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第24回(令和3年度)

保健医療サービスの知識等

問題26〜45・20問

書籍の中の文字や単語、文章を選択すると、その場でAI検索に行くことができます。

解説の中の色のついた語は、押すと意味が出ます。

問題26

高齢者にみられる疾病・病態について適切なものはどれか。 3つ選べ。

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正答 2・3・5

高齢者によくみられる病気や体の状態について、基本的な理解を問う問題です。薬の副作用、肺炎、目の病気、、体内の塩分の不足と、幅広い分野から出ています。

ポイントは次の3つです。

  • 高齢者は体力や抵抗力の予備が少なく、いったん治ったように見えても病気を繰り返し、治りにくくなりやすいこと。
  • 高齢者は症状の出方がはっきりせず、検査の値が悪くても本人が何も訴えないことがあること。
  • 脱水や体内の塩分の不足は、めまい、ふらつき、元気のなさなど、一見それとわからない形で現れること。

これらを踏まえると、肺炎が再発や難治化をしうること(2)、白内障が水晶体の濁りで起こること(3)、ナトリウムが不足していても自覚症状がないことがあること(5)の3つが適切です。薬疹が出るまでの期間(1)と、脱水でめまいが生じないとする記述(4)は誤りです。

選択肢ごとの解説

  1. ✕不適切です。薬疹は、初めて使う薬では開始後1〜2週間ほどで現れることが多い一方、種類によって発症時期が異なります。のように開始後2〜6週間ほどで現れるものもあり、1〜2か月後だから薬疹ではないとは言えません。この選択肢の「1〜2か月で出ることが多い」という一般化が不適切です。薬を使用中に発疹やかゆみが出たら、開始時期や薬の名前を医師・薬剤師に伝えます。
  2. 〇適切です(正答)。高齢者は飲み込む力や体の抵抗力が落ちているため、いったん治ったように見えても、また肺炎を起こすことがあります。特には繰り返しやすく、そのたびに体力が落ちて治りにくくなっていきます。や食事の形の工夫など、再発を防ぐ関わりが欠かせません。
  3. 〇適切です(正答)。白内障は、目の中でレンズの役目をしている水晶体が濁る病気です。かすんで見える、まぶしく感じるといった形で視力が落ちていきます。加齢が最大の原因で、進行した場合は濁った水晶体を人工のレンズに置き換える手術が行われます。
  4. ✕不適切です。脱水になると体を巡る水分が減って血圧が下がりやすくなり、立ちくらみやめまい、ふらつきが起こります。転倒のきっかけにもなります。ほかに口の中の乾き、尿の量の減少、食欲低下、なんとなく元気がないといった変化にも注意が必要です。
  5. 〇適切です(正答)。ナトリウム(塩分)が足りない状態では、吐き気や頭痛、だるさが出ることがありますが、ゆっくり進んだ場合は本人が何も訴えないこともあります。高齢者は症状が出にくいため、血液検査の結果と普段との様子の違いを合わせて見ることが必要です。

問題27

バイタルサインについて正しいものはどれか。 3つ選べ。

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正答 1・2・5

(生命の徴候)について、そこに何が含まれるか、そして基準となる数値を問う問題です。

ポイントは次の3つです。

  • バイタルサインとは、体温、脈拍、血圧、意識レベル、呼吸の5つを指すこと。
  • 脈拍は1分間に100以上を頻脈、60未満を徐脈と呼ぶこと。
  • 高齢者は体の反応が鈍く、感染症にかかっていても熱が出ないなど、教科書どおりの症状が出ないことがあること。

したがって、バイタルサインの定義(1)、感染症でも発熱がみられないことがあるという指摘(2)、(COPD)に口すぼめ呼吸がみられること(5)の3つが正しい記述です。選択肢3と4はいずれも数値が誤っており、頻脈は1分間に100以上、血圧の160/100mmHg未満という値も、一般的な降圧目標として適切ではありません。出題当時の高血圧治療ガイドライン2019では、診察室血圧の目標は75歳以上で原則140/90mmHg未満、75歳未満で原則130/80mmHg未満でした。現在の目標は改正・更新情報を参照してください。

選択肢ごとの解説

  1. 〇適切です(正答)。バイタルサインとは、生きていることを示す基本的な体のサインで、体温、脈拍、血圧、意識レベル、呼吸の5つを指します。介護の現場で毎日測っている数値がまさにこれで、その人のいつもの値を知っておくと、変化に早く気づくことができます。
  2. 〇適切です(正答)。高齢者は体の反応が鈍く、肺炎やにかかっていても熱が出ないことがあります。熱がないから大丈夫とは言えません。食欲がない、元気がない、いつもと様子が違うといった変化のほうが先に出ることも多いため、そちらにも目を向ける必要があります。
  3. ✕不適切です。頻脈とは、1分間の心拍数が100以上のものをいいます。逆に60未満は徐脈です。60というのは正常の範囲(おおむね60から100)の下限にあたる数字であり、これを頻脈と呼ぶことはありません。
  4. ✕不適切です。出題当時の高血圧治療ガイドライン2019では、診察室血圧の降圧目標は75歳以上で原則140/90mmHg未満、75歳未満で原則130/80mmHg未満でした。160/100mmHg未満を一般的な目標とする記述は誤りです。現在の基本目標は2025年版で130/80mmHg未満に更新されていますが、要介護・の程度、立ちくらみ、持病などに応じて医師が個別に判断します。
  5. 〇適切です(正答)。口すぼめ呼吸は、口を軽くすぼめてゆっくり息を吐く呼吸の仕方です。慢性閉塞性肺疾患(COPD)の人によくみられ、気道がつぶれるのを防いで息を吐き出しやすくする働きがあります。COPDは長年の喫煙が主な原因となる病気です。
その後の制度の動き

高血圧管理・治療ガイドライン2025では、診察室血圧の基本的な降圧目標は年齢によらず130/80mmHg未満とされました。要介護高齢者などでは、フレイルの程度、、症状や治療への耐えやすさを踏まえた個別判断が必要です。本問は2021年の出題であり、当時の2019年版の目標と区別します。選択肢4を不適切とする正答は変わりません。

問題28

次の記述のうち適切なものはどれか。 2つ選べ。

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正答 3・4

検査の値や発熱の型といった、体の状態を客観的につかむための手がかりについての問題です。が検査を行うわけではありませんが、何を見ている数値なのかを知っておくと、医療職とのやり取りがぐんと楽になります。

ポイントは次の3つです。

  • は腎臓の働きをみる検査です。血清は従来、栄養評価の参考に使われてきましたが、炎症などでも低下し、体のたんぱく質の蓄えを直接表すものではありません。
  • 体重が測れない人でも、上腕や下腿(ふくらはぎ)の周囲の長さから栄養状態を推し量れること。
  • 発熱には型があり、高い熱が小さな変動で持続するものは稽留熱、発熱と平熱への低下を繰り返すものは間欠熱と呼ぶこと。大きく上下しても平熱まで下がらない弛張熱とは区別します。

以上から、周囲長をの判定に使うこと(3)と、胸部X線検査がの診断にも役立つこと(4)の2つが適切です。選択肢1と2は、栄養状態をみる指標と腎臓の働きをみる指標が入れ替わっている点が誤りです。

選択肢ごとの解説

  1. ✕不適切です。血清クレアチニン値は腎臓が老廃物を排出する働きをみる検査で、長期間の栄養状態そのものを示す値ではありません。血清アルブミン値は従来、栄養評価の参考として使われてきましたが、炎症や肝臓・腎臓の病気でも変わり、体のたんぱく質の蓄えを直接表すものではありません。食事量、体重や筋肉量の変化などを合わせて評価します。
  2. ✕不適切です。腎機能が悪化すると血清アルブミン値が高くなるという関係はありません。むしろ尿にたんぱく質が失われる病気では低下することがあります。血清アルブミンは炎症や肝臓の病気などでも変わり、単独で栄養状態を判断する値ではありません。腎機能は血清クレアチニン値やそれを用いたなどで評価します。
  3. 〇適切です(正答)。寝たきりなどで体重計に乗れない人でも、上腕(二の腕)や下腿(ふくらはぎ)の周囲の長さなら巻き尺で測れます。筋肉や皮下脂肪の量を反映するため、細くなっていないかを見ることで低栄養の判定に使うことができます。
  4. 〇適切です(正答)。胸部X線検査は肺の病気を調べるだけでなく、心不全の診断にも役立ちます。心臓が大きく写る、肺に水がたまっているといった所見が確認できるためです。息切れやむくみがあるときに、その原因を探る手がかりになります。
  5. ✕不適切です。解熱せずに高い熱が続くものは稽留熱といいます。間欠熱は、熱が上がったり平熱まで下がったりを繰り返すタイプの発熱です。ほかに、上がり下がりはあるものの平熱までは下がらない弛張熱があります。

問題29

排泄について適切なものはどれか。 3つ選べ。

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正答 1・4・5

排泄の支援について、(情報を集めて評価すること)の視点と、介護する家族への影響を問う問題です。

ポイントは次の3つです。

  • 排泄は本人の体の問題だけでなく、トイレまでの環境や食事の内容にも大きく左右されること。
  • 排便のアセスメントは回数だけでは足りず、便の性状や食事、水分、薬まで含めて確認すること。
  • には種類があり、漏れ方によって原因も対応も変わること。

