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第25回(令和4年度)

保健医療サービスの知識等

問題26〜45・20問

書籍の中の文字や単語、文章を選択すると、その場でAI検索に行くことができます。

解説の中の色のついた語は、押すと意味が出ます。

問題26

次の疾病の特徴として,より適切なものはどれか。 3つ選べ。

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正答 2・3・4

高齢者に多い病気について、症状の出方や原因を正しくつかめているかを問う問題です。心臓・腎臓・内分泌・感染症と、幅広い分野から出ています。

ポイントは次の3つです。

  • 症状が出る理由を体の仕組みから理解する。で息苦しいときに上半身を起こすと楽になるのは、横になると肺に血液が戻りすぎてうっ血が強まるからです。
  • 高齢者では教科書どおりの症状が出にくい。ののどの渇きや多尿は、高齢者でははっきり現れず、発見が遅れることがあります。
  • 病気の原因が細菌なのかウイルスなのかを分けて覚える。原因が違えば使う薬も変わります。

狭心症は前胸部の圧迫感が代表的な症状であり、帯状疱疹は細菌ではなくウイルスによる病気です。この2つを言い切った1と5が誤りとなり、残る2・3・4が正答になります。

選択肢ごとの解説

  1. ✕不適切です。狭心症は、心臓の筋肉に血液を送る冠動脈が細くなって心筋が一時的に酸素不足になる病気です。前胸部の圧迫感や締めつけられる感じが代表的な症状で、体を動かしたときに起こり、数分の安静やニトログリセリンで治まるのが特徴です。高齢者では痛みを訴えず、息切れや肩・みぞおちの違和感として現れることもあります。
  2. 〇適切です(正答)。心不全のある人が横になると、下半身にたまっていた血液が心臓や肺に戻り、肺のうっ血が強まって息苦しくなります。上半身を起こした起座位にすると肺への負担が軽くなり、呼吸が楽になることがあります。これをといい、心不全を疑う手がかりになります。
  3. 〇適切です(正答)。慢性腎不全では、腎臓が余分な水分や電解質を尿として出す力が落ちます。水分をとりすぎるとむくみや心不全につながり、カリウムがたまると不整脈や心停止の危険があります。生野菜や果物、いも類はカリウムが多いため、医師の指示に沿った食事の管理が必要です。
  4. 〇適切です(正答)。高齢者はのどの渇きを感じる力が鈍く、腎臓の働きの変化もあって、糖尿病の典型症状である口渇・多飲・多尿がはっきり出にくいとされます。そのため発見が遅れやすく、なんとなく元気がない、体重が減った、感染症を繰り返すといった変化から気づかれることがあります。
  5. ✕不適切です。帯状疱疹は細菌ではなく、水痘・帯状疱疹ウイルスによる病気です。子どものころにかかった水ぼうそうのウイルスが神経に潜んでいて、加齢や疲れで体の抵抗力が落ちたときに再び活動し、体の片側に帯状の発疹と強い痛みが出ます。治療には抗ウイルス薬が使われます。

問題27

高齢者の精神障害について,より適切なものはどれか。 2つ選べ。

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正答 3・5

高齢者に見られる心の病気について、正しい理解と望ましい関わり方を問う問題です。「〜することはない」「〜にすぎない」と決めつける選択肢が並んでおり、そこが見分けの手がかりになります。

ポイントは次の3つです。

  • 老年期のは、気分の落ち込みだけでなく体の不調の訴えや妄想を伴うことがあり、自死の危険も高い。
  • 妄想への対応は、本人を説き伏せることでも話を合わせることでもなく、不安な気持ちに寄り添うこと。
  • 依存症の回復には、医療だけでなくなど地域の支え合いの場が力になる。

うつ病に妄想も自死もないと言い切る1と2、神経症を気のもちようとする4は、いずれも誤りです。本人の気持ちへのを大切にする3と、自助グループの活用が有用だとする5が正答になります。

選択肢ごとの解説

  1. ✕不適切です。老年期のうつ病では、妄想が現れることが少なくありません。重い病気にかかっていると思い込む心気妄想、お金がなくなったと信じる貧困妄想、自分は罪深いと責める罪業妄想などが代表的です。もの忘れの訴えを伴ってと間違われることもあるため、慎重な見極めが必要です。
  2. ✕不適切です。高齢者のうつ病は自死につながる危険が高く、高齢者の自殺の背景にうつ病があることは多いとされています。「死にたい」という言葉を軽く扱わず、本人の訴えを受け止めたうえで、速やかに主治医や精神科医療につなぐことが大切です。
  3. 〇適切です(正答)。妄想の内容を頭から否定すると、本人は理解されないと感じて関係が壊れ、かえって訴えが強まります。逆に事実として調子を合わせるのも適切ではありません。内容そのものを認めるのではなく、不安や困っている気持ちに共感して信頼関係を築くことが、対応の土台になります。
  4. ✕不適切です。神経症(不安障害など)は、強い不安や体の症状によって生活に支障が出る状態で、治療の対象となる病気です。「気のもちよう」と片づけると本人は責められたように感じ、受診が遅れます。専門的な治療や環境を整える工夫によって、改善が期待できます。
  5. 〇適切です(正答)。は本人の意志の弱さの問題ではなく、専門的な治療と、回復を続ける場が必要です。断酒会やAAといった自助グループは、同じ経験をした仲間とつながることで断酒を続ける力になります。医療機関だけでなく地域のを組み合わせることが有用です。

問題28

次の記述のうち適切なものはどれか。 3つ選べ。

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正答 1・3・4

血圧・脈拍・意識といった、体の状態を示す基本的な指標()についての問題です。が自分で診断するわけではありませんが、異変に早く気づき、医療につなぐために欠かせない知識です。

ポイントは次の3つです。

  • 加齢で血管が硬くなると、収縮期血圧(上の血圧)は高くなり、拡張期血圧(下の血圧)は低くなって、上下の差が開きやすい。
  • 通常の脈拍の評価では、手首で触れにくいときにを確かめる方法があります。ただし救命の場面では、反応がなく普段どおりの呼吸もなければ、脈を探し続けず、119番通報・の手配とを進めます。
  • 意識障害には軽い方から傾眠・昏迷・昏睡という段階があり、昏睡は最も重い状態を指す。

血圧の変化を逆に述べた2と、昏睡を軽い状態のように説明した5が誤りです。残る1・3・4が正答となります。

選択肢ごとの解説

  1. 〇適切です(正答)。は、立ち上がったときに血圧が下がり、めまいやふらつき、転倒を招く状態です。加齢による血圧調節の働きの低下に加え、血圧を下げる降圧薬や体の水分を減らす利尿薬、一部の向精神薬なども原因になります。薬が始まった時期と症状が出た時期を確かめ、主治医に伝えることが大切です。
  2. ✕不適切です。加齢で血管の弾力が失われると、心臓が血液を押し出すときの勢いを血管が受け止めきれず、収縮期血圧(上の血圧)はむしろ高くなります。一方で拡張期血圧(下の血圧)は低くなりやすく、上と下の差が広がるのが高齢者の特徴です。
  3. 〇適切です(正答)。手首のは、血圧が下がっているときや手足が冷えているときには触れにくくなり、通常の脈拍の評価では頸動脈や大腿動脈で確かめる方法があります。ただし、反応のない人の救命対応で脈を探し続けてはいけません。119番通報とAEDの手配を行い、普段どおりの呼吸があるかを10秒以内で確認し、呼吸がない、又は判断に迷う場合は胸骨圧迫を始めます。
  4. 〇適切です(正答)。重い徐脈では、脈が極端に遅くなって脳へ送られる血液が足りなくなり、めまいや失神を起こすことがあります。心臓が原因で起こるこうした失神はアダムス・ストークス発作と呼ばれ、放置すると危険です。原因によってはペースメーカーの検討が必要になります。
  5. ✕不適切です。刺激がないと眠ってしまう状態は傾眠といいます。昏睡は意識障害のうち最も重い段階で、強い痛みなどの刺激を与えても目を覚まさず、意味のある反応が見られない状態です。意識障害は軽い方から傾眠・昏迷・昏睡と表され、言葉の違いを区別して伝えることが求められます。

問題29

検査項目について適切なものはどれか。 3つ選べ。

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正答 2・3・4

血液検査などの数値が何を表しているのかを問う問題です。が診断をするわけではありませんが、主治医とやりとりしたり、で情報を共有したりするうえで欠かせない基礎知識です。

ポイントは次の3つです。

  • その値がどの臓器や状態を映しているか。AST・ALTは肝臓の障害、は腎臓の働きをみる参考になります。は従来、栄養評価の参考に使われてきましたが、炎症などの影響を受けるため値だけで栄養状態を判断しません。
  • どのくらいの期間を映しているか。はおよそ1〜2か月の平均的な血糖の状態を反映します。アルブミンについての選択肢2は、従来の評価法を前提に正答とされていますが、臨床では期間を区切った栄養状態の測定値とは扱いません。
  • 計算式は、何を何で割るのかを取り違えないこと。

