものはどれか。 3つ選べ。
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正答 1・3・5
診断と治療の基本的な考え方を問う問題です。
ポイントは次の3つです。
- 診断も治療も、医学的な根拠に基づいて行うことが基本です(根拠に基づく医療)。
- 検査は、得られる情報の価値と、患者の身体的な負担や危険とを比べて行います。負担の少ないものから順に進めるのが原則です。
- 治療は診断に基づいて行います。何の病気かを見きわめないまま治療を始めれば、効果がないばかりか害になることもあります。
また、とは今後の見通し(病気がどう経過し、どのような結果になると見込まれるか)のことであり、現在の状態ではありません。検査を行う際にもは必要です。したがって1・3・5が適切です。
選択肢ごとの解説
- 〇適切です(正答)。診断も治療も、医学的な根拠に基づいて行うことが重要です。個人の経験や思い込みではなく、研究によって確かめられた根拠と、患者の価値観、医療者の専門性を合わせて判断するという考え方(根拠に基づく医療)が土台になっています。
- ✕不適切です。予後とは、病気がこの先どのように経過し、どのような結果になると見込まれるかという見通しのことです。現在の状態のことではありません。にとっても、予後の見通しは生活を組み立てるうえで欠かせない情報です。
- 〇適切です(正答)。検査は、得られる情報の価値と、患者の身体的な負担や危険とを比べたうえで行います。高齢者では、造影剤や被曝、絶食や長時間の同一姿勢が大きな負担になることもあり、負担の少ない検査から順に進めるのが原則です。
- ✕不適切です。検査を行う際にもインフォームド・コンセントは必要です。何のための検査か、どのような負担や危険があるか、結果をどう使うのかを説明し、患者の同意を得たうえで行います。治療のときだけ必要になるものではありません。
- 〇適切です(正答)。治療は診断に基づいて行うことが重要です。原因を見きわめずに症状だけを抑えれば、背後にある病気を見逃したり、かえって状態を悪くしたりすることがあります。診断があって初めて、適切な治療を選べます。
問題33
栄養・食生活について適切なものはどれか。 3つ選べ。
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正答 1・2・4
食事と栄養の支援についての問題です。
ポイントは次の3つです。
- 体重減少はの代表的な徴候です。特別な検査をしなくても継続して測れるため、実際の支援の場面で最も使いやすい指標になります。
- 食事の介護のでは、食べる量や内容だけでなく、摂食動作(食器を持つ、箸やスプーンを使う、口へ運ぶ、噛む、飲み込む)を一つひとつ確かめます。どの段階でつまずいているかによって、必要な支援が変わるからです。
- は、口の中の細菌を含む唾液や食べ物が気道に入ることで起こります。で口の中の細菌を減らすことが、予防として最も重要です。
また、食事介助では頭部を後ろに反らせる姿勢(頭部後屈)は気道が開いてしやすくなるため避け、やや前かがみのあごを引いた姿勢をとります。食間とは、食事と食事の間(食後2時間ほど)であり、食事中ではありません。したがって1・2・4が適切です。
選択肢ごとの解説
- 〇適切です(正答)。体重減少は低栄養の徴候の一つです。6か月で2から3kg以上、あるいは通常の体重の5%以上の減少があれば、低栄養を疑う目安になります。定期的に測って記録しておくことが、早い気づきにつながります。
- 〇適切です(正答)。食事の介護のためのアセスメントでは、摂食動作を確認します。食器を持てるか、箸やスプーンを使えるか、口まで運べるか、噛めるか、飲み込めるか。どの段階に困難があるかによって、自助具を使う、食形態を変える、姿勢を整えるなど、必要な支援が変わります。
- ✕不適切です。頭部を後ろに反らせる姿勢(頭部後屈)は、気道がまっすぐに開いて誤嚥しやすくなるため避けます。食事介助では、あごを引いてやや前かがみになる姿勢(頸部前屈)をとると、食べ物が気道へ入りにくくなります。介助者が立ったまま上から食べさせると自然に頭部後屈になるため、目線の高さを合わせて座ることが大切です。