以上から、居室からトイレまでの温度や明るさの確認(1)、家族が腰痛や睡眠不足といった影響を受けること(4)、食事内容の確認(5)の3つが適切です。選択肢2は確認する内容が狭すぎ、選択肢3は切迫性尿失禁の説明になっている点が誤りです。

選択肢ごとの解説

  1. 〇適切です(正答)。トイレまでの道のりが寒い、暗い、遠いといった環境は、間に合わずに漏らしてしまう原因になります。廊下の照明や暖房、手すりの有無まで含めて確認することで、失禁を減らし、自分でトイレに行き続けられる可能性を広げることができます。
  2. ✕不適切です。回数だけでは、なのか下痢なのかもつかめません。便の硬さや量、色、出るまでにかかる時間や苦しさ、水分や食事の内容、下剤の使い方まで含めて確認する必要があります。1週間という区切りにこだわる必要もありません。
  3. ✕不適切です。強い尿意とともに我慢できずに漏れるのは切迫性尿失禁です。腹圧性尿失禁は、せきやくしゃみ、重い物を持ったときなど、おなかに力が入った瞬間に漏れるもので、出産を経験した女性に多くみられます。
  4. 〇適切です(正答)。夜間のおむつ交換やトイレ介助は、家族の腰に負担をかけ、睡眠を細切れにします。介護する人の体調が崩れれば在宅生活そのものが続かなくなるため、家族の状態も含めてアセスメントし、必要なら夜間の訪問やなどを検討します。
  5. 〇適切です(正答)。食物繊維や水分の量、食事の時間や量は、便の状態を大きく左右します。食べる量が減れば便も出にくくなります。排泄の問題を薬だけで解決しようとせず、何をどれだけ食べているかを確認することが、排泄を整える出発点になります。

問題30

次の記述のうち適切なものはどれか。 3つ選べ。

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正答 2・3・4

睡眠、口の中の手入れ、住まいの温度という、暮らしに直結する三つの話題をまとめて問う問題です。いずれも似た言葉を取り違えていないかが問われています。

ポイントは次の3つです。

  • 不眠は現れ方によって呼び名が分かれ、予定より早く目覚めてしまうものは早朝覚醒であること。
  • 口の中を清潔に保つことが、の予防に直接つながること。
  • は急な温度差によって起こるもので、暑さによるとは別のものであること。

以上から、唾液の自浄作用(2)、口の中の環境を整えることが誤嚥性肺炎の予防になること(3)、本人の訴えがなくても歯科受診を検討すること(4)の3つが適切です。選択肢1と5は、どちらも別の言葉の説明になっている点が誤りです。

選択肢ごとの解説

  1. ✕不適切です。予定より早く目が覚めてその後眠れなくなるのは早朝覚醒です。熟眠障害は、眠った時間のわりにぐっすり眠れた感じが得られないものを指します。ほかに、寝つくまでに時間がかかる入眠障害、夜中に何度も目が覚める中途覚醒があります。
  2. 〇適切です(正答)。唾液には、口の中の食べかすや細菌を洗い流し、細菌が増えるのを抑える働き(自浄作用)があります。高齢者は薬の副作用や水分不足で唾液が減りやすく、口の中が汚れやすくなるため、と水分の補給の両方が大切になります。
  3. 〇適切です(正答)。誤嚥性肺炎は、唾液や食べ物と一緒に口の中の細菌が気管に入ることで起こります。歯みがきや義歯の手入れで口の中の細菌を減らしておけば、誤って飲み込んでしまったときにも肺炎になる危険を下げることができます。
  4. 〇適切です(正答)。高齢者は痛みや不具合を感じにくかったり、我慢したり、うまく言葉にできなかったりします。食べ方が変わった、食事に時間がかかる、義歯を外している時間が長いといった様子から問題に気づき、本人の訴えを待たずに歯科受診をすすめる姿勢が必要です。
  5. ✕不適切です。暑い環境で体の適応がうまくいかずに起こるのは熱中症です。ヒートショックは、暖かい居室から寒い脱衣所や浴室へ移るときなど、急な温度の変化で血圧が大きく上下する状態をいい、、入浴中の事故につながります。

問題31

認知症のケアや支援について適切なものはどれか。 3つ選べ。

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正答 1・3・5

の人を地域で支える仕組みについて、大綱の内容、ケアパスの意味、専門機関や専門職の役割を正しく区別できるかを問う問題です。

ポイントは次の2つです。

  • は、認知症になっても住み慣れた地域で暮らし続けられる「共生」と、なるのを遅らせる「予防」を車の両輪としており、医療や介護に携わる人の認知症対応力を高めることもその柱に含まれます。
  • 名前の似た仕組みは役割で覚えます。は「いつどこでどんな支援を受けられるかを示した見取り図」、は「訪問して早期に医療や介護につなぐチーム」、は「相談に応じ、地域の支援体制をつくる人」です。

したがって、大綱の内容、ケアパスの意味、認知症地域支援推進員の役割を述べた1・3・5が適切です。

選択肢ごとの解説

  1. 〇適切です(正答)。認知症施策推進大綱(2019年)は、認知症になっても地域で暮らし続けられる「共生」と、なるのを遅らせる「予防」を車の両輪としています。その柱の一つに医療従事者等の認知症対応力向上が掲げられ、医師や歯科医師、薬剤師、看護職などへの研修の受講促進が進められています。
  2. ✕不適切です。認知症疾患医療センターは、認知症かどうかの鑑別診断や、身体の合併症・行動心理症状への対応、専門医療相談を行うほか、地域の医療機関や介護関係者に対する研修も業務としています。診断だけでなく、地域全体の支援力を底上げする役割も担う機関です。
  3. 〇適切です(正答)。認知症ケアパスとは、認知症の人の状態の変化に応じて、いつ・どこで・どのような医療や介護サービスを受けられるのかという流れをあらかじめ示したものです。市町村が作成し、本人や家族が先の見通しを持てるようにするための道しるべになります。
  4. ✕不適切です。警察や介護事業者、地域の団体が協力して行方不明の人を捜す仕組みは、見守りネットワークやSOSネットワークと呼ばれるものです。認知症初期集中支援チームは、複数の専門職と認知症に詳しい医師で構成され、認知症が疑われる人や本人・家族を訪問して、おおむね6か月を目安に集中的に関わり、必要な医療や介護につなぐチームです。
  5. 〇適切です(正答)。認知症地域支援推進員は、市町村やなどに配置され、医療と介護の連携づくり、認知症の人や家族からの相談支援、の運営支援など、地域で支える体制をつくる取組を担います。
その後の制度の動き

出題後の2024(令和6)年1月に「共生社会の実現を推進するための」(令和5年法律第65号)が施行され、同法に基づき2024(令和6)年12月3日に「認知症施策推進基本計画」が閣議決定されました。これにより国の認知症施策の枠組みは認知症施策推進大綱から基本計画へ引き継がれましたが、基本計画にも医療・介護従事者の認知症対応力向上、認知症ケアパス、認知症地域支援推進員はそのまま位置づけられています。この問題の正答自体は変わりません。

問題32

高齢者の精神疾患について適切なものはどれか。 3つ選べ。

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正答 1・2・5

高齢者の精神疾患について、症状の現れ方、老年期のうつ、の知識をまとめて問う問題です。

ポイントは次の3つです。

  • 高齢者の精神症状は、身体の病気や薬、生活環境の変化の影響を受けやすく、教科書どおりの形では現れません。気分の落ち込みよりも、体の不調として訴えられることも多くあります。
  • 老年期の抑うつは、退職や死別といった役割や人間関係の喪失が背景にあることが多いのが特徴です。と見分けにくい場合はありますが、その大半が認知症に移行するわけではありません。
  • 高齢者のアルコール依存症は高齢化を背景に増える傾向にあり、若年発症型と老年発症型に分けて考えます。

以上から、症状の特徴、抑うつの背景要因、アルコール依存症の2つの型を述べた1・2・5が適切です。

選択肢ごとの解説

  1. 〇適切です(正答)。高齢者の精神症状は教科書どおりの形では現れにくく、気分の落ち込みよりも、頭痛、めまい、食欲低下、体のあちこちの痛みといった身体の訴えとして出ることが少なくありません。訴えが多彩で曖昧なため、背景にある生活の変化まで丁寧に聞き取る必要があります。
  2. 〇適切です(正答)。退職や子どもの独立で役割を失うこと、配偶者や友人との死別、身体の病気や痛み、経済的な不安などが重なって、老年期の抑うつは生じやすくなります。本人の性格や気の持ちようの問題としてではなく、生活背景から捉えることが支援の出発点になります。
  3. ✕不適切です。老年期では、もの忘れや意欲低下が目立って認知症と見分けにくいこと(仮性認知症)はありますが、1年後に半数以上が認知症へ移行するというものではありません。治療によって改善が期待できる病気であり、まず適切な受診につなぐことが大切です。
  4. ✕不適切です。アルコール依存症の患者数に占める高齢者の割合は、高齢化を背景に近年むしろ増える傾向にあります。退職後の生活の張り合いのなさや、配偶者との死別による孤独感がきっかけになることもあり、家庭の中で見過ごされやすい問題です。
  5. 〇適切です(正答)。若いころからの飲酒が続いてきた若年発症型と、退職や死別などをきっかけに高齢になってから問題が始まる老年発症型があります。老年発症型は治療への反応が比較的よいとされ、生活の孤立を防ぐ支援と合わせて取り組むことが有効です。