の計算式を逆に書いた1と、ヘモグロビンA1cを過去1週間の指標とした5が誤りで、残る2・3・4が正答となります。

選択肢ごとの解説

  1. ✕不適切です。BMIは、体重(kg)を身長(m)の2乗で割って求めます。設問は体重と身長が逆になっています。やせや肥満の目安として使われ、高齢者では値が低いことがのサインになるため、体重の変化とあわせて見ていくことが大切です。
  2. 〇適切です(正答)。本問では、血清アルブミンを比較的長い期間の栄養評価の参考にしてきた従来の扱いに基づき、正答とされています。ただし、血清アルブミンは炎症や肝臓・腎臓の病気などにも左右され、体のたんぱく質量や筋肉量、過去数週間の栄養状態を直接測る値ではありません。臨床では、食事量、体重減少、筋肉量などを合わせて栄養状態を評価します。
  3. 〇適切です(正答)。AST(GOT)とALT(GPT)は肝臓の細胞に多く含まれる酵素で、細胞が壊れると血液中に増えます。肝炎や脂肪肝、胆道の病気などをみる指標になります。ASTは心臓や筋肉にも含まれるため、2つの値を見比べて判断されます。
  4. 〇適切です(正答)。クレアチニンは筋肉が使われたあとに出る老廃物で、腎臓から尿へ捨てられます。腎臓の働きが落ちると血液中にたまるため、値が高いほど腎機能の低下が疑われます。ただし筋肉量の少ない高齢者では低めに出ることがあり、値だけで判断しない注意が必要です。
  5. ✕不適切です。ヘモグロビンA1cが映すのは、およそ過去1〜2か月の平均的な血糖の状態で、1週間ではありません。採血直前の食事に左右されにくいため、の治療がうまくいっているかを振り返る指標として使われます。

問題30

次の記述のうち適切なものはどれか。 3つ選べ。

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正答 1・2・3

日常生活の介護の基本と、介護で使う言葉の意味を正しく理解しているかを問う問題です。ふだんの業務で身についていれば取りやすい一方、用語の定義をあいまいに覚えていると迷う作りになっています。

ポイントは次の3つです。

  • 介護は本人の力を奪わないこと。できることは本人にしてもらい、できない部分を補うのがの考え方です。
  • 入浴や清拭は、清潔を保つ行為であると同時に、体調に影響する行為でもある。室温や体調の確認が欠かせません。
  • 似た言葉を混同しない。と残尿、と生活リズムを整える関わりは、それぞれ別のものです。

を活かすこと、入浴の効果、清拭のときに室温を確かめることは、いずれも基本どおりで適切です。一方、尿失禁を残尿と取り違えた4と、ボディメカニクスを生活リズムの回復と説明した5が誤りとなり、1・2・3が正答です。

選択肢ごとの解説

  1. 〇適切です(正答)。介護は、本人のできないことをすべて肩代わりすることではありません。残っている力(残存能力)を使ってもらうことが、身体の働きの維持と本人の自信につながります。時間がかかっても見守り、必要な部分だけを手伝う姿勢が自立支援の基本です。
  2. 〇適切です(正答)。入浴には体を清潔に保つだけでなく、温まることで血液の巡りをよくし、新陳代謝を高め、筋肉の緊張をやわらげて気分を落ち着かせる効果があります。一方で血圧の変動やも起こりやすいため、入浴の前後に体調を確かめ、水分をとってもらうことが欠かせません。
  3. 〇適切です(正答)。清拭では体を露出させるため、部屋が寒いと体が冷えて血圧の変動や体調不良を招きます。あらかじめ室温を確かめて暖めておき、すきま風を防ぎ、拭かない部分はタオルで覆います。湯の温度の確認や、本人の羞恥心への配慮も大切です。
  4. ✕不適切です。尿を出しきれずに膀胱の中に尿が残ることは、残尿といいます。尿失禁は、自分の意思に反して尿がもれてしまうことです。尿失禁には腹圧性・切迫性・溢流性・機能性などの種類があり、原因によって対応が変わるため、区別して見立てることが大切です。
  5. ✕不適切です。ボディメカニクスとは、人の体の動きの仕組みを利用して、少ない力で安全に介助する技術のことです。足を開いて支える面を広くとる、重心を低くする、体をねじらないといった原則があり、介護する人の腰痛予防にも役立ちます。生活リズムを取り戻すことを指す言葉ではありません。

問題31

次の記述のうち適切なものはどれか。 3つ選べ。

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正答 1・2・5

この問題は、口の中の働きと、食べること・飲み込むことに関する基本的な知識をまとめて問うています。

ポイントは次の2つです。

  • 味を感じるしくみと、という言葉の意味は、定義をそのまま押さえておきます。飲食物が食道ではなく気管の側に入ってしまうことが誤嚥です。
  • 口の健康は全身に影響します。噛む力や舌の動き、滑舌などのささいな衰えをと呼び、放っておくとや心身の衰えにつながります。

したがって、味蕾の説明(1)、誤嚥の定義(2)、口を動かすことがオーラルフレイルの予防になること(5)の3つが適切です。残りの2つは「心配はない」「無関係である」と言い切っており、いずれも実際とは逆の内容です。言い切りの選択肢はまず疑ってかかると判断しやすくなります。

選択肢ごとの解説

  1. 〇適切です(正答)。味を感じ取っているのは、舌の表面や上あご(口蓋)、のどの奥などにある味蕾という小さな器官です。ここに飲食物の成分が触れると、その刺激が神経を通って脳に伝わり、甘い・塩辛いなどの味として感じられます。高齢になると味蕾の数が減り、薬の影響や口の乾燥も重なって、味が分かりにくくなることがあります。
  2. 〇適切です(正答)。誤嚥とは、飲食物や唾液、逆流した胃の内容物が、食道ではなく気管の側に入ってしまうことをいいます。むせ込みが起こらない誤嚥()もあり、気づかないうちににつながることがあります。食事中だけでなく、眠っている間の唾液の誤嚥にも注意が必要です。
  3. ✕不適切です。PTP包装シートは角がとがっており、飲み込むと食道や胃、腸の壁を傷つけたり、穴を開けてしまったりする危険があります。自然に排泄されるのを待ってよいものではなく、飲み込んだ疑いがあればすぐに受診が必要です。予防としては、シートを1錠ずつ切り離さず、必要な分を取り出して手渡すようにします。
  4. ✕不適切です。歯を失って噛む力が落ちると、食べられるものが偏って低栄養になり、噛む刺激が脳に届きにくくなることから、の低下と関係があると指摘されています。逆にが進むと歯みがきが難しくなり、口の中の状態が悪化します。口腔環境と認知症は、互いに影響し合う関係にあります。
  5. 〇適切です(正答)。オーラルフレイルとは、滑舌の低下、食べこぼし、わずかなむせなど、口の働きのささいな衰えが積み重なった状態をいいます。舌や頬を動かす体操をする、しっかり噛んで食べる、人と会話するなど、口とその周りの筋肉を使うことが予防につながります。早い段階で気づいて手を打つことが大切です。

問題32

認知症について適切なものはどれか。 2つ選べ。

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正答 2・5

この問題は、の症状の見分け方と、認知症のケアに向かうときの姿勢の両方を問うています。

ポイントは次の2つです。

  • 認知症は種類によって現れ方が違います。ありありとした幻視や、動作が遅くなる・体がこわばるといった症状が目立つのはで、は性格の変化や同じ行動の繰り返しが特徴です。
  • (認知症の行動・心理症状)は、体調や人間関係、住まいの環境などのきっかけで強くなったり弱まったりします。だからこそ、環境を整えるケアに意味があります。

以上から、が他の精神疾患と間違われることがあること(2)と、本人の同意を得たうえで心身の変化を主治医に伝えること(5)の2つが適切です。

選択肢ごとの解説

  1. ✕不適切です。BPSDとは、不安、興奮、歩き回る、妄想など、認知症に伴って現れる行動や気持ちの症状のことです。騒がしさ、暗さ、慣れない部屋の配置といった住環境や、周りの人の接し方に大きく左右されます。環境因子の影響を受けるからこそ、住まいや関わり方を整えることがケアの中心になります。
  2. 〇適切です(正答)。65歳未満で発症する若年性認知症は、初めのうち意欲の低下や仕事上のミスとして現れることが多く、や更年期の不調、などと間違われることがあります。その結果、正しい診断までに時間がかかり、仕事や家計の立て直しが遅れやすいという課題があります。
  3. ✕不適切です。ありありとした幻視やパーキンソン症状(動作が遅い、体がこわばる、手が震える)が特徴なのは、レビー小体型認知症です。前頭側頭型認知症の特徴は、周囲に構わず行動してしまう脱抑制、決まった時間に同じ行動を繰り返す常同行動、性格や振る舞いの変化などです。
  4. ✕不適切です。は、認知症の人を一人の人として尊重し、その人の目線や気持ちから物事を捉えようとする考え方です。介護者の都合や効率を優先する考え方とはむしろ正反対で、本人が何を感じ、何を求めているかを出発点にしてケアを組み立てます。
  5. 〇適切です(正答)。は、暮らしの中の変化に気づける立場にあります。食欲の落ち込みや薬の飲み残し、ふらつきなどを主治医に伝えれば、短い診察時間では見えない情報が診断や処方に生かされ、よりよい医療につながります。伝えるにあたって本人の同意を得ることが前提である点も押さえておきます。

問題33

リハビリテーションについて,より適切なものはどれか。 3つ選べ。

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正答 1・2・3

この問題は、の考え方と、病気やけがからの時期に応じた目標の違いを問うています。

ポイントは次の2つです。

  • リハビリテーションには、弱った機能そのものを回復させる治療的アプローチと、残っている力や道具・環境の工夫で補う代償的アプローチがあります。
  • 急性期、回復期、維持期(生活期)、終末期と、どの時期にもリハビリテーションはあります。急性期は動かないことによる衰えを防ぐこと、回復期は集中的な訓練で生活する力を取り戻すことが目標です。