- 〇適切です(正答)。誤嚥性肺炎の予防には口腔ケアが重要です。誤嚥性肺炎は、口の中の細菌を含む唾液や食べ物が気道に入ることで起こります。口腔ケアによって口の中の細菌を減らすことが、直接の予防になります。口から食べていない人でも同じです。
- ✕不適切です。食間とは、食事と食事の間、おおむね食後2時間ほどの空腹時のことです。食事中に服用することではありません。言葉のとおりに受け取って食事中に飲んでしまう誤解が起こりやすいため、服薬の支援では確かめておきたい点です。
問題34
次の記述のうち適切なものはどれか。 3つ選べ。
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正答 1・4・5
在宅医療に関わる知識を問う問題です。
ポイントは次の3つです。
- 在宅医療は、医師、歯科医師、薬剤師、看護師、専門職、、、介護職員など多くの職種が関わって成り立ちます。連携の要になるのが介護支援専門員です。
- 腹膜透析は、自宅で行えることが大きな特徴です。おなかに入れた透析液を一定時間ごとに交換する方法で、通院は一般に月1~2回程度と血液透析に比べて少なく、生活の自由度が高いという利点があります。
- は、鎖骨下静脈などからを入れ、心臓に近い太い静脈()に高カロリーの点滴栄養剤を入れる方法です。
また、があっても入浴はできます。は指先などに装着して血液中のと脈拍を測る機器です。したがって1・4・5が適切です。
選択肢ごとの解説
- 〇適切です(正答)。在宅医療は、医師、歯科医師、薬剤師、看護師、等、管理栄養士、介護支援専門員、介護職員など、多くの職種が関わって成り立ちます。それぞれが持つ情報をつなぎ、方針をそろえる連携が欠かせません。
- ✕不適切です。腹膜透析は、自宅で行えることが大きな特徴です。おなかの中に入れた透析液を一定時間ごとに交換する方法で、日中に数回交換する方法や、就寝中に機械で自動的に行う方法があります。通院は一般に月1~2回程度と血液透析に比べて少なく、生活の自由度が高いという利点があります。
- ✕不適切です。胃ろうがあっても入浴はできます。ろう孔の周りの皮膚を清潔に保つうえで、入浴はむしろ望ましいことです。特別な保護をせずに入浴できる場合が多く、状態に応じて医療職の助言を受けながら行います。
- 〇適切です(正答)。中心静脈栄養法は、鎖骨下静脈や内頸静脈などからカテーテルを入れ、心臓に近い太い静脈(中心静脈)に高カロリーの点滴栄養剤を入れる方法です。太い血管を使うため、濃度の高い輸液を投与できます。
- 〇適切です(正答)。パルスオキシメーターは、指先などに装着して、皮膚の上から光を当てることで血液中の酸素飽和度(SpO2)と脈拍数を測る機器です。採血をせずに繰り返し測れるため、や呼吸器疾患のある人の状態把握に広く使われています。
問題35
感染症について適切なものはどれか。 3つ選べ。
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正答 1・2・3
感染症とその対策についての問題です。
ポイントは次の3つです。
- 新型コロナウイルスはエンベロープを持つウイルスで、アルコールが有効です。濃度70%以上95%以下のエタノールが消毒に用いられます。
- は感染者の吐物や便に含まれます。吐物の処理では、使い捨ての手袋・マスク・エプロンを着け、次亜塩素酸ナトリウムで消毒します。ノロウイルスにはアルコールが効きにくい点も押さえます。
- 肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌による重症の肺炎やなどを防ぐ効果があります。高齢者の定期接種の対象になっています。
また、B型肝炎はワクチンで予防できます。感染防護具は使い捨てが原則で、使い回しは感染を広げる原因になります。したがって1・2・3が適切です。
選択肢ごとの解説
- 〇適切です(正答)。新型コロナウイルスはエンベロープ(脂質の膜)を持つウイルスであり、アルコールによって膜が壊れて不活化されます。消毒には濃度70%以上95%以下のエタノールが有効とされています。濃度が低すぎても高すぎても効果が下がります。