問題33

診察や治療について,より適切なものはどれか。 2つ選べ。

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正答 2・3

診察と治療の進め方、そしてが守るべき立場を問う問題です。

ポイントは次の3つです。

  • 医学的な診断は、まず本人が一番困っていること()を聞くところから始まり、現病歴、既往歴、家族歴へと情報を広げていきます。検査は体への負担が軽いものから順に行うのが原則です。
  • 治療は診断があってはじめて成り立ちます。また、効果が高い治療が常に最善とは限らず、本人の年齢や体の状態、暮らし方や希望を踏まえて選ばれます。
  • 医師や看護師などの資格を持つ介護支援専門員もいます。介護支援専門員としての役割は、生活上の情報や本人の希望を医師に伝え、医療と介護をつなぐことです。介護支援専門員の資格だけで医学的な治療判断を行うことはできません。

したがって、負担の小さい検査から行うこと、診断に基づいて治療することを述べた2・3が、より適切です。

選択肢ごとの解説

  1. ✕不適切です。医学的診断は、まず主訴、つまり本人が何にどれくらい困っているのかを聞くことから始まります。そのうえで現病歴、既往歴、家族歴へと順に情報を広げていくのが基本の流れであり、家族歴や既往歴の聴取が主訴より先に来ることはありません。
  2. 〇適切です(正答)。検査には、痛みを伴うもの、放射線を使うもの、体に管を入れるものなど、負担の大きいものがあります。まず問診や視診、触診、負担の軽い検査で絞り込み、必要な場合に負担の大きい検査へ進むのが原則です。体力の落ちた高齢者では特に大切な配慮です。
  3. 〇適切です(正答)。何の病気かが分からないまま治療を始めると、症状を一時的に抑えるだけで原因を見落としたり、かえって状態を悪くしたりする危険があります。診断があってはじめて、その人に合った治療方針を立てることができます。
  4. ✕不適切です。効果が高い治療ほど、体への負担や副作用が大きいこともあります。高齢者では、年齢や持病、体力、生活の状況、本人や家族の希望を踏まえ、生活の質を保てる方法を選ぶことが求められます。常に最も効果の高い方法を選ぶわけではありません。
  5. ✕不適切です。介護支援専門員としては、生活や服薬の状況、本人の希望を医師に正確に伝え、療養生活に必要な調整を行います。介護支援専門員の資格だけで医学的に治療法を判断・助言する権限が得られるわけではありません。医師や看護師などの基礎資格を併せ持つ人もいるため、「介護支援専門員は医療職ではない」と一律には言えません。

問題34

高齢者にみられる疾病・病態について適切なものはどれか。 3つ選べ。

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正答 2・3・4

高齢者に多い、骨折、転倒、について、原因と経過の基本を問う問題です。

ポイントは次の3つです。

  • 誤嚥性肺炎の予防は、飲み込む力を保つことだけでは足りません。口の中を清潔にすること、食事の姿勢を整えること、栄養状態や体力を保つことも欠かせません。
  • 転倒や骨折の背景には、筋力やバランスの低下だけでなく薬の副作用もあります。ふらつきや眠気を起こす薬を飲んでいないかを確かめることが予防につながります。
  • 褥瘡(床ずれ)は、体の一部が圧迫され続けることに、汗や尿・便による皮膚の湿り、栄養状態の悪化などが重なって起こります。できた直後からおおむね1~3週間を急性期と呼びます。

以上から、と寝たきり、薬の副作用と転倒、皮膚の湿潤と褥瘡を述べた2・3・4が適切です。

選択肢ごとの解説

  1. ✕不適切です。誤嚥性肺炎は、飲み込みそこねた食べ物や唾液とともに口の中の細菌が肺に入って起こります。そのため、嚥下機能の維持だけでなく、で細菌を減らすこと、食事中や食後の姿勢を整えること、栄養状態や全身の体力を保つことなど、複数の取組が必要です。
  2. 〇適切です(正答)。大腿骨頸部骨折は太ももの付け根の骨折で、転倒によって起こりやすく、多くは手術が必要になります。痛みや入院で動かない期間が続くと筋力や意欲が落ちるため、寝たきりにつながりやすく、早期のが重要になります。
  3. 〇適切です(正答)。睡眠薬や精神安定剤、血圧を下げる薬、血糖を下げる薬などは、ふらつき、めまい、眠気、立ちくらみを起こすことがあります。転倒が増えたときは、最近始まった薬や量が変わった薬がないかを確認し、医師や薬剤師に相談することが必要です。
  4. 〇適切です(正答)。尿や便で皮膚が湿ったままだと、皮膚がふやけて弱くなり、こすれや汚れによる刺激も加わるため、圧迫による褥瘡ができやすくなります。おむつのこまめな交換と清拭、皮膚を乾いた状態に保つ工夫が予防になります。
  5. ✕不適切です。褥瘡の急性期は、できた直後からおおむね1~3週間の時期を指します。この時期は皮膚の状態が短い期間で変わりやすいため、毎日のように観察し、悪化の兆しを見逃さないようにします。1~2か月というのは誤りです。

問題35

栄養に関するアセスメントについて正しいものはどれか。 3つ選べ。

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正答 2・3・4

高齢者の栄養について、をどう見つけ、どう捉えるかを問う問題です。

ポイントは次の3つです。

  • 低栄養の徴候は、体重の減少、筋肉量の減少による筋力低下、血清たんぱく()の減少などです。低栄養が続くと体力が落ちて(心身の虚弱)が進み、につながります。
  • 食事量が少ないことを年齢のせいと決めつけないことが出発点です。噛めない、飲み込めない、意欲がわかないなど、食べられない理由を探ります。の人では、異食や盗食といった食行動そのものの把握も必要です。
  • 摂食・は食べる量を減らす方向に働くため、招くのは栄養過多ではなく低栄養やです。

したがって、低栄養の徴候、低栄養とフレイルの関係、認知症高齢者の摂食行動の把握を述べた2・3・4が正しい記述です。

選択肢ごとの解説

  1. ✕不適切です。高齢だから食べる量が少なくて当然、と決めつけると低栄養を見逃します。食欲低下の裏には、義歯が合わない、噛めない、飲み込みにくい、薬の影響、うつや孤独、経済的な事情などが隠れていることがあり、その理由を探ることこそがアセスメントの目的です。
  2. 〇適切です(正答)。低栄養では、体重の減少に加えて、筋肉量が減って力が入らない、立ち上がりや歩行がしにくいといった変化がみられ、血液検査では血清たんぱく(アルブミン)の減少が現れます。むくみ、傷の治りの悪さ、感染症にかかりやすくなることも徴候です。
  3. 〇適切です(正答)。低栄養が続くと筋肉量と体力が落ち、動かなくなってさらに食欲が落ちるという悪循環に陥ります。これがフレイル(心身の虚弱)を進め、転倒や骨折、要介護状態につながるため、体重の変化などから早い段階で気づくことが大切です。
  4. 〇適切です(正答)。認知症の人では、食べ物でないものを口に入れる異食、他の人の食事に手を出す盗食、食べたことを忘れて繰り返し食事を求めるといった行動がみられることがあります。摂取した量だけでなく、食べ方や食行動そのものを把握する必要があります。
  5. ✕不適切です。摂食・嚥下障害があると、むせや飲み込みにくさから食事量が減り、食事に時間がかかって途中で疲れてしまうこともあるため、招くのは栄養過多ではなく低栄養や脱水です。水分にとろみをつけるなど、安全に必要量をとれる工夫が求められます。

問題36

感染予防について,より適切なものはどれか。 3つ選べ。

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正答 1・3・5

この問題は、介護の現場で感染を広げないための基本的な考え方を問うています。

ポイントは次の2つです。

  • (スタンダード・プリコーション)は、誰が感染しているかは分からないという前提に立ち、すべての人の血液、汗を除く体液、分泌物、排泄物、傷のある皮膚、粘膜を感染のおそれがあるものとして扱う考え方です。症状の有無で対応を変えないところが特徴です。
  • 手洗いや手袋・マスクなどの防護具は、正しい方法で、必要なときに惜しまず使ってこそ効果があります。使い回しは、かえって病原体を運ぶ道具になってしまいます。

したがって、すべての人を対象にする1、洗い残しやすい部位を意識する3、高齢者の抵抗力の低下を前提とする5が適切です。

選択肢ごとの解説

  1. 〇適切です(正答)。これは標準予防策(スタンダード・プリコーション)の考え方そのものです。誰が病原体を持っているかは見た目では分かりませんし、症状が出ていない時期に人にうつすこともあります。相手を選ばず同じ手順で予防することが、結果として利用者も職員も守ることにつながります。
  2. ✕不適切です。感染症は、症状が出る前や、症状がはっきりしないまま人にうつることがあります。マスクは症状のある人だけでなく、ケアを行う職員も含めて必要な場面で着用します。症状の有無で線を引く考え方は、標準予防策とは反対の発想です。
  3. 〇適切です(正答)。手洗いは、洗ったつもりでも指先、指の間、親指の付け根、手首に洗い残しが出やすいことが知られています。これらを意識して、流水と石けんで手全体をこすり洗いすることが基本です。爪を短く切っておくこと、手荒れを防ぐことも大切です。
  4. ✕不適切です。マスク、手袋、エプロン、ガウンは、病原体が付いたまま使い回すと、その職員を介して他の利用者へ広げてしまいます。原則として利用者ごと、ケアごとに交換し、外すときも汚れた面に触れないようにします。節約よりも確実な交換を優先します。
  5. 〇適切です(正答)。加齢によって免疫の働きが落ち、持病やが重なることも多いため、高齢者は感染しやすく、重くなりやすい傾向があります。また発熱がはっきり出ないなど症状が典型的でないこともあるので、いつもと違う様子に早く気づく視点も必要です。