したがって、代償的アプローチに残存機能の活用が含まれること(1)、急性期の目標(2)、回復期リハビリテーション病棟の内容(3)の3つが適切です。

選択肢ごとの解説

  1. 〇適切です(正答)。代償的アプローチとは、失われた機能を無理に元へ戻そうとするのではなく、残っている力や、住まいの工夫で補うやり方です。動きにくい方の手ではなく動く方の手を使う、自助具を用いる、手すりを付けるなどがこれに当たり、残存機能を活かすことはその中心にある考え方です。
  2. 〇適切です(正答)。急性期は、病気やけがの治療を受けている時期です。安静が続くと短期間で筋力が落ち、関節が固まり、意欲まで低下します()。これを防ぎ、寝返りや起き上がり、食事や着替えといった身の回りのことを早い段階から自分でできるようにすることが、この時期の目標になります。
  3. 〇適切です(正答)。回復期リハビリテーション病棟は、や大腿骨の骨折などのあと、集中的に訓練を行って自宅へ帰ることを目指す病棟です。医師、看護師、などがチームを組み、計画を立てて毎日まとまった時間の訓練を行います。
  4. ✕不適切です。終末期にある人もリハビリテーションの対象です。目的は機能の回復ではなく、痛みや息苦しさをやわらげ、座って過ごす、口から食べる、家族と言葉を交わすといったその人らしい時間をできるだけ保つことに置かれます。対象から外れるという考え方はとりません。
  5. ✕不適切です。では、屋内の訓練にとどまらず、買い物や通院を想定した屋外での歩行訓練や、バスなど公共交通機関の乗り降りの練習も対象になります。実際の生活の場でできるようにすることが目的なので、社会参加につながる場面も支援の範囲に含まれます。

問題34

次の記述のうち適切なものはどれか。 3つ選べ。

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正答 1・3・5

この問題は、薬をめぐる職種ごとの役割分担と、服薬を支えるときの注意点を問うています。

ポイントは次の2つです。

  • 薬を処方できるのは医師と歯科医師だけです。薬剤師の仕事は、処方箋に基づいて薬を用意する調剤と、飲み方の説明、飲み合わせの確認です。
  • 薬は他の薬だけでなく、健康食品やサプリメント、飲み物とも影響し合います。また、飲み続けてきた薬を急にやめると、かえって危険な症状が出ることがあります。

したがって、薬剤師は処方できないこと(1)、健康食品との相互作用に注意が必要なこと(3)、内服薬は水またはぬるま湯で飲むこと(5)の3つが適切です。残る2つは「行ってはならない」「起こることはない」と言い切っており、いずれも実際とは違います。は薬の中身を判断する立場ではありませんが、飲み残しや体調の変化に気づいて医療職につなぐ役割を担います。

選択肢ごとの解説

  1. 〇適切です(正答)。薬を処方する権限を持つのは医師と歯科医師です。薬剤師は、その処方箋に従って薬を調剤し、飲み方を説明し、量や飲み合わせに疑問があれば医師に問い合わせます(疑義照会)。役割ははっきり分かれており、薬剤師が自分の判断で処方を出すことはできません。
  2. ✕不適切です。医師の処方を受けた薬について、容態が安定しているなど一定の条件を満たす場合、介護職員が服薬を手伝うことはには当たらないとされています。ただし、薬の量を勝手に加減したり、飲む薬を選んだりすることはできず、いつもと違う様子に気づいたら医療職に伝えます。
  3. 〇適切です(正答)。健康食品やサプリメントにも成分の働きがあり、薬の効き目を強めすぎたり弱めたりすることがあります。例えば、血液を固まりにくくする薬のうち、を飲んでいる人がビタミンKを多く含む食品をたくさんとると効果が落ちます。何を飲んでいるかを医師や薬剤師に伝えてもらうことが大切です。
  4. ✕不適切です。長く飲んでいた薬を急にやめると、症状が元より強く戻ってきたり、離脱症状が出たりすることがあります。血圧の薬や睡眠薬、ステロイドなどが代表的です。薬が変わったり中止になったりしたあとは、いつもと違う様子がないかを見守り、気づいたことを主治医に伝えます。
  5. 〇適切です(正答)。内服薬は、コップ1杯程度の水かぬるま湯で飲むのが基本です。水が少ないと薬が食道にとどまり、粘膜を傷つけることがあります。また、お茶やジュース、牛乳などで飲むと、薬によっては吸収のされ方や効き目が変わってしまうため、指示がない限り水かぬるま湯を使います。
その後の制度の動き

2022年(令和4年)12月1日付けの厚生労働省通知(医政発1201第4号)と、2025年(令和7年)12月26日付けの通知(医政発1226第12号)により、介護職員が行える医行為でない行為が追加されました。吸入薬の吸入や分包された液剤の内服の介助、お薬カレンダーへの薬のセット、服薬の直前にPTPシートから薬を取り出すことなどが新たに含まれています。服薬介助そのものは2005年(平成17年)の通知で一定の条件のもとに認められていたため、選択肢2が適切でないという扱いは変わらず、この問題の正答自体は変わりません。

問題35

次の記述のうち適切なものはどれか。 3つ選べ。

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正答 1・2・4

この問題は、医療と介護をつなぐ役割を担うの立ち位置と、連携の場面を問うています。

ポイントは次の2つです。

  • 入院から退院、在宅復帰までの流れの中には、情報を橋渡しする道具や場面が用意されています。入院時情報提供書やがその代表です。
  • チームアプローチは、医療職や介護職といった専門職だけで組むものではなく、家族や近隣の人、ボランティアといった制度によらない支え手も含みます。

したがって、入院時情報提供書が使われること(1)、EBMが根拠に基づく医療を指すこと(2)、退院前カンファレンスへの参加が望ましいこと(4)の3つが適切です。残る2つは、介護支援専門員の関わりを狭めたり、チームの顔ぶれを専門職だけに限ったりする内容で、いずれも連携を大切にするの考え方と合いません。

選択肢ごとの解説

  1. 〇適切です(正答)。利用者が入院すると、それまでの暮らしぶりや家族の状況、利用していたサービスの内容は病院には分かりません。事業所が入院時情報提供書でこれらを早めに伝えることで、病院側は退院後の生活を見据えた治療や支援を組み立てやすくなります。
  2. 〇適切です(正答)。EBMは「根拠に基づく医療」と訳されます。個人の経験や昔からの慣習だけに頼らず、研究で確かめられた根拠と、医療者の技術や経験、そして本人の希望や価値観の3つを合わせて方針を決める考え方です。根拠だけで機械的に決めるものではない点も押さえておきます。
  3. ✕不適切です。介護支援専門員は、本人が治療法を選ぶ場面で、それぞれの選択が暮らしにどう響くか、どんなサービスが使えるかを整理して伝える立場にあります。医療の内容そのものを判断するわけではありませんが、本人が納得して選べるよう情報をそろえ、疑問を主治医に確認できるよう支えます。
  4. 〇適切です(正答)。退院前カンファレンスは、病院の医師や看護師、職と、本人や家族、在宅側の支援者が集まり、退院後の生活の見通しを共有する場です。介護支援専門員が参加すれば、退院した日から必要なサービスをそろえられ、自宅に戻ってから慌てずにすみます。
  5. ✕不適切です。チームアプローチは、医師や看護師、介護職などの専門職だけで組むものではありません。家族、近隣の人、、ボランティアや地域の見守り活動といった制度によらない支え手も、暮らしを支える大切な一員としてチームに含まれます。むしろその力を活かすことが求められます。

問題36

高齢者の栄養・食生活について適切なものはどれか。 3つ選べ。

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正答 2・3・4

高齢者の食事について、体に起こる変化と、支援するときの心構えの両方を問う問題です。

ポイントは次の2つです。

  • 年をとると噛む力(咀嚼)や唾液の量が減り、飲み込む力も落ちるため、むせたり食べこぼしたりしやすくなります。食べ方の変化は、口や飲み込みの働きを確かめる合図と考えます。
  • 食事は栄養を摂るためだけのものではありません。食べたいものを食べたい形で味わうことはその人らしい暮らしそのものであり、支える家族の事情も含めて全体を見て考えます。

体の変化を述べた選択肢2、機能の評価につなげる選択肢3、食べることの意味を述べた選択肢4が適切です。一方、間食を頭から否定したり、家族の状況を考えなくてよいとする記述は、支援の基本から外れています。

選択肢ごとの解説

  1. ✕不適切です。一度にたくさん食べられない高齢者では、少ない量を回数多く摂るほうが体への負担が軽くなります。そのため、おやつや栄養補助食品などの間食で足りない分を補うことは、むしろ有効な工夫です。何をどれだけ補うかをと相談するとよいでしょう。
  2. 〇適切です(正答)。加齢とともに歯が失われたり噛む力が衰えたりし、唾液の分泌も減るため、食べ物が口の中でまとまりにくくなります。さらに飲み込む反射も遅れやすくなるので、摂食・が起こりやすくなります。食事中のむせや食事時間が長くなることは、その現れです。
  3. 〇適切です(正答)。口から食べ物をこぼすのは、唇を閉じる力や舌の動き、噛み合わせなどが低下しているサインです。行儀の問題として片づけず、歯科医師やなどにつないで口腔・嚥下機能を評価してもらうことが、を防ぐことにつながります。
  4. 〇適切です(正答)。食べることは栄養を摂るだけの行為ではなく、好きなものを味わう楽しみや、人と食卓を囲む喜びを含んでいます。何をどのように食べるかを本人が選べるよう支えることは、その人らしさを守り、尊厳ある自己実現を支援することにつながります。
  5. ✕不適切です。食事の用意や見守りを担うのは家族であることが多く、家族の体調や仕事、調理の得意不得意によってできることは変わります。無理な献立を求めても長続きしません。家族の状況を踏まえ、配食サービスやの活用も含めて計画することが必要です。

