問題26
せん妄に関する次の記述のうち適切なものはどれか。 3つ選べ。
答えと解説を見る
正答 1・2・4
は、身体の不調や薬、環境の変化などをきっかけに急に起こる意識の混乱です。と間違えられやすいため、特徴を押さえます。
ポイントは次の3つです。
- せん妄には、興奮や幻覚が目立つ過活動型のほかに、動きが乏しくぼんやりしている低活動型があります。低活動型は「元気がない」「よく眠っている」と見過ごされがちですが、これもせん妄です。
- 認知症のある人は脳の予備能力が下がっているため、せん妄を起こしやすくなります。
- せん妄は日内変動が大きく、日中は落ち着いていても夕方から夜にかけて強く現れることがあります。時間の経過とともに程度が変わるのが特徴です。
治療の基本は誘因(、感染、、痛み、薬、環境の変化など)を探して取り除くことであり、薬物治療が最優先ではありません。また、生活リズムを整えることが対応の柱ですから、日中に十分眠らせるのは逆効果です。したがって1・2・4が適切です。
選択肢ごとの解説
- 〇適切です(正答)。せん妄には、動きが少なく、ぼんやりして反応が乏しくなる低活動型があります。日常生活における活動性が低下する形で現れるため、「疲れている」「元気がない」と受け取られて見逃されやすいのが特徴です。
- 〇適切です(正答)。認知症のある人は脳の予備能力が低下しているため、せん妄を起こしやすくなります。認知症の症状が急に悪化したように見えるときは、せん妄が重なっていないかを疑うことが大切です。せん妄はきっかけを取り除けば戻りうる状態であり、認知症とは区別して考えます。
- ✕不適切です。せん妄の治療の基本は、発症の誘因を探して取り除くことです。脱水、感染症、便秘、痛み、薬の追加や変更、入院や転居による環境の変化などを確かめ、それに対応します。誘因に手をつけないまま薬物治療を最優先にする対応は適切ではありません。
- 〇適切です(正答)。せん妄は日内変動が大きく、時間の経過とともに程度が変わります。日中は落ち着いているのに夕方から夜にかけて強くなることが多く、日中しか見ていないと気づかれないことがあります。
- ✕不適切です。夜間のせん妄への対応では、日中に活動して光を浴び、生活リズムを整えることが基本です。日中に十分眠らせれば夜の睡眠が浅くなり、昼夜逆転を強めてせん妄を悪化させます。
問題27
バイタルサインについて適切なものはどれか。 3つ選べ。
答えと解説を見る
正答 1・2・3
(体温、脈拍、呼吸、血圧、意識レベル)の基本を問う問題です。
ポイントは次の3つです。
- 高齢者は、感染症にかかっても熱が上がらないことがあります。体温を上げる力が落ちているためで、発熱がないことを理由に感染症を否定することはできません。食欲の低下、元気がない、いつもと違うといった変化のほうが手がかりになります。
- 腋窩(腋の下)での体温測定は、体温計が皮膚にしっかり挟まれていることが前提です。やせて腋のくぼみが深い人では密着せず、実際より低く出ることがあります。
- 不整脈、とりわけの有病率は加齢とともに上がります。心房細動は脳梗塞の大きな原因となるため、脈の乱れに気づくことが重要です。
また、医師や看護師が測ると緊張して普段より高くなること(白衣高血圧)がよく知られています。したがって1・2・3が適切です。
選択肢ごとの解説
- 〇適切です(正答)。バイタルサインは、生命が維持されているかどうかを示す最も基本的な情報です。体温、脈拍、呼吸、血圧に意識レベルを加えて捉えるのが一般的で、いつもの値を知っておくことで、変化に早く気づけるようになります。
- 〇適切です(正答)。高齢者では、感染症にかかっても発熱しないことがあります。体温を上げる反応そのものが弱くなっているためです。肺炎やでも、熱が出ずに食欲の低下、元気がない、意識がぼんやりするといった変化だけが現れることがあり、見逃されやすい点として重要です。
- 〇適切です(正答)。腋窩での体温測定は、体温計が腋の下にしっかり挟まれて密着していることが前提です。やせて腋のくぼみが深い人や、で腕を閉じられない人では密着せず、実際より低い値になることがあります。測定した姿勢や状況も含めて記録することが大切です。
- ✕不適切です。不整脈の有病率は年齢が高くなるにつれて増加します。特に心房細動は加齢とともに増え、脳梗塞(心原性脳塞栓症)の大きな原因になります。脈が不規則であることに気づいたら、医療につなぐことが必要です。
- ✕不適切です。医師や看護師が測定すると、緊張のために普段より高い値になることが多く、これを白衣高血圧といいます。低値になるのではありません。家庭での測定値もあわせて見ることが大切とされているのは、このためです。