問題37

在宅医療管理について正しいものはどれか。 3つ選べ。

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正答 1・4・5

この問題は、自宅で行われる医療的な管理(在宅医療管理)の基本的な仕組みを問うています。

ポイントは次の2つです。

  • 在宅医療管理は医師の指示のもとで行われ、誰が実施できるかが決まっています。注射のようなは本人や指導を受けた家族、医師・看護師が行うもので、(ホームヘルパー)は行えません。
  • 管や器具を使う管理では、詰まりや感染を防ぐための定期的な交換と清潔の保持が欠かせません。また痛みの管理では、体の痛みだけでなく気持ちのつらさも含めて支えることが求められます。

したがって、を正しく説明した1、がんの痛みを精神面からも捉える4、の2種類を示した5が正しい記述です。

選択肢ごとの解説

  1. 〇適切です(正答)。在宅中心静脈栄養法は、口から十分に食べられない人に対して、心臓に近い太い静脈()に細い管を入れ、そこへ栄養を含む点滴を直接入れる方法です。自宅でも行えるため、は入浴の方法や管の管理に配慮した計画を立てます。
  2. ✕不適切です。在宅自己注射は、その名のとおり本人が行うか、医師の指導を受けた家族が行うものです。注射は医行為に当たるため、訪問介護員が行うことはできません。本人や家族が行えない場合は、医師の指示を受けたの利用を検討します。
  3. ✕不適切です。(鼻から胃まで入れる管)は入れっぱなしにできるものではなく、詰まりや細菌の繁殖、鼻や食道の粘膜の傷を防ぐため、医師や看護師が定期的に交換します。介護職が入れ替えることはできません。抜けかかっているなどの気づきを速やかに伝える役割が求められます。
  4. 〇適切です(正答)。がんの痛みは、体の痛みだけでなく、不安や気分の落ち込み、家族や経済の心配などが重なって強く感じられます。この全体を含めて捉える考え方を全人的苦痛(トータルペイン)といい、痛み止めの調整とあわせて、話を聴き支える関わりが重要になります。
  5. 〇適切です(正答)。人工呼吸療法には、気管を切開したり管を入れたりして行う侵襲的なものと、鼻や口をおおうマスクを使って行う非侵襲的なもの()の2種類があります。非侵襲的な方法は会話や食事がしやすい一方、マスクの当たりや空気の漏れへの配慮が必要です。

問題38

高齢者の病状・病態について適切なものはどれか。 3つ選べ。

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正答 1・4・5

この問題は、高齢者に起こりやすい症状や病気の現れ方を問うています。

ポイントは次の3つです。

  • 高齢者では、教科書どおりの典型的な症状が出ないことが少なくありません。でも強い胸痛がなく、息苦しさや吐き気、なんとなく元気がないといった形で現れることがあります。
  • 姿勢や生活の状態が症状に大きく関わります。息苦しいときに上半身を起こすと楽になる、寝たきりで唾液や吐いたものが気管に入って起こるなどが代表例です。
  • むくみや体重の急な増加は、心臓の働きが弱っているサインになることがあります。日々の様子の変化に気づいて受診につなげることが、介護に関わる人の大切な役割です。

したがって、起座呼吸を説明した1、寝たきりと誤嚥性肺炎の関係を示した4、急なむくみからの悪化を疑う5が適切です。

選択肢ごとの解説

  1. 〇適切です(正答)。横になると息苦しく、上半身を起こすと呼吸が楽になる状態を起座呼吸といいます。心不全では、横になることで心臓に戻る血液が増え、が強まることが関係します。の発作でも起座呼吸がみられますが、喘息の主な病態は気道の炎症や狭窄であり、肺に血液がたまることと同じ説明にはできません。夜中に苦しくなって起き上がるという訴えは、受診をすすめる大切な手がかりになります。
  2. ✕不適切です。高齢者やのある人では痛みを感じにくく、強い胸痛がないまま心筋梗塞を起こすことがあります。息苦しさ、吐き気、冷や汗、急な元気のなさだけが手がかりになることもあり、胸が痛くないから心臓は大丈夫とは言えません。
  3. ✕不適切です。高齢者の脚の骨折で多いのは、骨の中央(骨幹部)ではなく、股関節に近い大腿骨頸部です。で骨がもろくなったところへ、転んで尻もちをつくなどの力が加わって折れます。手術と早い時期からのが寝たきりの予防につながります。
  4. 〇適切です(正答)。寝たきりの状態では飲み込む力やせきをする力が弱く、吐いたものや唾液が気管から肺に入ってしまいます。これによって起こるのが誤嚥性肺炎です。食後すぐに寝かせない、上体を起こして食事をとる、口の中を清潔に保つといった日常のケアが予防になります。
  5. 〇適切です(正答)。心臓のポンプの働きが落ちると体に水分がたまり、足のむくみや体重の増加として現れます。急にむくんできた、靴下の跡が深く残る、数日で体重が増えたといった変化は心不全の悪化を疑う所見です。腎臓や肝臓の病気が背景にあることもあり、受診につなげます。

問題39

次の記述のうち適切なものはどれか。 3つ選べ。

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正答 3・4・5

この問題は、高齢者によくみられる病気や薬の影響について、基本的な理解を問うています。

ポイントは次の3つです。

  • 高齢者は肝臓や腎臓の働きが落ちて薬が体にたまりやすく、複数の薬を飲んでいることも多いため、若い人よりも副作用が出やすくなります。ふらつき、眠気、食欲不振などは薬が原因のこともあります。
  • 見えにくさや骨のもろさは、転倒や骨折に直結します。は自覚症状が乏しく、転んで骨折してはじめて分かることも珍しくありません。
  • 持病は治療を続けている間も油断できません。は再発しやすく、では食事がとれないときに血糖が下がりすぎることがあります。

したがって、骨折後に骨粗鬆症が分かることがある3、脳卒中の再発で後遺症が重くなる4、食事をとらないとになりうる5が適切です。

選択肢ごとの解説

  1. ✕不適切です。白内障や緑内障などで視力や視野が低下すると、足元や段差が見えにくくなり、ふらつきや転倒の原因になります。左右の見え方の差や眼鏡が合っていないことでも不安定になります。眼の状態は歩行の安定と関係が深く、で確認すべき点です。
  2. ✕不適切です。加齢により肝臓や腎臓の働きが落ちて薬が体に残りやすくなるため、高齢者はむしろ副作用が出やすくなります。複数の医療機関から多くの薬が出ていることも多く、ふらつきや眠気、、食欲低下がみられたら薬の影響を疑い、医師や薬剤師に相談します。
  3. 〇適切です(正答)。骨粗鬆症は骨がもろくなる病気ですが、それ自体は痛みなどの症状に乏しく、気づかれないまま進みます。そのため、転んで手首や背骨、大腿骨を骨折し、検査を受けてはじめて診断されることがあります。背が縮む、背中が丸くなるといった変化も手がかりになります。
  4. 〇適切です(正答)。脳卒中は再発しやすい病気で、繰り返すたびに傷んだ脳の範囲が広がるため、まひや言葉の障害、飲み込みの障害といった後遺症が重くなりやすくなります。血圧や血糖の管理を続けること、処方された薬をやめないことが再発の予防につながります。
  5. 〇適切です(正答)。血糖を下げる薬やを使っている人が食事を抜くと、薬の効果だけが残って血糖が下がりすぎることがあります。冷や汗、動悸、手のふるえ、意識がぼんやりするなどが低血糖のサインで、対応が遅れると危険です。食事量が減っているときは主治医に伝えます。

問題40

高齢者の臨死期のケアについて,より適切なものはどれか。 3つ選べ。

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正答 1・2・4

この問題は、亡くなる直前の時期()に、どのように関わるのがよいかを問うています。

ポイントは次の3つです。

  • 臨死期は意識がもうろうとし、つじつまの合わない言動がみられることがあります。訂正や否定をせず、本人の世界を受け止めて穏やかに応じることが安心につながります。
  • 聴覚は最期まで保たれるといわれ、反応が乏しくても、いつもどおりの声かけを続けます。
  • 苦痛を和らげるケアが中心になり、息苦しさには上半身を少し起こした姿勢が楽なことが多く、口の乾きに対する保湿と清潔も欠かせません。急変時の対応は、あらかじめ本人・家族・医療者で話し合っておきます。