- 〇適切です(正答)。ノロウイルス感染者の吐物や便には大量のウイルスが含まれています。乾燥して舞い上がると空気を介して広がるため、速やかに処理することが必要です。使い捨ての手袋・マスク・エプロンを着け、次亜塩素酸ナトリウムで消毒します。アルコールは効きにくい点に注意します。
- 〇適切です(正答)。高齢者に対する肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌による重症の肺炎や菌血症、髄膜炎を防ぐ効果があります。定期接種の対象は65歳の人と、一定の心臓・腎臓・呼吸器・免疫機能障害がある60歳以上65歳未満の人です。65歳を超える人を5歳刻みで対象とした経過措置は、2024年3月31日に終了しています。
- ✕不適切です。B型肝炎はワクチンで予防することができます。B型肝炎ワクチンは有効性が高く、医療や介護の従事者にも接種が勧められています。予防できないという記述は誤りです。
- ✕不適切です。感染防護具であるエプロンやガウン、手袋は使い捨てが原則です。使い回せば、付着した病原体を別の利用者へ運ぶことになり、感染を広げてしまいます。利用者ごと、処置ごとに交換します。
問題36
次の記述のうち適切なものはどれか。 3つ選べ。
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正答 2・3・4
在宅で行われる医療的な管理についての問題です。
ポイントは次の3つです。
- とは、手術によって人工的に造設された便や尿の排泄口(人工肛門・人工膀胱)のことです。
- を伴うでは、気管切開部(気管カニューレの周り)の清潔を保ち、皮膚の状態を観察し、カニューレの固定を確かめるといった管理が必要です。
- 在宅で人工呼吸器を使う場合、停電は生命に直結します。内部バッテリーの持続時間、外部バッテリーや発電機の準備、用手換気の方法(バッグバルブマスク)、電力会社や医療機関への連絡先など、災害時の対応をあらかじめ確認しておくことが不可欠です。
また、のは定期的な交換が必要です。の自己注射をしているからこそ、食事量が減ったときや運動量が増えたときなどにが起こりえます。したがって2・3・4が適切です。
選択肢ごとの解説
- ✕不適切です。経管栄養法で使用するカテーテルは定期的な交換が必要です。のカテーテルは種類によっておおむね1か月から6か月ごと、はより短い間隔で交換します。劣化や汚染、閉塞を防ぐためです。
- 〇適切です(正答)。ストーマとは、手術によって人工的に造設された便や尿の排泄口のことで、人工肛門と人工膀胱があります。ストーマのある人はパウチ(装具)を装着して生活し、装具の交換とストーマ周囲の皮膚の管理が必要になります。
- 〇適切です(正答)。気管切開を伴った人工呼吸療法では、気管切開部の管理が必要です。切開部の清潔を保ち、皮膚の状態や分泌物の量・性状を観察し、カニューレがしっかり固定されているかを確かめます。カニューレが抜けることは緊急事態にあたります。
- 〇適切です(正答)。在宅で人工呼吸器を使用する場合、停電は生命に直結します。内部バッテリーの持続時間、外部バッテリーや自家発電機の準備、用手換気(バッグバルブマスク)の方法、電力会社への事前登録、医療機関や事業者への連絡先などを、あらかじめ本人・家族と確認し、計画に位置づけておくことが重要です。
- ✕不適切です。インスリンの自己注射をしているからこそ、低血糖が起こりえます。食事の量が減った、食事の時間が遅れた、いつもより体を動かしたといったときに血糖が下がりすぎます。冷汗、動悸、手のふるえ、意識の混濁などの兆候を知り、糖分をすぐ補えるようにしておくことが必要です。
問題37
次の記述のうち,より適切なものはどれか。 3つ選べ。
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正答 2・3・5
急変時の観察と対応についての問題です。
ポイントは次の3つです。
- 出血に対しては、清潔なタオルやガーゼを当てて手で押さえる直接圧迫止血が基本です。特別な道具がなくてもでき、最も確実な方法です。
- 転倒して頭部を打った後に両手足の力が入らない場合は、頸髄損傷を疑います。むやみに動かさず、頭と首を動かさないようにして救急要請します。