問題28
口腔のケアについて適切なものはどれか。 3つ選べ。
答えと解説を見る
正答 1・4・5
の基本を問う問題です。口腔ケアには、汚れを取る器質的ケアと、動かして働きを保つ機能的ケアがあります。
ポイントは次の3つです。
- 口や舌、頬を動かす体操(口腔機能の維持・向上のための訓練)は、噛む力や飲み込む力、話す力を保つうえで有効です。
- 口から食べていなくても口腔ケアは必要です。唾液の分泌が減り、口の中の細菌が増えやすくなるため、を防ぐうえでむしろ重要になります。
- のある人の口腔ケアでは、麻痺側を上にし、健側を下にします。麻痺側を下にすると、水や汚れが麻痺側にたまってしやすくなるためです。
また、高齢者は唾液の分泌が減り、口の中の自浄作用が落ちるため、う蝕(むし歯)や歯周病が起こりやすくなります。したがって1・4・5が適切です。
選択肢ごとの解説
- 〇適切です(正答)。口腔内や口腔周囲を動かすこと(舌の運動、頬をふくらませる、口をすぼめるなどの口腔体操)は、口腔機能の維持・向上に役立ちます。汚れを落とす器質的ケアと、働きを保つ機能的ケアの両方があることが、口腔ケアを考えるうえでの土台になります。
- ✕不適切です。から栄養をとっている人でも、口腔のケアは必要です。口から食べないと唾液の分泌が減り、口の中の自浄作用が落ちて細菌が増えます。その細菌を誤嚥することで誤嚥性肺炎が起こるため、口から食べていない人こそ口腔ケアが重要になります。
- ✕不適切です。片麻痺がある人の口腔ケアでは、麻痺側を上にし、健側を下にした姿勢で行います。麻痺側を下にすると、水や汚れが感覚の鈍い麻痺側にたまり、誤嚥しやすくなります。上体を起こすか、側臥位で健側を下にするのが基本です。
- 〇適切です(正答)。義歯を装着したままでは、義歯の下の粘膜も義歯自体も清掃できません。食後は義歯をはずして口腔内を清掃し、義歯はブラシを使って流水で洗います。歯磨き剤の研磨剤は義歯を傷つけるため、義歯用のものを使うか水だけで洗います。熱湯は変形の原因になるので使いません。
- 〇適切です(正答)。高齢者では唾液の分泌量が減ります。唾液には口の中を洗い流し、細菌の増殖を抑える働きがあるため、減るとう蝕(むし歯)や歯周病が起こりやすくなります。薬の副作用で口が渇くこともあり、服薬内容の確認も必要です。
問題29
リハビリテーションについて適切なものはどれか。 3つ選べ。
答えと解説を見る
正答 1・2・5
の考え方を問う問題です。
ポイントは次の3つです。
- できないことを補うだけでなく、今ある力()を使い続けることが基本です。使わなければ機能は落ちていきます。
- 急性期・回復期で取り戻した機能は、そのままにしておけば下がっていきます。生活期(維持期)のリハビリテーションによって、獲得した機能をできるだけ長く保つことが重要です。
- 趣味や余暇活動への参加は、体を動かす機会と意欲をもたらし、の予防に有効です。訓練の時間だけがリハビリテーションではありません。
また、同じ姿勢での安静臥床を続けることは、、、筋力低下、などの廃用症候群を招きます。したがって1・2・5が適切です。
選択肢ごとの解説
- 〇適切です(正答)。リハビリテーションでも介護でも、利用者の残存能力をできる限り活かすことが基本です。できることまで代わりに行ってしまうと、その力は使われずに落ちていきます。時間がかかっても自分で行う場面を残すことが、につながります。
- 〇適切です(正答)。急性期・回復期のリハビリテーションで取り戻した機能も、使わなければ再び低下します。生活期(維持期)のリハビリテーションによって、獲得された機能をできるだけ長く維持することが重要です。やが担う役割でもあります。
- ✕不適切です。趣味や余暇活動への参加は、廃用による筋力低下や筋委縮の予防に有効です。楽しみがあることで自然に体を動かす機会が増え、意欲も保たれます。決められた訓練だけでなく、生活の中で体を使う場面をつくることがリハビリテーションの考え方です。
- ✕不適切です。苦痛を感じていなくても、同じ姿勢で安静臥床を続けることは望ましくありません。褥瘡、関節拘縮、筋力低下、、誤嚥性肺炎など、廃用症候群を引き起こします。定期的な体位変換と、可能な範囲での離床が必要です。
- 〇適切です(正答)。変形性膝関節症は、膝の関節軟骨がすり減って痛みや変形が生じる病気で、高齢者に多くみられます。痛みのために歩く距離が短くなり、歩行障害の原因になります。痛みを避けて動かなくなると筋力が落ち、さらに歩けなくなるという悪循環に陥りやすい点も重要です。