問題37

次の記述のうち適切なものはどれか。 3つ選べ。

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正答 3・4・5

在宅でも使われる医療的な処置や機器について、名前と中身が正しく結びついているかを問う問題です。

ポイントは次の2つです。

  • 栄養を送る方法は、鼻から胃へ管を通す、おなかに開けた穴から入れる、血管から送ると経路が分かれます。どの管をどこに入れるのかを取り違えないことが大切です。
  • シャント、は、それぞれ、痰の排出、酸素の状態を見るための仕組みです。も役割を知っておく必要があります。

用語の説明が正しい選択肢3、4、5が適切です。中心静脈栄養法で使う血管の場所と、経鼻胃管と胃ろうの器具の取り違えが引っかけになっています。

選択肢ごとの解説

  1. ✕不適切です。中心静脈栄養法は濃い栄養輸液を使うため、腕などの細い末梢静脈では血管に負担がかかり、かえって静脈炎を起こします。そこで鎖骨の下などから細い管を入れ、その先端を心臓に近い太いに置いて注入します。名前のとおり中心静脈を用いる方法です。
  2. ✕不適切です。バルーン型とバンパー型は、おなかに開けた穴から胃に管を入れる胃ろうについて、胃の内側で抜けないように留める部分の形による分け方です。鼻から胃まで管を通す経鼻胃管の分類ではありません。
  3. 〇適切です(正答)。血液透析では短い時間に大量の血液を体の外へ出し入れするため、普通の静脈では血流が足りません。そこで手首の近くなどで動脈と静脈を手術でつなぎ合わせ、静脈に勢いのある血流を流す出入口をつくります。これがシャントで、その腕での血圧測定や圧迫は避けます。
  4. 〇適切です(正答)。ネブライザーは薬液や水分を細かい霧にして吸い込ませる機器です。気道を湿らせることで、固くなって出しにくい痰をやわらかくし、排出を助けます。ぜんそくなどで気管支を広げる薬を肺に直接届ける目的でも使われます。
  5. 〇適切です(正答)。パルスオキシメーターは指先などに挟み、光を当てて、血液中のヘモグロビンがどれくらい酸素と結びついているか()を、針を刺さずに測る機器です。息苦しさや肺炎などの早期発見の手がかりになり、在宅でも広く使われています。

問題38

次の記述のうち,より適切なものはどれか。 3つ選べ。

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正答 1・3・5

日常の介護場面で見逃してはいけない体のサインと、薬の飲み方の基本を問う問題です。は治療をする立場ではありませんが、危険な変化に気づいて医療につなぐ役割があります。

ポイントは次の3つです。

  • 突然、言葉が出ない、ろれつが回らないといった症状はを疑い、様子を見ずにすぐ救急につなげます。
  • 頭を打った後は、その場で変わりがなくても、後から症状が出てくることがあります。
  • は皮膚のはりや口の乾きで気づけます。また前立腺肥大症では尿をためすぎるとまったく出せなくなることがあり、我慢は禁物です。

体のサインを正しくとらえている選択肢1、3、5が適切です。食間という言葉の意味を取り違えている記述と、頭部打撲後に意識障害がなければ問題ないと油断する記述が誤りになります。

選択肢ごとの解説

  1. 〇適切です(正答)。手の甲の皮膚をつまんで離したとき、すぐに戻らずしわが残る状態をツルゴールの低下といい、体の水分が減っているサインです。高齢者はのどの渇きを感じにくいため、口の中の乾きや尿量の減少、微熱などとあわせて脱水を疑い、水分摂取と受診につなげます。
  2. ✕不適切です。食間とは食事と食事の間、つまり前の食事からおおむね2時間ほど経った空腹のときをいいます。食事をしながら飲むという意味ではありません。言葉のとおりに受け取ると誤った飲み方になるため、介護職も正しく理解しておく必要があります。
  3. 〇適切です(正答)。突然、言葉が出ない、ろれつが回らないという症状は、脳の血管が詰まったり破れたりして起こる脳卒中の代表的なサインです。顔のゆがみや片側の手足の脱力を伴うこともあります。治療は時間との勝負になるため、様子を見ずにすぐ救急要請します。
  4. ✕不適切です。頭を打った直後に意識がはっきりしていても、数週間から数か月かけて脳の表面に血がたまる慢性硬膜下血腫などが起こることがあります。後から頭痛、もの忘れ、歩きにくさなどが現れるため、しばらくは変化に注意し、異変があれば受診します。
  5. 〇適切です(正答)。前立腺肥大症では尿の通り道が狭くなっており、我慢して尿をためすぎると膀胱が伸びきって、まったく出せなくなる尿閉を起こすことがあります。そのため、尿意を感じたら早めにトイレに行くよう心がけ、トイレまでの動線を整えることも大切です。

問題39

次の記述のうち適切なものはどれか。 3つ選べ。

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正答 1・4・5

高齢者の健康づくりと、病気の予防や悪化防止についての基本的な考え方を問う問題です。

ポイントは次の3つです。

  • 国の健康づくりの取り組みは、単に長生きすることではなく、介護を必要とせずに暮らせる期間()を延ばすことを目指しています。
  • 高齢期の不調の多くは、動かないことでかえって悪くなります。も膝の痛みも、安静にし続けるのではなく、状態に合った運動を続けることが基本です。
  • のように、症状が出ないまま進み、骨折して初めて分かる病気もあります。自覚症状の有無だけで判断せず、検査で確かめるという考え方が求められます。

健康寿命の延伸を掲げた選択肢1、運動の効果を述べた選択肢4、症状がなくても骨の状態を調べる意義を述べた選択肢5が適切です。社会参加や運動を頭から否定する記述は誤りです。

選択肢ごとの解説

  1. 〇適切です(正答)。健康日本21(第二次)は平成25年度から始まった国民の健康づくり運動で、健康上の問題なく日常生活を送れる期間である健康寿命を延ばすことと、地域や暮らし向きによる健康格差を縮めることを大きな目標に掲げていました。
  2. ✕不適切です。仕事やボランティア、地域の集まりへの参加は、体を動かす機会と人とのつながりを保ち、食欲や意欲の低下を防ぎます。人との関わりが薄れることはの入り口とされており、社会参加はむしろフレイル予防の柱の一つです。
  3. ✕不適切です。パーキンソン病では、動かないでいると関節が固まり筋力も落ちて、かえって転びやすくなります。転倒に注意しながら、歩き方や姿勢の訓練などの運動療法を続けることが、生活の維持と症状の進行を遅らせるうえで重要であり、禁忌ではありません。
  4. 〇適切です(正答)。変形性膝関節症では、膝を支える太ももの筋肉が衰えると関節にかかる負担が増し、痛みや腫れが強まります。太ももの筋力を高める体操や水中歩行など、膝に負担の少ない運動を定期的に続けることが、痛みをやわらげ機能を保つうえで効果的です。
  5. 〇適切です(正答)。骨粗鬆症は骨がもろくなっても自覚症状が乏しく、骨折して初めて気づくことが少なくありません。特に女性は閉経後に骨量が急に減ります。骨折は寝たきりの大きな原因になるため、症状がなくても骨密度の検査を受けることがすすめられます。
その後の制度の動き

2024年(令和6年)4月から適用された健康増進法に基づく基本方針の全部改正(令和5年厚生労働省告示第207号)により、健康日本21(第二次)は令和5年度で終了し、令和6年度から令和17年度までを計画期間とする健康日本21(第三次)に移行しました。第三次でも基本的な方向の一番目に「健康寿命の延伸と健康格差の縮小」が掲げられており、健康寿命を延ばすという目標は引き継がれています。そのため、この問題の正答自体は変わりませんが、現在動いている計画の名称は第三次である点に注意してください。

問題40

臨死期について適切なものはどれか。 3つ選べ。

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正答 1・3・5

亡くなる直前の時期()に体に何が起こり、周囲がどう関わるとよいかを問う問題です。

ポイントは次の3つです。

  • 臨死期には、喉に唾液がたまって呼吸のたびに音がするや、呼吸のリズムの乱れなど、特有の変化が現れます。あらかじめ家族に伝えておくと、慌てずに看取ることができます。
  • 聴覚は最期まで残るといわれ、応答がなくなっても語りかけは続けます。亡くなった後のエンゼルケアも、その人らしさを守るケアの一部です。
  • 在宅でのでは、医師が息を引き取る瞬間に立ち会う必要はありません。事前に主治医やと連絡の取り方を決めておくことが要点になります。

家族への説明、死前喘鳴、エンゼルケアについて述べた選択肢1、3、5が適切です。医師の立ち会いを必須とする記述と、語りかけをやめるという記述が誤りになります。

選択肢ごとの解説

  1. 〇適切です(正答)。食べられなくなる、眠っている時間が増える、呼吸が乱れるなど、これから起こる変化を医師から前もって家族に説明してもらうことで、家族は心の準備ができ、驚いて救急車を呼んでしまうことも防げます。は、その場が持てるよう調整します。
  2. ✕不適切です。在宅での看取りでは、息を引き取る瞬間に医師が立ち会う必要はありません。あらかじめ主治医や訪問看護と連絡の取り方を決めておけば、亡くなった後に医師が診察してを書くことができます。この段取りを事前に共有しておくことが大切です。
  3. 〇適切です(正答)。飲み込む力が弱まり、唾液や分泌物が喉にたまることで、呼吸のたびにゴロゴロと音がする死前喘鳴が起こることがあります。本人が苦しんでいるとは限りませんが、家族には苦しそうに見えるため、事前の説明と、体の向きを変えるなどの対応が求められます。
  4. ✕不適切です。聴覚は最期まで保たれるといわれており、応答がなくても声は届いている可能性があります。名前を呼ぶ、これまでの感謝を伝えるといった語りかけを続けることは、本人の安心につながり、家族にとってもかけがえのない別れの時間になります。
  5. 〇適切です(正答)。エンゼルケアは、亡くなった後に体を清め、口元や顔を整え、その人らしい身なりにするケアです。故人の尊厳を守るとともに、家族が一緒に行うことで別れを受け止め、悲しみを整理していく過程を支える意味も持っています。