- 手の甲の皮膚をつまみ上げて離したとき、すぐに戻らない(ツルゴールの低下)場合は、を疑う手がかりになります。口の中の乾燥、尿量の減少、わきの下の乾きなどとあわせて観察します。
また、吐き気を訴える人を仰向けにすると、吐いたものが気道に入って窒息やを起こす危険があります。顔を横に向けるか側臥位にします。高齢者のでは、胸痛がはっきりしない、あるいはまったくない(無痛性心筋梗塞)ことがあります。したがって2・3・5が、より適切です。
選択肢ごとの解説
- ✕不適切です。吐き気を訴える場合に仰向けにすると、吐いたものが気道に入って窒息したり、誤嚥性肺炎を起こしたりする危険があります。顔を横に向けるか、側臥位(横向き)にします。を防ぐという目的と、とるべき姿勢が逆になっています。
- 〇適切です(正答)。出血している傷口に清潔なタオルやガーゼを当て、手でしっかり押さえる直接圧迫止血が、最も基本的で確実な方法です。可能であれば出血している部位を心臓より高い位置に保ちます。処置する側は、感染を防ぐため手袋などを使います。
- 〇適切です(正答)。転倒して頭部を打撲した後に両手足に力が入らない場合は、頸髄損傷の可能性があります。むやみに起こしたり首を動かしたりせず、頭と首を動かさないようにして速やかに救急要請します。動かすことで損傷を広げるおそれがあるためです。
- ✕不適切です。高齢者の心筋梗塞では、強い胸痛がはっきり現れないことがあります。息苦しさ、吐き気、肩や背中の痛み、冷汗、いつもと違う元気のなさといった形で現れたり、痛みをまったく伴わなかったり(無痛性心筋梗塞)することもあります。特にのある人で起こりやすいとされます。
- 〇適切です(正答)。手の甲の皮膚をつまみ上げて離したとき、すぐには元に戻らない状態(ツルゴールの低下)は、脱水を疑う手がかりの一つです。口の中や舌の乾燥、わきの下の乾き、尿量の減少、皮膚の弾力の低下などとあわせて観察します。高齢者は口渇を感じにくいため、周りが気づくことが大切です。
問題38
次の記述のうち,より適切なものはどれか。 3つ選べ。
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正答 3・4・5
高齢者に多い病気とその対応についての問題です。
ポイントは次の3つです。
- の特徴の一つが朝のこわばりです。起床時に関節がこわばり、動かしているうちにやわらいでいくという日内変動があります。
- では、運動療法はむしろ重要です。動かないでいると関節のや筋力低下が進み、動きにくさが強まります。転倒に配慮しながら継続することが勧められます。
- の最も多い受傷原因は転倒です。手術と長い療養が必要になり、寝たきりの大きな原因になります。
また、膝関節症では、太ももの筋肉(大腿四頭筋)を鍛える運動などが痛みの軽減に効果があります。複数の疾患で多くの薬を飲んでいる高齢者では、副作用や相互作用()に注意が必要です。したがって3・4・5が、より適切です。
選択肢ごとの解説
- ✕不適切です。関節リウマチには症状の日内変動があります。起床時に関節がこわばり(朝のこわばり)、体を動かしているうちにやわらいでいくのが特徴です。こわばりが1時間以上続くかどうかは、病状を見るときの目安にもなります。
- ✕不適切です。パーキンソン病では運動療法が重要です。動かないでいると関節の拘縮や筋力低下が進み、かえって動きにくくなります。転倒に配慮しながら、歩行訓練やストレッチ、音やリズムを手がかりにした動作の練習などを続けることが勧められています。禁忌ではありません。
- 〇適切です(正答)。大腿骨頸部骨折の最も多い受傷原因は転倒です。があると、わずかな転倒でも骨折します。手術と長い療養が必要になり、その間に筋力が落ちて寝たきりにつながることも多いため、転倒予防が重視されます。
- 〇適切です(正答)。膝関節症では、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)を鍛える運動などによって、関節にかかる負担が減り、痛みや腫脹の軽減につながります。痛いから動かさないでいると筋力が落ちてさらに悪化するという悪循環を断つことが大切です。