したがって、否定せずに応じる1、声かけを続ける2、を行う4が適切です。

選択肢ごとの解説

  1. 〇適切です(正答)。臨死期には体の状態の変化から意識が混濁し、亡くなった人が見える、季節外れのことを言うといった言動がみられることがあります。間違いを指摘されると本人は混乱し、不安が強まります。否定せず、話に寄り添って穏やかに応じることが安心につながります。
  2. 〇適切です(正答)。聴覚は最期まで残るといわれています。目を開けない、返事がないように見えても、周りの声は届いていると考えて、これから体を拭きますねといった普段どおりの声かけを続けます。家族にもそのことを伝え、そばで語りかけてもらうことが大切です。
  3. ✕不適切です。臨死期は痰がからんだり息苦しさが出たりするため、上半身を少し起こした姿勢のほうが楽なことが多くあります。常に平らにするのではなく、表情や呼吸の様子をみながら、そのときに楽な姿勢を一緒に探します。同じ姿勢を続けないことはの予防にもなります。
  4. 〇適切です(正答)。臨死期は口から水分をとりにくくなり、口で呼吸することも増えるため、口の中が乾いて痛みや不快感が生じます。スポンジブラシなどで湿らせ、汚れを取って清潔を保つことは、苦痛を和らげるだけでなく、家族が一緒にできるケアとしても意味があります。
  5. ✕不適切です。急変してから考えるのでは、本人が望まない救急搬送や蘇生につながりかねません。どこでどのように過ごしたいか、急変時に誰へ連絡するかを、本人・家族・主治医・などとあらかじめ話し合い、書き留めて共有しておくことが必要です。

問題41

指定訪問看護について正しいものはどれか。 3つ選べ。

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正答 1・2・5

指定が何を目的としたサービスで、実際に何ができて何ができないのかを問う問題です。訪問看護は、主治医の指示のもとで看護師などが自宅に出向き、療養生活を支えるのサービスです。

ポイントは次の2つです。

  • 訪問看護の目的は、病気や障害があっても自宅で自立した日常生活が送れるよう、療養生活を支えて心身の機能の維持回復を図ることです。本人だけでなく、介護している家族への指導も仕事に含まれます。
  • 訪問看護ステーションには、・看護師・准看護師のほか、を配置することができます。ただし薬を処方できるのは医師・歯科医師で、看護師にはできません。

したがって、サービスの目的を述べた1、配置できる職種を述べた2、家族への指導を述べた5が正しい記述です。

選択肢ごとの解説

  1. 〇適切です(正答)。では、訪問看護は利用者が可能な限り自宅で、その能力に応じて自立した日常生活を営めるよう、療養生活を支援し、心身の機能の維持回復を目指すものとされています。処置をするだけでなく、暮らしを支える視点が土台になっています。
  2. 〇適切です(正答)。訪問看護ステーションには、保健師・看護師・准看護師に加えて、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士を配置することができます。飲み込みや言葉の練習が必要な人のところへ、言語聴覚士が訪問して関わることもできます。
  3. ✕不適切です。薬を処方できるのは医師(歯科医師)だけで、看護師は処方できません。訪問看護は主治医が出すに基づいて行い、薬の飲み具合や体調で気づいたことは主治医に報告して、判断を仰ぐという関係になります。
  4. ✕不適切です。の入所者には、費の中で必要な看護が提供されるため、である訪問看護を重ねて利用することはできません。訪問看護の対象は、自宅など在宅で生活している利用者です。
  5. 〇適切です(正答)。訪問看護は本人への看護だけでなく、療養上の世話をしている家族への指導や助言も行います。手当ての仕方や体調変化の見方を家族に伝えることで、在宅での暮らしが続けやすくなり、家族の負担軽減にもつながります。

問題42

指定訪問リハビリテーションについて適切なものはどれか。 3つ選べ。

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正答 1・2・5

を利用できるのはどのような人か、また事業所が行える働きかけはどこまでかを問う問題です。訪問リハビリテーションは、自宅になどが出向いて行うサービスです。

ポイントは次の2つです。

  • 提供できるのは病院・診療所・で、医師の指示のもとに理学療法士・が訪問します。対象は、通院してを受けることが難しい人です。
  • 仕事の内容は本人への訓練だけではありません。家族や、などほかのサービスの担当者に対して、介護の工夫を助言することも役割に含まれます。

したがって、他の事業所の従業者への指導を述べた1、リハビリテーション会議の構成員を述べた2、対象者を述べた5が適切です。

選択肢ごとの解説

  1. 〇適切です(正答)。訪問リハビリテーションでは、本人への訓練だけでなく、家族や訪問介護員などに対して、動作の介助方法や住まいの中での工夫を助言することも役割とされています。毎日の関わり方が変わることで、訓練の成果が生活の場に生きてきます。
  2. 〇適切です(正答)。リハビリテーション会議には、医師やリハビリ職、のほか、に位置づけられたの担当者も加わります。本人や家族も参加して、目標や見通しを関係者全員で共有する場です。
  3. ✕不適切です。訪問リハビリテーションは20分以上を1回として、原則1週6回までという算定上限があります。退院・退所の日から3月以内に医師の指示に基づいて継続して行う場合は、週12回まで算定できる例外があります。いずれも必要なだけ無制限に算定できるわけではありません。
  4. ✕不適切です。ステーションの理学療法士などが訪問して行うものは、訪問看護の一環として扱われ、訪問看護費が算定されます。訪問リハビリテーションに分類されるのは、病院・診療所・介護老人保健施設・介護医療院から提供されるものです。
  5. 〇適切です(正答)。訪問リハビリテーションは、通院してリハビリテーションを受けることが難しい利用者を対象に、医師の指示と計画に基づいて自宅で行います。ただし、だけでは家屋内のの自立が難しく、家屋状況の確認や自宅での訓練などが必要とで判断された場合も算定できます。通院で同様のサービスを受けられる場合に通所系サービスを優先するという趣旨であり、通院できることだけで訪問リハビリテーションを一律に除外するものではありません。

問題43

指定看護小規模多機能型居宅介護について正しいものはどれか。 3つ選べ。

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正答 1・3・5

(看多機)がどのような仕組みのサービスかを問う問題です。1つの事業所が介護と看護の両方を担い、医療的な支援が必要な人を在宅で支えます。

ポイントは次の2つです。

  • 「通い」「泊まり」「」に「」を組み合わせたです。退院した直後の人や、などの処置が必要な人、の時期の人も利用できます。
  • ()は事業所に配置されたが作成し、報酬は1か月あたりのです。登録中は訪問介護やなど、包括されるサービスを別に重ねて算定することはできません。一方、などは併用できます。

したがって、サービスの組合せを述べた1、他機関との連携を述べた3、を述べた5が正しい記述です。

選択肢ごとの解説

  1. 〇適切です(正答)。看護小規模多機能型居宅介護は、(通い・泊まり・訪問)に訪問看護を組み合わせたサービスです。1つの事業所が介護と看護を一体で担うため、体調が変わりやすい人でも、なじみの職員が続けて関わることができます。
  2. ✕不適切です。登録者の居宅サービス計画は、その事業所に配置された介護支援専門員が作成します。体調に合わせて通いや泊まりの回数を柔軟に変えられるようにするため、計画づくりも事業所の中で行う仕組みになっています。
  3. 〇適切です(正答)。では、事業者やその他の保健医療サービス・福祉サービスを提供する者との密接な連携に努めなければならないとされています。主治医や病院、地域の関係機関とつながって初めて、医療の必要な人を在宅で支えられるためです。
  4. ✕不適切です。看護小規模多機能型居宅介護は1か月あたりの包括払いで、登録している間は通所介護などを別に算定できません。通いのサービスは看多機の事業所が提供するため、外部の通所介護を重ねて利用する必要がない仕組みになっています。
  5. 〇適切です(正答)。看護小規模多機能型居宅介護には看護職員が配置されているため、医師の指示のもとで終末期の療養も支えることができ、ターミナルケアを行えます。最期まで住み慣れた地域で過ごしたいという希望に応えられるサービスです。

問題44

介護老人保健施設について正しいものはどれか。 2つ選べ。

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正答 1・3

(老健)の役割と基準を問う問題です。老健は、病状が安定したに対して、看護・医学的管理のもとで介護とを行い、自宅に戻れるよう支える施設です。

ポイントは次の2つです。

  • に入所できるのは要介護者だけで、要支援の人は入所できません。(介護老人福祉施設)やも同じです。
  • 老健の目的は在宅復帰と在宅生活の支援です。そのためも、施設の中だけで完結させず、退所後の暮らしや家族の状況、地域のサービスまで見据えて立てます。
  • 小規模な拠点として、定員を抑えたサテライト型も設けられています。

したがって、在宅復帰を目指すと述べた1と、サテライト型小規模介護老人保健施設の定員を述べた3が正しい記述です。

選択肢ごとの解説

  1. 〇適切です(正答)。介護老人保健施設は、看護・医学的管理のもとで介護とリハビリテーションを行い、居宅における生活へ復帰することを目指す施設と定められています。病院と自宅の間をつなぐ施設と考えると分かりやすいです。
  2. ✕不適切です。介護保険施設に入所できるのは要介護1から5の人で、要支援の人は入所できません。要支援の人が老健を利用する場合は、といった形での利用になります。
  3. 〇適切です(正答)。サテライト型小規模介護老人保健施設は、本体となる病院や介護老人保健施設などと密接に連携して運営される小規模な施設で、入所定員は29人以下と定められています。身近な場所に小さな拠点を置けるようにする仕組みです。
  4. ✕不適切です。老健は在宅復帰を目指す施設ですから、施設サービス計画も施設内のサービスだけで完結させるのではなく、退所後の暮らしを見据えて、家族の状況や地域のとのつながりまで含めて立てる必要があります。
  5. ✕不適切です。では、災害その他のやむを得ない事情がある場合には、入所定員を超えて入所させることが認められています。被災した人を受け入れられないようでは、地域の医療・介護の拠点としての役割を果たせないためです。