問題41

訪問看護について正しいものはどれか。 3つ選べ。

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正答 2・3・4

がどの保険から給付されるのか、事業所の指定や管理者の要件はどうなっているのか、そしてサービス提供時の基本方針は何かを、まとめて問う問題です。

ポイントは次の3つです。

  • 訪問看護はを受けた人にはが優先しますが、急な悪化などでが出された期間や、末期の悪性腫瘍など国が定める疾病・状態に該当する場合には、から給付されます。
  • 訪問看護ステーションの管理者は、原則として常勤のまたは看護師でなければなりません。
  • 病院や診療所が健康保険の保険医療機関の指定を受けると、改めて申請しなくても介護保険の訪問看護事業者の指定を受けたものとみなされます(みなし指定)。

以上から、管理者の要件を述べた選択肢2、基本方針を述べた選択肢3、みなし指定を述べた選択肢4が正しくなります。給付する保険の切り替わりと、24時間対応が義務ではないことの2点が、間違えやすい箇所です。

選択肢ごとの解説

  1. ✕不適切です。急な悪化などで主治医から特別訪問看護指示書が交付された場合、その期間の訪問看護は医療保険から給付されます。介護保険のであっても、この期間だけは医療保険に切り替わるという例外で、繰り返し問われるところです。
  2. 〇適切です(正答)。指定訪問看護ステーションの管理者は、原則として常勤の保健師または看護師でなければならないと定められています。専ら管理業務にあたるのが原則ですが、支障がない場合は同じ事業所の訪問看護の仕事を兼ねることができます。
  3. 〇適切です(正答)。指定訪問看護の基本方針として、利用者の病状や心身の状況、置かれている環境を常に的確に把握し、療養生活を支援して心身の機能の維持回復を目指すことが定められています。主治医との密接な連携も求められます。
  4. 〇適切です(正答)。健康保険法の保険医療機関の指定を受けた病院や診療所は、申請しなくても介護保険の指定訪問看護事業者とみなされます。これをみなし指定といいます。ただし、事業者があらかじめ別段の申出をした場合は除かれます。
  5. ✕不適切です。24時間365日の提供は義務ではありません。夜間や休日も連絡が取れて必要に応じて訪問できる体制を整えた事業所を評価する加算は用意されていますが、それはあくまで体制を選んで届け出るもので、すべての事業所に課された義務ではありません。

問題42

指定通所リハビリテーションについて正しいものはどれか。 3つ選べ。

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正答 1・4・5

指定(デイケア)の目的、提供できる施設、置くべき職種、計画の作り方を問う問題です。(デイサービス)との違いを整理できているかが分かれ目になります。

ポイントは次の2つです。

  • 通所リハビリテーションを提供できるのは、病院、診療所、です。医師の指示のもとで行うサービスなので、医師のいない施設では提供できません。
  • 通所リハビリテーション計画は、医師と等の従業者が共同して作成します。作って終わりではなく、進み具合を定期的に評価して必要に応じて見直します。

以上から、基本方針を述べた選択肢1と、計画の作成と見直しを述べた選択肢4・5が正しくなります。は通所介護に置く職種で、通所リハビリテーションのには含まれていません。

選択肢ごとの解説

  1. 〇適切です(正答)。指定通所リハビリテーションの基本方針は、利用者の心身の機能の維持回復を図り、の維持または向上を目指すことです。単に体を動かすだけでなく、暮らしの中でできることを増やしていく視点が求められます。
  2. ✕不適切です。通所リハビリテーションを提供できるのは、病院、診療所、介護老人保健施設、介護医療院に限られます。(特別養護老人ホーム)は含まれません。医師の指示のもとで行うサービスであるためです。
  3. ✕不適切です。生活相談員は通所介護(デイサービス)に置く職種で、通所リハビリテーションの人員基準には含まれていません。通所リハビリテーションに必要なのは、医師と、理学療法士、作業療法士、または看護職員、介護職員です。
  4. 〇適切です(正答)。通所リハビリテーション計画は、医師および理学療法士、作業療法士等の従業者が共同して作成します。医師が関与するところが、通所介護の計画との大きな違いです。作成した計画は利用者や家族に説明し、同意を得ることも必要です。
  5. 〇適切です(正答)。計画は作成したら終わりではなく、進み具合を定期的に評価し、必要に応じて見直すことが求められます。体の状態や暮らし方が変われば目標も変わるため、評価と見直しを繰り返す流れが制度の中に組み込まれています。

問題43

指定短期入所療養介護について正しいものはどれか。 3つ選べ。

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正答 1・2・4

指定(いわゆる医療型の)について、何のために使えるのか、どんな内容を提供するのか、計画はいつ作るのかを問う問題です。

ポイントは次の3つです。

  • 利用者本人の療養生活の質を高めるだけでなく、介護している家族の身体的・精神的な負担を軽くする目的でも利用できます。これを(介護者の休息)といいます。
  • 提供する内容は、看護、医学的管理の下における介護、その他必要な医療、そして日常生活上の世話です。医療の要素が入るところがとの違いです。
  • 短期入所療養介護計画は、おおむね4日以上続けて利用する場合に作成します。

以上から選択肢1・2・4が正しくなります。急な事情による利用も想定されていますし、に対応する事業所もあります。

選択肢ごとの解説

  1. 〇適切です(正答)。短期入所療養介護は、本人の心身の機能の維持回復に加えて、介護している家族の身体的・精神的な負担を軽くする目的でも利用できます。家族が休息をとれることが、在宅での暮らしを続ける力になるという考え方です。
  2. 〇適切です(正答)。短期入所療養介護は、看護、医学的管理の下における介護および機能訓練その他必要な医療、ならびに日常生活上の世話を行うサービスと定められています。医師や看護職員による医学的管理が入るところが特徴です。
  3. ✕不適切です。あらかじめに位置付けられていなくても利用できます。介護者の急病など緊急でやむを得ない場合の受入れも想定されており、その場合は利用したあとにを変更して位置付ける取扱いになります。
  4. 〇適切です(正答)。短期入所療養介護計画は、おおむね4日以上続けて利用する場合に作成することとされています。ごく短い利用のたびに計画を作る負担は避けつつ、一定の期間になれば目標を定めて計画的に支援する仕組みです。
  5. ✕不適切です。短期入所療養介護でもは行われます。医学的管理ができる施設で提供されるサービスであり、看取りへの対応を評価する仕組みも設けられています。人生の最終段階を支える受け皿の一つになっています。

問題44

指定定期巡回・随時対応型訪問介護看護について正しいものはどれか。 3つ選べ。

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正答 1・4・5

指定について、基本方針、利用できる人、サービスの中身、運営のルールを問う問題です。

ポイントは次の3つです。

  • の一つで、利用できるのは要介護1から5の人です。このサービスにはの類型がないため、は利用できません。
  • 定期巡回サービス、随時対応サービス、随時訪問サービス、サービスを組み合わせて提供します。随時対応サービスでは、利用者本人だけでなく家族等からの相談にも応じます。
  • 運営の透明性を保つため、介護・医療連携推進会議をおおむね6か月に1回以上開き、活動状況を報告して評価を受け、その内容を公表します。

以上から選択肢1・4・5が正しくなります。訪問の回数や時間帯は一人ひとりの心身の状況に応じて決めるもので、毎日訪問することが義務づけられているわけではありません。

選択肢ごとの解説

  1. 〇適切です(正答)。基本方針として、利用者が尊厳を保持し、可能な限りその居宅で、有する能力に応じて自立した日常生活を営むことができるよう援助することが定められています。全体を貫く考え方が、そのまま書かれた内容です。
  2. ✕不適切です。定期巡回・随時対応型訪問介護看護には介護予防の類型が設けられていないため、要支援者は利用できません。利用できるのは要介護1から5の人です。地域密着型サービスでも、要支援者が使えるものと使えないものがある点に注意してください。
  3. ✕不適切です。訪問の回数や時間帯は、利用者一人ひとりの心身の状況や希望に応じて決めるものです。1日に何度も訪問することもあれば、状態に合わせて頻度を調整することもあり、毎日必ず訪問しなければならないという決まりはありません。
  4. 〇適切です(正答)。随時対応サービスでは、オペレーターが利用者本人だけでなく、その家族等からの在宅介護に関する相談にも適切に対応することとされています。介護している家族を支えることも、このサービスの大切な役割です。
  5. 〇適切です(正答)。介護・医療連携推進会議は、おおむね6か月に1回以上開催しなければなりません。利用者や家族、地域住民の代表者、市町村の職員、医療関係者などにサービスの提供状況を報告して評価を受け、その内容を公表します。

問題45

介護老人保健施設について正しいものはどれか。 2つ選べ。

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正答 1・3

(老健)について、誰が開設できるのか、設備や人員の基準はどうなっているのか、どのような人が入所しているのかを問う問題です。

ポイントは次の3つです。

  • 開設できるのは、地方公共団体、医療法人、などで、都道府県知事の許可を受けます。営利法人(株式会社)は開設できません。
  • 型では、一つのユニットの定員は原則としておおむね10人以下とされ、15人を超えないものとされています。少人数で暮らしの単位をつくるための基準です。
  • 老健は在宅復帰と在宅療養支援を担う施設なので、入所者のは幅広く分布しています。重度の人だけが集まる施設ではありません。