- 〇適切です(正答)。複数の疾患を治療している高齢者では、薬の数が増えて副作用や相互作用が生じやすくなります(ポリファーマシー)。ふらつきや転倒、食欲不振、意識の混濁などの背景に薬があることも多く、お薬手帳などで服薬内容を把握し、医師や薬剤師と共有することが重要です。
問題39
臨死期の徴候について,より適切なものはどれか。 3つ選べ。
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正答 2・3・5
(死が近づいた時期)に現れる身体の変化を問う問題です。に関わる場面で、家族に何が起こるのかをあらかじめ伝えておくために必要な知識です。
臨死期には次のような変化がみられます。
- 意識レベルが低下し、傾眠がちになり、やがて呼びかけへの反応が乏しくなる
- 血液の循環が悪くなり、手足が冷たくなる(四肢冷感)、皮膚がまだらに紫色になる(チアノーゼ、まだら模様)
- のどに分泌物がたまり、ゴロゴロという音を伴う呼吸()が生じる
- 呼吸が不規則になる(チェーンストークス呼吸、下顎呼吸)
- 腎臓の血流が減って尿量が減少する
規則正しいリズムの呼吸と尿量の増加は、いずれも臨死期の徴候ではありません。したがって2・3・5が、より適切です。
選択肢ごとの解説
- ✕不適切です。臨死期には呼吸が不規則になります。深い呼吸と浅い呼吸を繰り返し、無呼吸をはさむチェーンストークス呼吸や、あごを上下させるような下顎呼吸がみられます。規則正しいリズムの呼吸は臨死期の徴候ではありません。
- 〇適切です(正答)。臨死期には意識レベルが低下します。うとうとしている時間が増え、やがて呼びかけへの反応が乏しくなります。聴覚は最期まで残るとされているため、そばで声をかけ続けることには意味があると家族に伝えます。
- 〇適切です(正答)。臨死期には血液の循環が悪くなり、手足が冷たくなります(四肢冷感)。皮膚の色が青白くなったり、まだらに紫色になったりする変化も現れます。温めることで安楽を図ることはできますが、無理に温める必要はありません。
- ✕不適切です。臨死期には腎臓への血流が減り、尿量は減少します。増加ではありません。飲み込む力も落ちて水分の摂取が減るため、尿の色が濃くなり、量も少なくなっていきます。
- 〇適切です(正答)。のどや気道に分泌物がたまり、呼吸のたびにゴロゴロという音がすることがあります(死前喘鳴)。本人が苦しんでいるとは限りませんが、家族には苦しそうに見えるため、あらかじめ説明しておくことが大切です。体位の工夫などで和らげることもあります。
問題40
アドバンス・ケア・プランニング(ACP)について,より適切なものはどれか。 2つ選べ。
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正答 4・5
(ACP、人生会議)についての問題です。将来の変化に備えて、本人が望む医療やケアについて、本人・家族等・医療ケアチームがあらかじめ繰り返し話し合う取組です。
ポイントは次の3つです。
- 死が近づいてから始めるものではありません。元気なうちから、状態の変化の節目ごとに話し合うことが勧められています。
- 本人の意思が中心です。家族の考えが本人より優先されることはありません。本人の意思が確認できない場合に、家族等が本人の意思を推定するという順序になります。
- 心身の状態や気持ちは変わるものですから、話合いは一度で終わりではなく、繰り返し行います。
また、話し合った内容は文書にまとめて共有しておくことが望ましく、の人についても、意思を適切に反映できるよう医療・ケアチームが支援します。したがって4・5が、より適切です。
選択肢ごとの解説
- ✕不適切です。ACPは、死が近づいてから始めるものではありません。元気なうちから、あるいは病気の診断を受けたとき、状態が変わったときなど、節目ごとに話し合うことが勧められています。切迫した状況では、落ち着いて本人の思いを聴くことが難しくなります。
- ✕不適切です。ACPで中心に置かれるのは本人の意思です。家族の考えが本人より優先されることはありません。本人の意思が確認できなくなった場合に、家族等が本人ならどう考えるかを推定し、それをもとに医療・ケアチームと話し合うという順序になります。