問題45

介護医療院について正しいものはどれか。 2つ選べ。

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正答 4・5

がどのような施設かを問う問題です。介護医療院は2018(平成30)年度に創設されたで、日常的な医学管理やといった医療の機能と、暮らしの場としての機能を併せ持ちます。

ポイントは次の2つです。

  • 対象は、主として長期にわたり療養が必要なです。短期の療養のための施設ではなく、長く過ごす生活の場であることが前提です。
  • に基づく介護保険施設であり、開設には都道府県知事の許可が必要です。医療法の上では医療を提供する施設としても位置づけられています。
  • 生活の場である以上、プライバシーに配慮した型もあり、レクリエーション行事やにも取り組むことが求められます。

したがって、ユニット型があると述べた4と、レクリエーション行事について述べた5が正しい記述です。

選択肢ごとの解説

  1. ✕不適切です。介護医療院の対象は、主として長期にわたり療養が必要な要介護者です。短期の療養が必要な場合に利用するのはなどであり、介護医療院は暮らしの場として長く過ごすことを想定した施設です。
  2. ✕不適切です。介護医療院の開設許可を行うのは都道府県知事ですが、その根拠となる法律は介護保険法です。医療法の上では医療を提供する施設として位置づけられていますが、開設の手続は介護保険法に基づいて行われます。
  3. ✕不適切です。介護医療院は2018(平成30)年度に創設されたばかりの施設で、出題の直前にあたる2020(令和2)年3月末の時点では、全国で1,000施設には遠く及びませんでした。その後、からの転換が進んで増えています。
  4. 〇適切です(正答)。介護医療院には、居室を少人数のまとまりに分けてなじみの職員が関わるユニットケアを行う、ユニット型があります。医療が必要な人が過ごす場であっても、生活の場としての落ち着きやプライバシーを大切にするという考え方の表れです。
  5. 〇適切です(正答)。では、入所者のためのレクリエーション行事を行うよう努めることが定められています。介護医療院は療養の場であると同時に暮らしの場でもあり、楽しみや人との交流を持てるようにすることが求められています。
その後の制度の動き

介護療養型医療施設は経過措置の期限が終わり、2024(令和6)年3月31日をもって廃止されました。現在の介護保険施設は・介護医療院の3種類です。選択肢3の施設数は2020年3月末時点を指定した記述なので、その後の施設数で正誤を判断し直すものではありません。出題時点の条件に基づく正答は変わりません。

用語の説明

介護支援専門員かいごしえんせんもんいん(ケアマネジャー)

要介護者・要支援者からの相談に応じ、その人に合ったサービスの利用計画をつくり、市町村やサービス事業者との連絡調整を行う専門職。都道府県の試験と研修を経て登録され、介護支援専門員証の有効期間は5年で、更新研修を受けて更新します。

用語の説明

居宅サービス計画きょたくサービスけいかく(ケアプラン)

在宅の要介護者が、どの生活課題に対して、どのサービスを、どれだけ使うかをまとめた計画。介護支援専門員がつくるのが一般的ですが、利用者本人がつくること(セルフプラン)もできます。原案は、サービス担当者会議で専門的な意見を求めたうえで、利用者の同意を得て確定します。

用語の説明

施設サービス計画しせつサービスけいかく

介護保険施設に入所している人について、その施設の計画担当介護支援専門員がつくる計画。施設で提供する介護・機能訓練・健康管理などの内容と目標を定めます。在宅の居宅サービス計画に当たるものです。

用語の説明

課題分析かだいぶんせき(アセスメント)

利用者の心身の状況・環境・希望などを把握し、その人が自立した日常生活を送るうえで解決すべき課題を明らかにすること。居宅介護支援では、国が示す課題分析標準項目を満たす方式で行い、利用者の居宅を訪問して本人・家族に面接して行うことが必要です。

用語の説明

ケアマネジメント

生活上の困りごとを抱える人について、相談の受付から、課題分析、計画の作成、サービスの調整、モニタリング、再評価までを一連の流れとして進める支援の方法。介護保険では、この方法を担う専門職が介護支援専門員です。

用語の説明

フレイル

加齢により心身の活力が低下し、介護が必要になる手前の状態。体重減少、疲れやすさ、歩く速さの低下、活動量の低下、筋力低下などでとらえます。適切にかかわれば元の状態に戻りうる点が重要です。

用語の説明

低栄養ていえいよう

エネルギーやたんぱく質が足りず、体重が減り、筋力や免疫の働きが落ちた状態。褥瘡や感染症、転倒の危険が高まります。食事量、意図しない体重減少、筋肉量などを合わせて評価します。血清アルブミン値だけで判断することはできません。

用語の説明

誤嚥性肺炎ごえんせいはいえん

食べ物や唾液が気管に入り、細菌が肺に運ばれて起こる肺炎。高齢者では、発熱やせきがはっきり出ず、元気がない・食欲がないといった形で現れることがあります。口腔ケアと食事の姿勢が予防につながります。

用語の説明

褥瘡じょくそう

同じ場所が圧迫され続けて血流が悪くなり、皮膚や皮下組織が傷む状態(床ずれ)。骨が突き出た部分にできやすく、体位変換、除圧、栄養の改善、皮膚を清潔に保つことが予防になります。

用語の説明

慢性閉塞性肺疾患まんせいへいそくせいはいしっかん(COPD)

たばこの煙などで気道や肺が傷み、息を吐きにくくなる病気。動いたときの息切れやせき・たんが続きます。禁煙が基本で、進行すると在宅酸素療法が必要になることがあります。

用語の説明

心不全しんふぜん

心臓のポンプの働きが低下し、全身に十分な血液を送れなくなった状態。息切れ、むくみ、急な体重増加、夜間に息苦しくて眠れないなどの症状が出ます。日々の体重測定と塩分・水分の管理が大切です。

用語の説明

大腿骨頸部骨折だいたいこつけいぶこっせつ

太ももの骨の付け根の骨折。転倒で起こりやすく、そのまま寝たきりにつながることがあるため、早い手術とリハビリテーションが行われます。骨粗鬆症のある高齢女性に多くみられます。

用語の説明

バイタルサイン

体温・脈拍・血圧・呼吸など、生命の状態を示す基本的な指標。高齢者は感染症でも高熱が出ないことがあるなど、教科書どおりに現れないことがあるため、ふだんの値との差で見ることが大切です。

用語の説明

ADLエーディーエル(日常生活動作)

食事・排せつ・入浴・着替え・移動など、日常生活の基本になる動作のこと。どこまで自分でできるかを評価し、介護や訓練の計画に使います。

用語の説明

ターミナルケア

回復が見込めない段階で、痛みや苦しみをやわらげ、その人らしい時間を支えるケア。延命を目的とした治療より、本人と家族の意思と生活の質を重んじます。

用語の説明

看取りみとり

人生の最終段階にある人に寄り添い、最期まで支えること。どこで、どのように過ごしたいかを本人・家族・医療介護のチームで話し合って進めます(アドバンス・ケア・プランニング)。急変時の対応をあらかじめ決めておくことが大切です。

用語の説明

標準予防策ひょうじゅんよぼうさく(スタンダード・プリコーション)

感染症の有無にかかわらず、すべての人の血液、汗を除く体液、分泌物、排せつ物、粘膜、傷のある皮膚などを感染の可能性があるものとして扱う考え方。手洗いと手指消毒、手袋やエプロンの使い分けが基本です。

用語の説明

包括払いほうかつばらい

医療・介護の報酬を、一定の区分や期間にまとめて算定する方式。行った診療やサービスを個別に積み上げる出来高払いとは考え方が異なります。包括する範囲は制度やサービスにより異なり、別に算定する費用がある場合もあります。

用語の説明

地域包括支援センターちいきほうかつしえんセンター

高齢者の暮らしを地域で支える相談拠点。原則として保健師・社会福祉士・主任介護支援専門員又はそれぞれに準ずる者が置かれ、総合相談、権利擁護、介護予防ケアマネジメントなどを行います。市町村が設置するほか、包括的支援事業の委託を受けた法人などが設置することもできます。

用語の説明

運営基準うんえいきじゅん

指定を受けた事業者が守るべき、運営の決まり。内容や手続の説明と同意、正当な理由のないサービス提供の拒否の禁止、秘密保持、記録の保存などが定められています。

用語の説明

訪問介護員ほうもんかいごいん(ホームヘルパー)

訪問介護を行う職員。介護福祉士や、所定の研修を修了した人が務めます。訪問介護計画に沿ってサービスを提供し、利用者の変化に気づいて事業所へ伝える役割も担います。

用語の説明

ユニットケア

少人数のまとまり(ユニット)ごとに、居室と共同の生活空間を用意して行う介護。なじみの顔ぶれの中で、その人の暮らし方を続けられるようにする考え方です。

用語の説明

理学療法士りがくりょうほうし(PT)

座る・立つ・歩くといった基本的な動作の回復や維持を助ける専門職。運動療法や物理療法を用い、医師の指示のもとで行います。

用語の説明

作業療法士さぎょうりょうほうし(OT)

食事や着替え、家事、趣味など、日常の作業を通じて心身の機能や生活行為の回復を助ける専門職。医師の指示のもとで行います。

用語の説明

言語聴覚士げんごちょうかくし(ST)