以上から、社会福祉法人が開設できるとした選択肢1と、入所定員100人以上の場合の栄養士またはの配置を述べた選択肢3が正しくなります。

選択肢ごとの解説

  1. 〇適切です(正答)。介護老人保健施設を開設できるのは、地方公共団体、医療法人、社会福祉法人などで、都道府県知事の許可が必要です。社会福祉法人も開設主体に含まれます。なお営利法人(株式会社)は開設できません。
  2. ✕不適切です。ユニット型の一つのユニットの入居定員は、原則としておおむね10人以下とし、15人を超えないものとされています。15人を超えることは認められていません。少人数の生活単位でなじみの関係を保つための基準です。
  3. 〇適切です(正答)。介護老人保健施設では、入所定員が100人以上の場合、栄養士または管理栄養士を1人以上置かなければならないと定められています。食事は療養生活の土台であり、栄養管理の専門職を確保する趣旨です。
  4. ✕不適切です。処置室は病院に求められる設備で、介護老人保健施設の設備基準には含まれていません。老健に必要とされるのは、療養室、診察室、室、談話室、食堂、浴室、レクリエーション・ルーム、洗面所、便所、サービス・ステーション、調理室などです。
  5. ✕不適切です。介護老人保健施設は在宅復帰と在宅療養支援を担う施設で、入所者の要介護度は幅広く分布しています。要介護4・5の人が大多数を占めるという実態はありません。重度の人の割合が高いのは(特別養護老人ホーム)です。

用語の説明

介護支援専門員かいごしえんせんもんいん(ケアマネジャー)

要介護者・要支援者からの相談に応じ、その人に合ったサービスの利用計画をつくり、市町村やサービス事業者との連絡調整を行う専門職。都道府県の試験と研修を経て登録され、介護支援専門員証の有効期間は5年で、更新研修を受けて更新します。

用語の説明

居宅介護支援きょたくかいごしえん

在宅で暮らす要介護者について、介護支援専門員が居宅サービス計画(ケアプラン)をつくり、サービス事業者との連絡調整を行う介護保険のサービス。事業者を指定するのは市町村長です。利用者の自己負担はなく、費用の全額が保険から給付されます。

用語の説明

居宅サービス計画きょたくサービスけいかく(ケアプラン)

在宅の要介護者が、どの生活課題に対して、どのサービスを、どれだけ使うかをまとめた計画。介護支援専門員がつくるのが一般的ですが、利用者本人がつくること(セルフプラン)もできます。原案は、サービス担当者会議で専門的な意見を求めたうえで、利用者の同意を得て確定します。

用語の説明

サービス担当者会議

介護支援専門員が招集し、利用者・家族と、計画に位置づけたサービスの担当者が集まって、計画の原案について専門的な意見を出し合う会議。新しく計画をつくるときのほか、要介護認定の更新・区分変更のとき、計画を変更するときにも原則として開きます。利用者の希望による軽微な変更で、一連の手続きを行う必要がないと判断した場合は省略できます。やむを得ない理由があるときは、照会などで意見を求める形でも構いません。

用語の説明

行動・心理症状こうどう・しんりしょうじょう(BPSD)

認知症の中核症状に、環境・体調・不安などの要因が重なって二次的に現れる行動面・心理面の症状。歩き回り(徘徊)、不眠、興奮、抑うつ、幻覚、妄想などがあります。かかわり方や環境を整えることで軽くなることがある点が、支援のポイントです。

用語の説明

レビー小体型認知症レビーしょうたいがたにんちしょう

脳にレビー小体というたんぱく質のかたまりが現れることで起こる認知症。実際にはないものが見える幻視、動作が遅くなる・手が震えるといったパーキンソン症状、日によって状態が大きく変わることが特徴とされます。転倒に注意が必要です。

用語の説明

前頭側頭型認知症ぜんとうそくとうがたにんちしょう

脳の前頭葉・側頭葉が縮むことで起こる認知症。記憶より先に、社会的なふるまいが変わる、同じ行動を繰り返す、言葉が出にくくなるといった症状が目立ちます。初期には記憶障害が目立たないことがあります。

用語の説明

若年性認知症じゃくねんせいにんちしょう

65歳未満で発症した認知症。働き盛りの時期に起こるため、仕事や収入、子どもの養育など、生活への影響が大きく、就労支援や障害者施策も含めた幅広い支援が必要になります。

用語の説明

廃用症候群はいようしょうこうぐん

動かない状態が続くことで、筋力低下、関節が固まる、骨がもろくなる、意欲の低下などが起こること。高齢者では短期間の安静でも進むため、早く動き出すことが大切とされます。

用語の説明

フレイル

加齢により心身の活力が低下し、介護が必要になる手前の状態。体重減少、疲れやすさ、歩く速さの低下、活動量の低下、筋力低下などでとらえます。適切にかかわれば元の状態に戻りうる点が重要です。

用語の説明

低栄養ていえいよう

エネルギーやたんぱく質が足りず、体重が減り、筋力や免疫の働きが落ちた状態。褥瘡や感染症、転倒の危険が高まります。食事量、意図しない体重減少、筋肉量などを合わせて評価します。血清アルブミン値だけで判断することはできません。

用語の説明

誤嚥性肺炎ごえんせいはいえん

食べ物や唾液が気管に入り、細菌が肺に運ばれて起こる肺炎。高齢者では、発熱やせきがはっきり出ず、元気がない・食欲がないといった形で現れることがあります。口腔ケアと食事の姿勢が予防につながります。

用語の説明

パーキンソン病パーキンソンびょう

脳内のドパミンが減ることで起こる病気。手のふるえ、動作が遅くなる、筋肉がこわばる、姿勢が保てず転びやすくなるといった症状が現れます。介護保険の特定疾病の一つです。

用語の説明

心不全しんふぜん

心臓のポンプの働きが低下し、全身に十分な血液を送れなくなった状態。息切れ、むくみ、急な体重増加、夜間に息苦しくて眠れないなどの症状が出ます。日々の体重測定と塩分・水分の管理が大切です。

用語の説明

バイタルサイン

体温・脈拍・血圧・呼吸など、生命の状態を示す基本的な指標。高齢者は感染症でも高熱が出ないことがあるなど、教科書どおりに現れないことがあるため、ふだんの値との差で見ることが大切です。

用語の説明

ターミナルケア

回復が見込めない段階で、痛みや苦しみをやわらげ、その人らしい時間を支えるケア。延命を目的とした治療より、本人と家族の意思と生活の質を重んじます。

用語の説明

看取りみとり

人生の最終段階にある人に寄り添い、最期まで支えること。どこで、どのように過ごしたいかを本人・家族・医療介護のチームで話し合って進めます(アドバンス・ケア・プランニング)。急変時の対応をあらかじめ決めておくことが大切です。

用語の説明

民生委員みんせいいいん

厚生労働大臣から委嘱され、地域で住民の相談に応じ、必要な支援につなぐ人。給与は支給されない(無給の)非常勤の特別職とされ、児童委員も兼ねます。

用語の説明

レスパイト

介護している家族が一時的に介護から離れ、休息をとること。ショートステイや通所サービスの利用が、その手段になります。介護を続けられる状態を保つために必要な支援と考えられています。

用語の説明

要介護認定ようかいごにんてい

介護保険のサービスを利用するために、どのくらい介護を必要とするかを市町村が調査・審査して判定する仕組み。軽い順に要支援1・2、要介護1〜5の7段階に分かれます。

用語の説明

管理栄養士かんりえいようし

栄養士法に基づく国家資格。傷病者に対する療養のため必要な栄養の指導や、施設での給食管理・栄養管理など、専門性の高い栄養業務を担います。傷病者への栄養指導を行うときは、主治の医師の指導を受けることとされています。

用語の説明

自助グループじじょグループ

同じ課題や病気を抱える当事者どうしが自発的に集まり、経験を分かち合って支え合うグループ。助ける側にまわることでその人自身がもっとも力を得るという働き(ヘルパー・セラピー原則)があるとされます。

用語の説明

人員基準じんいんきじゅん

事業所に置くべき職種と人数の決まり。管理者や資格を持つ職員の配置が求められ、これを満たさないと指定を受けられません。

用語の説明

ユニットケア

少人数のまとまり(ユニット)ごとに、居室と共同の生活空間を用意して行う介護。なじみの顔ぶれの中で、その人の暮らし方を続けられるようにする考え方です。

用語の説明

理学療法士りがくりょうほうし(PT)

座る・立つ・歩くといった基本的な動作の回復や維持を助ける専門職。運動療法や物理療法を用い、医師の指示のもとで行います。

用語の説明

作業療法士さぎょうりょうほうし(OT)

食事や着替え、家事、趣味など、日常の作業を通じて心身の機能や生活行為の回復を助ける専門職。医師の指示のもとで行います。

用語の説明

言語聴覚士げんごちょうかくし(ST)

話す・聞く・食べるといった働きに困難がある人を助ける専門職。失語症や構音障害の訓練のほか、嚥下(飲み込み)の評価・訓練も行います。

用語の説明

生活相談員せいかつそうだんいん

通所介護や特別養護老人ホームなどに置かれ、利用者・家族の相談に応じ、関係機関との連絡調整を行う職員。社会福祉士などが務めます。

用語の説明

保健師ほけんし

保健指導を担う国家資格の専門職。地域包括支援センターに置かれ、介護予防ケアマネジメントや健康づくりの支援を行います。

用語の説明

退院前カンファレンス

退院の前に、病院の医療職と在宅の介護支援専門員・サービス事業者が集まり、退院後の生活と支援の内容を確かめ合う話し合い。入院中から関わることで、在宅への移行がなめらかになります。