- ✕不適切です。ACPの話合いは繰り返し行うものです。心身の状態や置かれた状況が変われば、本人の考えも変わります。一度決めたことに縛られるのではなく、そのつど確かめ直していくことが、この取組の要点です。
- 〇適切です(正答)。話し合った内容は文書にまとめ、本人・家族等・医療ケアチームで共有しておくことが望ましいとされています。本人の意思が確認できなくなったときに、何を大切にしていたのかをたどれるようにするためです。
- 〇適切です(正答)。認知症の人についても、その意思を適切に反映できるよう医療・ケアチームが支援します。国は認知症の人の日常生活・社会生活におけるのガイドラインを示しており、分かりやすく伝える、時間をかけて確かめる、本人の様子から意思をくみ取るといった働きかけが求められます。
問題41
指定訪問看護について適切なものはどれか。 3つ選べ。
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正答 1・2・3
指定の基準を問う問題です。
ポイントは次の3つです。
- 訪問看護ステーションには、看護職員(、看護師、准看護師)を常勤換算で2.5人以上置かなければならず、そのうち1人は常勤とします。加えて、、、を実情に応じた適当数配置することができます。
- 訪問看護計画書は、利用者の希望や主治医の指示、心身の状況を踏まえて作成し、その内容を利用者又は家族に説明して同意を得なければなりません。
- 本問のの訪問看護は、居宅で生活している等に提供するサービスです。の入所中はとして必要な看護を受け、介護保険の訪問看護費を別に算定することはできません。
また、薬剤の処方を行えるのは医師(歯科医師)であり、看護師にその権限はありません。したがって1・2・3が適切です。
選択肢ごとの解説
- 〇適切です(正答)。指定訪問看護ステーションには、看護職員に加えて、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士を実情に応じた適当数配置することができます。これらの職種が訪問して行った場合も、訪問看護費として算定されます。
- 〇適切です(正答)。指定訪問看護ステーションには、看護職員を常勤換算方法で2.5人以上置かなければならず、そのうち1人は常勤である必要があります。管理者は原則として常勤の保健師又は看護師です。
- 〇適切です(正答)。訪問看護計画書は、利用者の希望、主治の医師の指示、心身の状況等を踏まえて作成し、その内容について利用者又はその家族に説明し、同意を得なければならないとされています。作成後は主治の医師に提出します。
- ✕不適切です。介護老人保健施設では施設サービスとして必要な看護が提供されるため、入所者に介護保険の訪問看護費を別に算定することはできません。なお、の入所者に対するの訪問看護には末期の悪性腫瘍などの例外があり、ではどの保険の訪問看護も一切利用できないという意味ではありません。
- ✕不適切です。薬剤の処方を行えるのは医師(歯科医師)です。看護師に処方の権限はありません。看護師は医師の指示に基づいて薬剤を投与し、服薬の状況や効果、副作用を観察して医師に報告します。
問題42
次の記述のうち,より適切なものはどれか。 3つ選べ。
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正答 1・2・4
服薬に関わる支援についての問題です。
ポイントは次の3つです。
- 薬には、砕いたり溶かしたりしてはいけないものがあります。徐々に溶けるように作られた徐放錠や、胃で溶けないようにした腸溶錠などです。から注入する場合は、必ず医師や薬剤師に確認します。
- 睡眠薬、抗不安薬、降圧薬、血糖降下薬などの副作用によるふらつきやめまいは、転倒の大きな原因になります。転倒した人については、薬の内容を確かめることが必要です。
- お薬手帳は、複数の医療機関や薬局から出された薬をまとめて把握するための道具です。重複や飲み合わせの問題を見つける手がかりになります。
また、介護職員も一定の条件の下で服薬の介助を行うことができます。高齢者は腎機能や肝機能の低下によって薬が体内にとどまりやすく、副作用はむしろ強く出やすくなります。したがって1・2・4が、より適切です。