話す・聞く・食べるといった働きに困難がある人を助ける専門職。失語症や構音障害の訓練のほか、嚥下(飲み込み)の評価・訓練も行います。

用語の説明

保健師ほけんし

保健指導を担う国家資格の専門職。地域包括支援センターに置かれ、介護予防ケアマネジメントや健康づくりの支援を行います。

用語の説明

認知症地域支援推進員

認知症総合支援事業として市町村に置かれ、医療・介護・地域の支援を結びつける役割を担う人。認知症ケアパスづくりや本人・家族への支援も行います。

用語の説明

認知症初期集中支援チーム

認知症が疑われる人や、その家族を訪問し、おおむね6か月の間、集中的に支援して医療・介護につなぐチーム。複数の専門職と、認知症の専門医で構成されます。

用語の説明

要介護状態ようかいごじょうたい

入浴・排せつ・食事などの日常生活の基本的な動作について、継続して常時介護を要する状態。おおむね6か月にわたって続くと見込まれることが要件です。

用語の説明

脳卒中のうそっちゅう

脳の血管が詰まる脳梗塞や、破れる脳出血・くも膜下出血をまとめた呼び方。半身の麻痺や言語の障害が残ることがあり、再発の予防と早期のリハビリテーションが大切です。

用語の説明

心筋梗塞しんきんこうそく

心臓に血液を送る血管が詰まり、心臓の筋肉が壊れる病気。高齢者では胸の痛みがはっきりせず、息切れや吐き気だけのことがあるため、いつもと違う様子に注意が必要です。

用語の説明

骨粗鬆症こつそしょうしょう

骨がもろくなり、折れやすくなる状態。閉経後の女性に多くみられます。転倒による大腿骨頸部骨折や、背骨がつぶれる圧迫骨折の原因になります。

用語の説明

糖尿病とうにょうびょう

血糖を下げるインスリンの働きが足りず、血糖値が高い状態が続く病気。神経・目・腎臓の合併症のほか、感染症にかかりやすくなります。低血糖にも注意が必要です。

用語の説明

尿失禁にょうしっきん

意図しないときに尿がもれること。腹圧性・切迫性・溢流性・機能性などの種類があり、原因によって対応が変わります。おむつに頼る前に、原因とトイレまでの動線を確かめます。

用語の説明

低血糖ていけっとう

血糖値が下がりすぎた状態。冷や汗、ふるえ、動悸などが現れ、重い場合は意識障害を起こします。糖尿病の薬を使っている人に起こりやすく、意識がはっきりして安全に飲み込めるときは、事前に教わった方法でブドウ糖などをとります。意識が悪い、飲み込めない場合は口に無理に入れず、救急対応が必要です。

用語の説明

起座呼吸きざこきゅう

横になると息苦しく、上半身を起こすと楽になる呼吸のしかた。心不全などでみられ、夜中に苦しくなって起き上がるのが典型です。

用語の説明

中心静脈栄養法ちゅうしんじょうみゃくえいようほう

心臓に近い太い静脈にカテーテルを入れ、点滴で栄養を送る方法。口や消化管が使えないときに行います。感染を防ぐ管理が欠かせません。

用語の説明

人工呼吸療法じんこうこきゅうりょうほう

機械で呼吸を助ける治療。マスクを使う方法と、気管切開をして行う方法があります。在宅でも行われ、停電や機器の不具合に備えた準備が必要です。

用語の説明

アルブミン

血液中のたんぱく質の一つ。血管内に水分を保ち、さまざまな物質を運びます。血清アルブミン値は炎症や肝臓・腎臓の病気などでも変わり、値だけで低栄養を判断することはできません。栄養状態は食事量、体重の変化、筋肉量などを合わせて評価します。

用語の説明

インスリン

膵臓から出る、血糖を下げるホルモン。糖尿病では注射で補うことがあります。食事がとれないときは低血糖に注意が必要です。

用語の説明

臨死期りんしき

死が近づいた時期。食事や水分をとらなくなり、呼吸のしかたが変わり、意識が薄れていきます。無理に食べさせず、苦痛をやわらげ、そばに寄り添うことが中心になります。

用語の説明

医行為いこうい

医学的な判断や技術なしに行うと人体に危害を及ぼすおそれがある行為。体温測定や一定の条件を満たす服薬介助など、通知で原則として医行為ではないとされる行為もあります。ただし病状や実施条件によって判断が変わるため、介護職員は通知の条件を守り、医療職と連携して行います。

用語の説明

口腔ケアこうくうケア

口の中を清潔に保ち、噛む・飲み込む働きを保つケア。誤嚥性肺炎の予防につながり、食べる楽しみや会話を支えることにもなります。

用語の説明

認知症施策推進大綱

2019(令和元)年にまとめられた国の方針。「共生」と「予防」を車の両輪とし、認知症になっても住み慣れた地域で暮らし続けられる社会を目指すとしています。

用語の説明

認知症基本法にんちしょうきほんほう

認知症の人が尊厳を保ち、希望をもって暮らせる社会を目指す法律(2024(令和6)年1月1日施行)。本人と家族の意見を聴くことが定められ、国は基本計画を定めます。

用語の説明

認知症ケアパス

認知症の進み方に応じて、いつ・どこで・どんな支援を受けられるかを示した道すじ。市町村が作り、本人・家族が見通しを持てるようにするものです。

用語の説明

生活機能せいかつきのう

心身の働き、日常の活動、社会への参加をまとめてとらえた考え方。病気の有無だけでなく、暮らしがどう成り立っているかを見る視点です。

用語の説明

主訴しゅそ

本人が訴えている、いちばんの困りごと。援助はここから出発しますが、主訴の背景に本当の課題が隠れていることもあるため、丁寧に聴き取ります。

用語の説明

福祉用具貸与ふくしようぐたいよ

車いすや介護用ベッドなどを借り、自宅での生活や介護を助けるサービス。本人の状態に合う用具を選び、取り付けや調整も行います。購入費とは扱いが異なり、区分支給限度基準額の枠内で利用します。要支援者向けには介護予防福祉用具貸与があります。

用語の説明

居宅療養管理指導きょたくりょうようかんりしどう

通院が難しい人の自宅を医師・歯科医師・薬剤師・管理栄養士・歯科衛生士などが訪れ、療養や服薬、栄養、口腔の管理・指導を行うサービス。ケアプランに必要な情報も提供します。区分支給限度基準額の対象外ですが、利用者負担はあります。要支援者向けの介護予防サービスもあります。

用語の説明

訪問介護ほうもんかいご

訪問介護員などが要介護者の自宅を訪れ、入浴・排泄・食事などの身体介護や、調理・掃除などの生活援助を行うサービス。本人の日常生活を支えることが目的です。

用語の説明

訪問看護ほうもんかんご

主治医の指示に基づき、看護師などが自宅で療養する人を訪れて、病状の観察、療養上の世話、診療の補助などを行うサービス。本人の状態などにより介護保険または医療保険で利用します。要支援者向けの介護予防サービスもあります。

用語の説明

訪問リハビリテーションほうもんリハビリテーション

医師の指示の下、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などが自宅を訪れ、生活に必要な動作や機能の維持・回復を支援するサービス。実際の住環境に合わせて練習や助言を行います。要支援者向けの介護予防サービスもあります。

用語の説明

通所介護つうしょかいご(デイサービス)

在宅の要介護者が日帰りで事業所へ通い、食事・入浴などの介護や機能訓練を受けるサービス。外出や交流の機会をつくり、家族の介護負担を軽くする役割もあります。

用語の説明

通所リハビリテーションつうしょリハビリテーション(デイケア)

病院・診療所・介護老人保健施設などへ通い、医師の指示に基づいて心身機能や生活動作の維持・回復を目指すサービス。専門職によるリハビリテーションを中心とし、在宅生活の継続を支えます。要支援者向けの介護予防サービスもあります。

用語の説明

短期入所療養介護たんきにゅうしょりょうようかいご

介護老人保健施設や介護医療院などに短期間泊まり、看護や医学的管理の下での介護、リハビリテーションなどを受けるサービス。短期入所生活介護に比べ、医療上の支援が必要な人の受入れを担います。要支援者向けの介護予防サービスもあります。

用語の説明

ショートステイ

施設などに短期間泊まって介護や生活支援を受けること。介護保険では、日常生活の介護を中心とする短期入所生活介護と、医学的な管理や看護も行う短期入所療養介護があります。

用語の説明

小規模多機能型居宅介護しょうきぼたきのうがたきょたくかいご

同じ事業所への「通い」を中心に、「訪問」と「泊まり」を必要に応じて組み合わせる地域密着型サービス。顔なじみの職員が継続して関わり、自宅での生活を支えます。要支援者向けの介護予防サービスもあります。

用語の説明

看護小規模多機能型居宅介護かんごしょうきぼたきのうがたきょたくかいご

小規模多機能型居宅介護と訪問看護を組み合わせた地域密着型サービス。通い・泊まり・訪問を通じて介護と看護を一体的に提供し、医療上の支援を必要とする人の在宅生活を支えます。

用語の説明

介護老人福祉施設かいごろうじんふくししせつ(特別養護老人ホーム)