用語の説明

脳卒中のうそっちゅう

脳の血管が詰まる脳梗塞や、破れる脳出血・くも膜下出血をまとめた呼び方。半身の麻痺や言語の障害が残ることがあり、再発の予防と早期のリハビリテーションが大切です。

用語の説明

骨粗鬆症こつそしょうしょう

骨がもろくなり、折れやすくなる状態。閉経後の女性に多くみられます。転倒による大腿骨頸部骨折や、背骨がつぶれる圧迫骨折の原因になります。

用語の説明

糖尿病とうにょうびょう

血糖を下げるインスリンの働きが足りず、血糖値が高い状態が続く病気。神経・目・腎臓の合併症のほか、感染症にかかりやすくなります。低血糖にも注意が必要です。

用語の説明

統合失調症とうごうしっちょうしょう

幻覚や妄想などが現れる精神疾患。多くは思春期から青年期に発症します。薬による治療と、生活を支える支援を続けることで、地域での暮らしを保てます。

用語の説明

尿失禁にょうしっきん

意図しないときに尿がもれること。腹圧性・切迫性・溢流性・機能性などの種類があり、原因によって対応が変わります。おむつに頼る前に、原因とトイレまでの動線を確かめます。

用語の説明

起座呼吸きざこきゅう

横になると息苦しく、上半身を起こすと楽になる呼吸のしかた。心不全などでみられ、夜中に苦しくなって起き上がるのが典型です。

用語の説明

中心静脈栄養法ちゅうしんじょうみゃくえいようほう

心臓に近い太い静脈にカテーテルを入れ、点滴で栄養を送る方法。口や消化管が使えないときに行います。感染を防ぐ管理が欠かせません。

用語の説明

パルスオキシメーター

指先に挟んで、血液中の酸素飽和度と脈拍数を測る機器。採血せずに繰り返し測れるため、呼吸の状態を見るのに使われます。

用語の説明

アルブミン

血液中のたんぱく質の一つ。血管内に水分を保ち、さまざまな物質を運びます。血清アルブミン値は炎症や肝臓・腎臓の病気などでも変わり、値だけで低栄養を判断することはできません。栄養状態は食事量、体重の変化、筋肉量などを合わせて評価します。

用語の説明

臨死期りんしき

死が近づいた時期。食事や水分をとらなくなり、呼吸のしかたが変わり、意識が薄れていきます。無理に食べさせず、苦痛をやわらげ、そばに寄り添うことが中心になります。

用語の説明

死前喘鳴しぜんぜんめい

臨死期に、のどにたまった分泌物で「ゴロゴロ」と音がすること。本人が苦しんでいるとは限りません。吸引を繰り返すより、体位を工夫して家族に説明することが大切とされます。

用語の説明

死亡診断書しぼうしんだんしょ

医師・歯科医師が、診療していた傷病に関連する死亡であると判断した場合などに交付する書類。医師の場合、最終診察から24時間以内の死亡で、生前に診療していた傷病によることが判定できる場合には、改めて診察せず交付できる例外があります。24時間を超えていても、死後の診察で確認して交付できる場合があります。

用語の説明

医行為いこうい

医学的な判断や技術なしに行うと人体に危害を及ぼすおそれがある行為。体温測定や一定の条件を満たす服薬介助など、通知で原則として医行為ではないとされる行為もあります。ただし病状や実施条件によって判断が変わるため、介護職員は通知の条件を守り、医療職と連携して行います。

用語の説明

残存能力ざんぞんのうりょく

その人に残されている、自分でできる力。すべて代わりに行うのではなく、できることを続けてもらうことが、生活機能の維持と自立支援につながります。

用語の説明

健康寿命けんこうじゅみょう

健康上の問題で日常生活が制限されることなく暮らせる期間。平均寿命との差を縮めることが、介護予防や健康づくりの目標とされています。

用語の説明

オーラルフレイル

滑舌の低下、食べこぼし、わずかなむせなど、口の働きのささいな衰え。放っておくと食べる力の低下から低栄養やフレイルにつながるため、早く気づくことが大切です。

用語の説明

生活機能せいかつきのう

心身の働き、日常の活動、社会への参加をまとめてとらえた考え方。病気の有無だけでなく、暮らしがどう成り立っているかを見る視点です。

用語の説明

共感きょうかん

相手の気持ちを、その人の立場に立って感じ取り、理解しようとすること。同情(かわいそうだと思うこと)とは区別されます。

用語の説明

社会資源しゃかいしげん

支援に使える人・もの・仕組みの総称。制度に基づくフォーマルなものと、家族・近隣・ボランティアなどインフォーマルなものがあります。

用語の説明

社会福祉法人しゃかいふくしほうじん

社会福祉事業を行うために、社会福祉法に基づいて設立される法人。特別養護老人ホームなどを運営し、地域における公益的な取組みを行うことが求められています。

用語の説明

訪問介護ほうもんかいご

訪問介護員などが要介護者の自宅を訪れ、入浴・排泄・食事などの身体介護や、調理・掃除などの生活援助を行うサービス。本人の日常生活を支えることが目的です。

用語の説明

訪問看護ほうもんかんご

主治医の指示に基づき、看護師などが自宅で療養する人を訪れて、病状の観察、療養上の世話、診療の補助などを行うサービス。本人の状態などにより介護保険または医療保険で利用します。要支援者向けの介護予防サービスもあります。

用語の説明

訪問リハビリテーションほうもんリハビリテーション

医師の指示の下、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などが自宅を訪れ、生活に必要な動作や機能の維持・回復を支援するサービス。実際の住環境に合わせて練習や助言を行います。要支援者向けの介護予防サービスもあります。

用語の説明

通所介護つうしょかいご(デイサービス)

在宅の要介護者が日帰りで事業所へ通い、食事・入浴などの介護や機能訓練を受けるサービス。外出や交流の機会をつくり、家族の介護負担を軽くする役割もあります。

用語の説明

通所リハビリテーションつうしょリハビリテーション(デイケア)

病院・診療所・介護老人保健施設などへ通い、医師の指示に基づいて心身機能や生活動作の維持・回復を目指すサービス。専門職によるリハビリテーションを中心とし、在宅生活の継続を支えます。要支援者向けの介護予防サービスもあります。

用語の説明

短期入所生活介護たんきにゅうしょせいかつかいご

特別養護老人ホームなどに短期間泊まり、食事・入浴・排泄などの介護や機能訓練を受けるサービス。本人の生活を支えるとともに、家族の休息や冠婚葬祭などの間の介護も担います。要支援者向けの介護予防サービスもあります。

用語の説明

短期入所療養介護たんきにゅうしょりょうようかいご

介護老人保健施設や介護医療院などに短期間泊まり、看護や医学的管理の下での介護、リハビリテーションなどを受けるサービス。短期入所生活介護に比べ、医療上の支援が必要な人の受入れを担います。要支援者向けの介護予防サービスもあります。

用語の説明

ショートステイ

施設などに短期間泊まって介護や生活支援を受けること。介護保険では、日常生活の介護を中心とする短期入所生活介護と、医学的な管理や看護も行う短期入所療養介護があります。

用語の説明

定期巡回・随時対応型訪問介護看護ていきじゅんかい・ずいじたいおうがたほうもんかいごかんご

日中・夜間を通じ、短時間の定期訪問と、利用者の通報に応じた対応・訪問を組み合わせる地域密着型サービス。介護と看護が連携して、自宅での療養生活を支えます。

用語の説明

介護老人福祉施設かいごろうじんふくししせつ(特別養護老人ホーム)

常に介護が必要で、自宅で暮らすことが難しい人のための生活施設。介護保険の指定を受けた特別養護老人ホームで、食事・入浴・排泄などの介護、健康管理や生活支援を行います。小規模な地域密着型の施設は、介護保険上の分類が別です。

用語の説明

介護老人保健施設かいごろうじんほけんしせつ(老健)

病状が安定した要介護者に、医学的管理の下での介護や看護、リハビリテーションを行う施設。自宅で生活できるようになることを目指し、在宅復帰とその後の生活を支えます。

用語の説明

介護医療院かいごいりょういん

長期にわたって医療と介護の両方を必要とする人のための施設。日常的な医学的管理、看護、介護、看取りなどを行い、住まいとしての生活の場も提供します。

用語の説明

地域密着型サービスちいきみっちゃくがたサービス

住み慣れた地域での生活を支えるため、市町村が指定・監督する介護保険のサービス分類。小規模多機能型居宅介護や認知症対応型共同生活介護などがあり、原則として事業所のある市町村の住民が利用します。

用語の説明

介護保険かいごほけん

介護を必要とする人の生活を社会全体で支える公的な保険制度。市町村・特別区が運営し、保険料と公費を財源として必要なサービスの費用を給付します。本人の尊厳の保持と自立した生活を目指し、その仕組みを介護保険法が定めています。

用語の説明

介護予防かいごよぼう

介護が必要な状態になることを防ぎ、すでに支援や介護が必要な人についても状態の改善や悪化の防止を目指すこと。運動だけでなく、栄養、口腔の健康、外出や社会参加などを通じて、生活する力を保ちます。

用語の説明

要介護者ようかいごしゃ

入浴・排泄・食事などの基本的な生活動作について、継続して介護を必要とする人。介護保険では、年齢や病気などの要件を満たし、要介護認定を受けることで介護給付を利用します。

用語の説明

要支援者ようしえんしゃ

要支援状態にある人。介護保険では要支援認定を受け、介護予防サービスや市町村の総合事業などを利用して、自立した生活を続けることを目指します。要介護者と利用できるサービスが異なります。

用語の説明

要介護度ようかいごど

どの程度の介護が必要かを表す区分。介護保険では要介護1から要介護5に分かれます。病名や病気の重さだけで決まるものではなく、生活の中で必要となる介護の手間をもとに判定します。

用語の説明

福祉用具ふくしようぐ

心身の機能が低下した人の日常生活や機能訓練を助け、介護する人の負担も軽くする用具。車いす、介護用ベッド、入浴を助ける用具などがあり、本人の状態や使う場所に合うものを選びます。