選択肢ごとの解説
- 〇適切です(正答)。錠剤の中には、徐々に溶けるように作られた徐放錠や、胃で溶けないようにコーティングされた腸溶錠など、砕いたり溶かしたりしてはいけないものがあります。効き目が強く出すぎたり、逆に効かなくなったりするためです。胃ろうから注入する際は、必ず医師や薬剤師に確認します。
- 〇適切です(正答)。睡眠薬、抗不安薬、降圧薬、血糖降下薬、抗薬などの副作用によるふらつきやめまい、立ちくらみは、転倒の大きな原因になります。転倒があったときには、薬が新しく始まっていないか、量が変わっていないかを確かめることが重要です。
- ✕不適切です。介護職員も、一定の条件を満たせば服薬の介助を行うことができます。容態が安定していること、副作用の危険や投薬量の調整が必要でないこと、本人や家族から依頼があり医師や看護職員の指導を受けていることなどが条件です。行ってはならないという記述は誤りです。
- 〇適切です(正答)。お薬手帳は、複数の医療機関や薬局から出された薬をまとめて把握するための道具です。重複した処方や、飲み合わせの問題を見つける手がかりになります。も、本人の同意を得て内容を確かめ、必要に応じて医師や薬剤師につなぐことが大切です。
- ✕不適切です。高齢者は腎機能や肝機能が低下しているため、薬が体内から排泄されにくく、血液中の濃度が高くなりやすくなります。その結果、副作用はむしろ強く出やすくなります。減弱するという記述は逆です。
問題43
指定通所リハビリテーションについて,より適切なものはどれか。 3つ選べ。
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正答 1・4・5
指定(デイケア)の運営についての問題です。
ポイントは次の3つです。
- 会議は、利用者及びその家族の参加を基本としています。医師、等、、サービス担当者などが集まり、本人の目標や方針を共有する場だからです。
- 通所リハビリテーション計画は、があるかどうかにかかわらず作成します。居宅サービス計画が作られている場合は、その内容に沿って作成します。
- には、事業の目的及び運営の方針、従業者の職種・員数・職務内容、営業日及び営業時間、指定通所リハビリテーションの利用定員、内容及び利用料その他の費用の額、通常の事業の実施地域、サービス利用に当たっての留意事項、非常災害対策、虐待の防止のための措置に関する事項などを定めます。
また、リハビリテーションは一人ひとりの状態と目標に応じて行うものであり、全員一律の内容にするものではありません。したがって1・4・5が、より適切です。
選択肢ごとの解説
- 〇適切です(正答)。リハビリテーション会議は、利用者及びその家族の参加を基本とするとされています。本人がどうなりたいのかを軸に、医師、理学療法士等、介護支援専門員、サービス担当者が方針を共有する場だからです。テレビ電話装置等を活用して行うこともできます。
- ✕不適切です。通所リハビリテーション計画は、居宅サービス計画が作成されているかどうかにかかわらず作成します。居宅サービス計画が作られている場合は、その内容に沿って作成しなければならないとされています。作らなくてよいという扱いはありません。
- ✕不適切です。リハビリテーションは、一人ひとりの心身の状態や目標に応じて行うものです。通所リハビリテーション計画も個々の利用者ごとに作成します。全員が同一の内容で実施しなければならないという定めはありません。
- 〇適切です(正答)。運営規程には、指定通所リハビリテーションの利用定員を定めておかなければならないとされています。ほかに、事業の目的及び運営の方針、従業者の職種・員数・職務内容、営業日及び営業時間、利用料などを定めます。
- 〇適切です(正答)。運営規程に定める事項には非常災害対策が含まれます。あわせて、非常災害に関する具体的計画を立て、関係機関への通報及び連携体制を整備し、定期的に避難や救出の訓練を行うことも求められています。
問題44
指定看護小規模多機能型居宅介護について正しいものはどれか。 3つ選べ。
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正答 1・3・5
(看多機)についての問題です。