常に介護が必要で、自宅で暮らすことが難しい人のための生活施設。介護保険の指定を受けた特別養護老人ホームで、食事・入浴・排泄などの介護、健康管理や生活支援を行います。小規模な地域密着型の施設は、介護保険上の分類が別です。

用語の説明

介護老人保健施設かいごろうじんほけんしせつ(老健)

病状が安定した要介護者に、医学的管理の下での介護や看護、リハビリテーションを行う施設。自宅で生活できるようになることを目指し、在宅復帰とその後の生活を支えます。

用語の説明

介護医療院かいごいりょういん

長期にわたって医療と介護の両方を必要とする人のための施設。日常的な医学的管理、看護、介護、看取りなどを行い、住まいとしての生活の場も提供します。

用語の説明

居宅サービスきょたくサービス

介護保険のサービス分類の一つ。訪問介護・通所介護・短期入所・福祉用具貸与などが含まれます。「居宅」は自宅だけでなく、有料老人ホームなどの居室を含むこともあります。在宅で使うサービスすべてが、この分類に入るわけではありません。

用語の説明

地域密着型サービスちいきみっちゃくがたサービス

住み慣れた地域での生活を支えるため、市町村が指定・監督する介護保険のサービス分類。小規模多機能型居宅介護や認知症対応型共同生活介護などがあり、原則として事業所のある市町村の住民が利用します。

用語の説明

介護保険施設かいごほけんしせつ

介護保険の施設サービスを提供する施設の総称。現在は介護老人福祉施設・介護老人保健施設・介護医療院が該当します。有料老人ホームやグループホームなど、高齢者が入居する住まいがすべて含まれるわけではありません。

用語の説明

施設サービスしせつサービス

介護保険施設で、施設サービス計画に基づいて受ける介護・看護・生活支援などの総称。施設の種類によって、生活支援、在宅復帰、長期療養など重点となる役割が異なります。

用語の説明

介護保険かいごほけん

介護を必要とする人の生活を社会全体で支える公的な保険制度。市町村・特別区が運営し、保険料と公費を財源として必要なサービスの費用を給付します。本人の尊厳の保持と自立した生活を目指し、その仕組みを介護保険法が定めています。

用語の説明

要介護者ようかいごしゃ

入浴・排泄・食事などの基本的な生活動作について、継続して介護を必要とする人。介護保険では、年齢や病気などの要件を満たし、要介護認定を受けることで介護給付を利用します。

用語の説明

リハビリテーション

病気や障害があっても、その人が望む生活や社会参加を実現するための支援。身体の訓練だけでなく、生活動作の工夫、環境の調整や周囲の支援を通じて、持っている力を活かします。

用語の説明

機能訓練きのうくんれん

日常生活に必要な心身の機能や動作を保ち、改善するための訓練。歩く、立ち上がる、着替えるなど、本人が生活で実現したいことを目標に取り組みます。

用語の説明

介護療養型医療施設かいごりょうようがたいりょうしせつ

長期の療養を必要とする要介護者に、病院などで医学的管理の下での介護や看護を提供していた介護保険施設。制度上の経過措置が2024年3月末で終了し、介護医療院などへ移行しました。古い過去問では当時の施設分類として登場します。

用語の説明

認知症カフェにんちしょうカフェ

認知症の人や家族、地域の人、専門職などが集まり、交流や情報交換をする場。相談や仲間づくりを通して、孤立を防ぎ、地域での理解を広げます。介護保険の給付対象サービスとして提供されるものではありません。

用語の説明

嚥下障害えんげしょうがい

食べ物や飲み物、唾液を口から胃へうまく飲み込めなくなること。食事中のむせ、飲み込みにくさ、食べ物がのどに残る感じなどがみられ、誤嚥や低栄養、脱水につながります。むせが目立たない場合もあります。

用語の説明

脱水だっすい

体に必要な水分や電解質が不足した状態。飲食量の減少、発汗、発熱、下痢、嘔吐などで起こります。高齢者はのどの渇きを感じにくく、口の乾燥、尿量の減少、元気がないといった変化にも注意が必要です。

用語の説明

熱中症ねっちゅうしょう

暑さや湿気などの影響で体温を調節しきれず、体に熱がこもって起こる障害。めまい、だるさ、吐き気などが現れ、重くなると意識にも影響します。屋内でも起こり、高齢者は暑さやのどの渇きを感じにくいため注意が必要です。

用語の説明

便秘べんぴ

便を十分な量、楽に出せない状態。排便回数の減少だけでなく、便の硬さ、強いいきみ、出しにくさ、残便感なども含めて捉えます。普段の排便習慣や食事、水分、活動量、薬の影響を確認することが大切です。

用語の説明

尿路感染症にょうろかんせんしょう

腎臓、膀胱、尿道など尿の通り道で、細菌などが増えて炎症を起こす病気。膀胱炎や腎盂腎炎などが含まれ、排尿時の痛み、頻尿、残尿感、発熱などがみられます。

用語の説明

うつ病うつびょう

気分の落ち込みや興味・喜びの低下が続き、生活に支障が出る病気。眠れない、食欲が落ちる、疲れやすい、考えがまとまらないなど、体や思考にも変化が現れます。休養や医療による支援が必要です。

用語の説明

認知症にんちしょう

脳の病気や障害により、記憶、判断、言葉、段取りなどの認知機能が低下し、日常生活や社会生活に支障が出ている状態。原因となる病気はさまざまで、現れ方や必要な支援も一人ひとり異なります。

用語の説明

非侵襲的陽圧換気ひしんしゅうてきようあつかんき

鼻や口を覆うマスクを通して圧力をかけた空気を送り、呼吸を助ける人工呼吸の方法。気管へのチューブの挿入や気管切開をせずに行います。病状に合わせた設定や、マスクの装着状態などの管理が必要です。

用語の説明

クレアチニン

筋肉の代謝で生じ、主に腎臓から尿へ出される老廃物。血液中の量を調べる血清クレアチニンは、腎臓の働きの評価に使います。腎機能が低下すると高くなりやすい一方、筋肉量にも影響されるため、高齢者では値だけで判断しないことが大切です。

用語の説明

経鼻胃管けいびいかん

鼻から食道を通して胃まで入れるチューブ。口から十分に食べられないとき、栄養や水分を胃へ届ける経管栄養などに用います。適切な位置にあるか、抜けや詰まり、鼻やのどの傷がないかなどの管理が必要です。

用語の説明

喀痰吸引かくたんきゅういん

自分で十分に出せない痰や唾液などの分泌物を、吸引器とチューブで取り除くこと。呼吸を保ち、分泌物がたまることによる負担を軽くします。介護職員が行うには、所定の研修などの要件を満たし、医療職と連携して実施する必要があります。

用語の説明

アルコール依存症アルコールいぞんしょう

飲酒によって健康や生活に問題が起きていても、自分で飲む量や飲み方を調節しにくくなる病気。本人を責めるのではなく、専門的な治療と、家族や自助グループなどの継続した支えを組み合わせて回復を助けます。

用語の説明

ヒートショック

急な温度差によって血圧などが大きく変動し、体に負担がかかること。冬に暖かい部屋から寒い脱衣所へ移る場面や、熱い湯につかる場面などで起こります。失神や入浴中の事故を防ぐため、室内の温度差にも目を向けます。

用語の説明

ケアプランケアプラン

本人が望む生活と生活上の課題を踏まえ、支援の目標や利用するサービス、役割分担などをまとめた計画。介護保険では、在宅の要介護者の居宅サービス計画、要支援者の介護予防サービス計画、施設入所者の施設サービス計画などがあり、対象と生活の場に応じて作成します。

用語の説明

中心静脈ちゅうしんじょうみゃく

心臓に近い、血液が多く流れる太い静脈。中心静脈カテーテルは、そのような血管に先端を置く医療用の管です。栄養剤の投与だけでなく薬剤の投与などにも用いられ、血管そのものと中心静脈栄養法という治療方法は区別します。

用語の説明

薬剤性過敏症症候群やくざいせいかびんしょうこうぐん

薬の使用をきっかけに、発熱や広い範囲の発疹、肝臓などの臓器の障害が起こる重い薬疹。薬を始めてから数週間たって現れ、中止後も長引いたり悪化したりすることがあります。速やかな専門的治療が必要です。

用語の説明

eGFRいーじーえふあーる

腎臓が血液をろ過する力を推定した値。一般に血清クレアチニン値、年齢、性別から計算し、腎機能の評価に使います。筋肉量などの影響を受けるため、ほかの検査や体の状態も合わせて判断します。

用語の説明

肺うっ血はいうっけつ

肺の血管に血液が滞り、血管内の圧力が高まった状態。心不全などで起こり、血液中の水分が肺の組織へしみ出すと、息切れや呼吸困難につながります。横になると苦しく、上半身を起こすと楽になることがあります。

用語の説明

気管支喘息きかんしぜんそく

空気の通り道である気道に慢性的な炎症があり、刺激に反応して気道が狭くなりやすい病気。せき、ゼーゼー・ヒューヒューという呼吸音、息苦しさなどを繰り返します。発作時には上半身を起こすと呼吸が楽になることがあります。

用語の説明

訪問看護指示書ほうもんかんごしじしょ

訪問看護を行う看護師などに、主治医が病状や必要な処置、療養上の注意などを伝える文書。訪問看護ステーションは主治医の指示を受け、訪問看護計画を立てて支援します。看護師側が作成する訪問看護計画書とは役割が異なります。