用語の説明

リハビリテーション

病気や障害があっても、その人が望む生活や社会参加を実現するための支援。身体の訓練だけでなく、生活動作の工夫、環境の調整や周囲の支援を通じて、持っている力を活かします。

用語の説明

機能訓練きのうくんれん

日常生活に必要な心身の機能や動作を保ち、改善するための訓練。歩く、立ち上がる、着替えるなど、本人が生活で実現したいことを目標に取り組みます。

用語の説明

認知機能にんちきのう

情報を理解し、覚え、判断し、行動を組み立てる脳の働き。記憶、言葉の理解、時間や場所の把握、注意、計画や段取りなどが含まれます。日常生活で何ができ、何に困っているかを見る手がかりになります。

用語の説明

自立支援じりつしえん

本人の意思と持っている力を尊重し、その人らしい生活を続けられるよう支えること。介護や福祉では、できることを活かす支援と、必要な援助や環境の調整を組み合わせます。何でも一人で行うよう求めることではありません。

用語の説明

社会福祉士しゃかいふくしし

病気、障害、生活環境などの理由で暮らしに支障がある人の福祉に関する相談に応じ、助言や関係機関との連絡調整を行う専門職。社会福祉士という名称を用いるためには、国家資格の登録が必要です。

用語の説明

医療保険いりょうほけん

病気やけがに必要な診察や治療などの費用を、保険の仕組みで支える制度。日本の公的な制度には、勤務先を通じて加入する被用者保険、国民健康保険、後期高齢者医療制度などがあります。介護保険とは対象や給付の仕組みが異なります。

用語の説明

パーソン・センタード・ケアパーソン・センタード・ケア

認知症の人を一人の人として尊重し、本人の視点や気持ちに立って考えるケア。症状に加えて、これまでの人生、性格、人間関係、今の思いや望みを理解し、その人に合った関わりを一緒に考えます。

用語の説明

起立性低血圧きりつせいていけつあつ

寝た姿勢や座った姿勢から立ち上がったときに血圧が下がり、立ちくらみ、ふらつき、失神などを起こす状態。加齢や病気による血圧調節の衰え、脱水、薬の影響などが関係し、転倒の原因になります。

用語の説明

嚥下障害えんげしょうがい

食べ物や飲み物、唾液を口から胃へうまく飲み込めなくなること。食事中のむせ、飲み込みにくさ、食べ物がのどに残る感じなどがみられ、誤嚥や低栄養、脱水につながります。むせが目立たない場合もあります。

用語の説明

脱水だっすい

体に必要な水分や電解質が不足した状態。飲食量の減少、発汗、発熱、下痢、嘔吐などで起こります。高齢者はのどの渇きを感じにくく、口の乾燥、尿量の減少、元気がないといった変化にも注意が必要です。

用語の説明

うつ病うつびょう

気分の落ち込みや興味・喜びの低下が続き、生活に支障が出る病気。眠れない、食欲が落ちる、疲れやすい、考えがまとまらないなど、体や思考にも変化が現れます。休養や医療による支援が必要です。

用語の説明

認知症にんちしょう

脳の病気や障害により、記憶、判断、言葉、段取りなどの認知機能が低下し、日常生活や社会生活に支障が出ている状態。原因となる病気はさまざまで、現れ方や必要な支援も一人ひとり異なります。

用語の説明

誤嚥ごえん

食べ物や飲み物、唾液などが食道ではなく気管へ入ってしまうこと。むせや咳が出る場合と、気づきにくい場合があります。細菌を含むものを吸い込むと誤嚥性肺炎の原因になりますが、誤嚥のたびに肺炎が起こるわけではありません。

用語の説明

不顕性誤嚥ふけんせいごえん

食べ物や唾液などが気管に入っても、むせや咳がはっきり現れない誤嚥。外から気づきにくく、むせていないことだけでは安全に飲み込めていると判断できません。誤嚥性肺炎の原因になることがあります。

用語の説明

人工透析じんこうとうせき

腎臓の働きが大きく低下したときに、体内の老廃物や余分な水分を取り除く治療。血液を体外の装置に通す血液透析と、おなかの中の腹膜を利用する腹膜透析があります。食事や水分の管理も治療に合わせて続けます。

用語の説明

BMIビーエムアイ

身長に対する体重の大きさを表す指標。体重をキログラム、身長をメートルで表し、体重を身長の二乗で割って求めます。肥満ややせを捉える目安に使いますが、体脂肪や筋肉の量を直接測るものではありません。

用語の説明

酸素飽和度さんそほうわど

血液中のヘモグロビンに酸素がどの程度結び付いているかを示す指標。パルスオキシメーターで皮膚を通して測った値をSpO2と呼びます。手の冷えや体の動きなどで測定値が影響を受けるため、本人の症状や普段の値と合わせて判断します。

用語の説明

胃ろういろう

おなかの表面から胃へ通じる穴をつくり、チューブで栄養や水分を入れる方法。口から十分に食べられない場合などに検討されます。胃ろうがあっても、飲み込む力や病状に応じて口から食べることを併用できる場合があります。

用語の説明

クレアチニン

筋肉の代謝で生じ、主に腎臓から尿へ出される老廃物。血液中の量を調べる血清クレアチニンは、腎臓の働きの評価に使います。腎機能が低下すると高くなりやすい一方、筋肉量にも影響されるため、高齢者では値だけで判断しないことが大切です。

用語の説明

ヘモグロビンA1cヘモグロビンエーワンシー

赤血球のヘモグロビンにブドウ糖が結び付いたものを調べる検査。およそ過去1〜2か月の平均的な血糖の状態を反映し、糖尿病の診断や治療経過の確認に使います。採血した瞬間の血糖値とは異なる情報が得られます。

用語の説明

経鼻胃管けいびいかん

鼻から食道を通して胃まで入れるチューブ。口から十分に食べられないとき、栄養や水分を胃へ届ける経管栄養などに用います。適切な位置にあるか、抜けや詰まり、鼻やのどの傷がないかなどの管理が必要です。

用語の説明

ネブライザー

薬液などを細かい霧にして吸い込むための機器。呼吸器の病気で薬を気道へ届けたり、気道を加湿して痰を出しやすくしたりする目的で使います。使用する薬や機器に応じた使い方と清潔の管理が必要です。

用語の説明

カテーテル

検査や治療のため、血管や臓器などに入れて使う細い管。薬や栄養を入れる、尿や体液を外へ出すなど、目的によって種類が異なります。留置中は感染、詰まり、抜けなどに注意し、種類に合った管理を行います。

用語の説明

アルコール依存症アルコールいぞんしょう

飲酒によって健康や生活に問題が起きていても、自分で飲む量や飲み方を調節しにくくなる病気。本人を責めるのではなく、専門的な治療と、家族や自助グループなどの継続した支えを組み合わせて回復を助けます。

用語の説明

ボディメカニクス

骨格や筋肉の関係から、体が動いたり姿勢を保ったりする仕組み。介護では、支える面を広くする、重心を低くするなどの原則を活用します。福祉用具の使用などと合わせ、利用者の安全と介護者の負担軽減を図ります。

用語の説明

ケアプランケアプラン

本人が望む生活と生活上の課題を踏まえ、支援の目標や利用するサービス、役割分担などをまとめた計画。介護保険では、在宅の要介護者の居宅サービス計画、要支援者の介護予防サービス計画、施設入所者の施設サービス計画などがあり、対象と生活の場に応じて作成します。

用語の説明

中心静脈ちゅうしんじょうみゃく

心臓に近い、血液が多く流れる太い静脈。中心静脈カテーテルは、そのような血管に先端を置く医療用の管です。栄養剤の投与だけでなく薬剤の投与などにも用いられ、血管そのものと中心静脈栄養法という治療方法は区別します。

用語の説明

ワルファリンわるふぁりん

ビタミンKの働きを妨げ、血液を固まりにくくして血栓を防ぐ薬。出血に注意し、血液検査で効き具合を確認します。納豆や青汁などとの飲み合わせで効果が弱まるため、食品やほかの薬について医師・薬剤師の指導を受けます。

用語の説明

頸動脈けいどうみゃく

首を通り、頭部へ血液を送る動脈。首の左右にあり、脈拍を確認できる部位の一つです。手首にある橈骨動脈とは場所が異なります。

用語の説明

大腿動脈だいたいどうみゃく

脚の付け根から太ももを通り、脚へ血液を送る太い動脈。脚の付け根で脈拍を確認できる部位の一つです。

用語の説明

AEDえーいーでぃー

胸に貼った電極パッドを通じて心臓のリズムを自動で調べ、必要な場合に電気ショックを行う機器。音声などの案内に従って使います。電気ショックが必要かどうかは機器が判断するため、使う人が心臓のリズムを診断する必要はありません。

用語の説明

胸骨圧迫きょうこつあっぱく

胸の中央を繰り返し押し、脳や心臓への血流を保つための救命処置。反応がない人で、普段どおりの呼吸がないか、普段どおりの呼吸かどうか判断に迷う場合に開始します。助けを呼び、救急車とAEDを手配して、救急隊などに引き継ぐまで続けます。ただし、普段どおりの呼吸や目的のある動きが戻った場合は中止します。

用語の説明

橈骨動脈とうこつどうみゃく

前腕の親指側を通る動脈。手首の親指側で脈拍を触れやすいため、日常の脈拍測定によく用いられます。

用語の説明

特別訪問看護指示書とくべつほうもんかんごしじしょ

急な病状の悪化などで、一時的に頻回の訪問看護が必要と主治医が判断したときに交付する指示書。通常は介護保険で訪問看護を受ける人も、この特別指示に基づく一定期間は医療保険で訪問看護を受けます。通常の指示書とは目的や取扱いが異なります。