ポイントは次の3つです。
- 看多機は、(通い・泊まり・)にを組み合わせたサービスです。医療的なケアが必要な人でも、一つの事業所で柔軟に支えられる点が特徴です。
- のサービスがないため、は利用できません。対象はに限られます。
- 登録定員は29人以下(サテライト型は18人以下)です。
また、看護サービスの提供に当たっては主治の医師から文書で指示を受けますが、複数の医師から受けなければならないという定めはありません。登録者のは、看多機の事業所のが作成します。したがって1・3・5が正しい記述です。
選択肢ごとの解説
- 〇適切です(正答)。看護小規模多機能型居宅介護は、小規模多機能型居宅介護(通い・泊まり・訪問介護)に訪問看護を組み合わせたサービスです。同じ事業所の職員が、介護と看護の両方を提供するため、退院直後や医療的ケアが必要な人でも在宅生活を続けやすくなります。
- ✕不適切です。看護サービスの提供の開始に際しては、主治の医師による指示を文書で受けなければならないとされていますが、複数の医師から指示を受けなければならないという定めはありません。
- 〇適切です(正答)。看護小規模多機能型居宅介護には介護予防のサービスがないため、要支援者は利用できません。対象は要介護者に限られます。同じく通い・泊まり・訪問を組み合わせる小規模多機能型居宅介護には介護予防のサービスがあり、要支援者も利用できる点と対比して覚えます。
- ✕不適切です。登録者の居宅サービス計画は、看護小規模多機能型居宅介護事業所の介護支援専門員が作成します。通い・泊まり・訪問・看護を一体的に組み立てるため、その事業所の介護支援専門員が計画づくりの要になります。
- 〇適切です(正答)。サテライト型ではない事業所の登録定員は29人以下です。サテライト型事業所の場合は18人以下とされています。
問題45
介護医療院について,より適切なものはどれか。 3つ選べ。
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正答 2・4・5
についての問題です。2018(平成30)年4月に創設された、長期の療養と生活の場を兼ねるです。
ポイントは次の3つです。
- 介護医療院は、主として長期にわたり療養が必要であるに対し、療養上の管理、看護、医学的管理の下における介護及びその他必要な医療並びに日常生活上の世話を行う施設です。居宅での生活への復帰を目的とする施設ではありません。
- 療養床はⅠ型とⅡ型に分かれ、Ⅰ型は重篤な身体疾患を有する者や身体合併症を有する高齢者など、より重い状態の人を受け入れます。
- 生活の場としての性格を持つため、入所者のためのレクリエーション行事を行うよう努めることとされ、を行うユニット型もあります。
また、介護保険施設ですから、を作成する計画担当を置かなければなりません。したがって2・4・5が、より適切です。
選択肢ごとの解説
- ✕不適切です。介護医療院は、主として長期にわたり療養が必要である要介護者に対して、療養上の管理、看護、医学的管理の下における介護及び機能訓練その他必要な医療並びに日常生活上の世話を行う施設です。居宅での生活への復帰を目的とすると定義されているのはのほうです。
- 〇適切です(正答)。介護医療院の療養床のうちⅠ型は、重篤な身体疾患を有する者や身体合併症を有する認知症高齢者など、より重い状態の人を受け入れます。病状が比較的安定期にあり、身体合併症を有する認知症高齢者も入所対象者に含まれます。
- ✕不適切です。介護医療院は介護保険施設であり、施設サービス計画を作成する計画担当介護支援専門員を置かなければなりません。入所者の数が100又はその端数を増すごとに1人を標準とします。
- 〇適切です(正答)。介護医療院は生活の場としての性格を併せ持つため、入所者のためのレクリエーション行事を行うよう努めることとされています。長期の療養であっても、暮らしとしての張りを保つことが求められています。
- 〇適切です(正答)。介護医療院には、ユニットケアを行うユニット型があります。少人数のユニットごとに、なじみの職員が関わり、共同生活室を中心とした暮らしを組み立てる形です。従来型とユニット型では、居住費の負担限度額も別に定められています。