問題30
高齢者の精神疾患について,より適切なものはどれか。 3つ選べ。
答えと解説を見る
正答 1・3・5
高齢者の精神疾患の特徴を問う問題です。
ポイントは次の3つです。
- 高齢者の精神疾患には、脳の加齢性変化という身体的な要因が関わります。加えて、身体疾患や薬の影響、喪失体験といった要因が重なります。
- 配偶者や近親者との死別、退職による役割の喪失、身体機能の低下など、高齢期には失う経験が続きます。これらはの大きな要因です。
- 高齢者のうつ病は、気分の落ち込みよりも、頭痛、めまい、しびれ、といった身体の訴えとして現れることが多く、訴えが多彩で曖昧になりがちです。
また、うつ病は自殺の大きな危険因子であり、高齢者の自殺率は高い水準にあります。とうつ病はしばしば合併します。したがって1・3・5が、より適切です。
選択肢ごとの解説
- 〇適切です(正答)。高齢者の精神疾患の要因の一つに、脳の加齢性変化があります。神経細胞や神経伝達物質の変化により、環境の変化やストレス、薬の影響を受けやすくなります。心理的・社会的な要因だけでなく、身体的な基盤があることを押さえておきます。
- ✕不適切です。うつ病は自殺の大きな危険因子です。高齢者の自殺率は高い水準にあり、その背景にうつ病があることが少なくありません。「死にたい」という言葉だけでなく、身辺の整理を始める、大切なものを人に譲るといった変化にも注意が必要です。
- 〇適切です(正答)。配偶者や近親者の死は、高齢期に経験する最も大きな喪失の一つであり、うつ病の要因になります。退職による役割の喪失、身体機能の低下、親しい人との別れなどが重なることで、抑うつ状態に陥りやすくなります。
- ✕不適切です。アルコール依存症とうつ病はしばしば合併します。うつ状態を紛らわせるために飲酒量が増える場合もあれば、飲酒が抑うつを深める場合もあり、双方向の関係があります。高齢期に配偶者との死別や孤立をきっかけに飲酒量が増えることもあり、注意が必要です。
- 〇適切です(正答)。高齢者の精神疾患では、症状が教科書どおりに現れないことが多く、訴えが多彩で曖昧になりがちです。うつ病でも、気分の落ち込みを訴えず、頭痛、めまい、しびれ、食欲不振、便秘といった身体の不調ばかりを訴えることがあります(仮面うつ病)。身体の訴えの背景に精神的な問題がないかを考える視点が必要です。
問題31
次の記述のうち,より適切なものはどれか。 3つ選べ。
答えと解説を見る
正答 1・3・5
退院支援におけるの役割を問う問題です。
ポイントは次の3つです。
- 退院してから準備を始めるのでは、もも間に合いません。入院早期から退院後の生活を見据えて準備を進めることが望ましいとされています。
- で介護支援専門員に期待されるのは、病院側の医療の言葉と、在宅側の生活の実情をつなぐ橋渡しの役割です。
- 退院後にどう暮らせているかを病院に伝えることは、病院側が退院支援の妥当性を振り返る材料になり、次の退院支援の質を高めます。
また、退院前カンファレンスには利用者・家族が出席することもあります。医学的な判断や治療法の助言は医師の役割であり、介護支援専門員が担うものではありません。したがって1・3・5が、より適切です。
選択肢ごとの解説
- 〇適切です(正答)。退院してから準備を始めるのでは、住宅改修や福祉用具の手配、サービスの調整が間に合いません。入院早期から本人・家族の意向を確かめ、退院後の暮らしを見据えて準備を進めることが望ましいとされています。でも入院時と退院時の情報連携が評価されています。
- ✕不適切です。退院前カンファレンスには、利用者や家族が出席することがあります。退院後の生活を営むのは本人と家族ですから、その場で不安や希望を直接伝えられることには大きな意味があります。出席できないという決まりはありません。
- 〇適切です(正答)。退院前カンファレンスでは、病院側は医療の視点から、在宅側は生活の視点から話をします。両者の言葉が噛み合わないことも多く、入院前の暮らしぶりを知る介護支援専門員が橋渡し役になることが求められます。
- ✕不適切です。治療法についての医学的な判断と助言は医師の役割です。介護支援専門員は、医学的な情報を生活の場面に翻訳し、必要な支援を組み立てる立場です。医学的立場に立って治療法を助言することは、役割を超えています。
- 〇適切です(正答)。退院後にどのように暮らせているかを、入院していた病院に伝えることが望ましいとされています。病院側にとっては退院支援が適切だったかを振り返る材料になり、再入院の予防や次の患者への支援の質の向上につながります。
問題32
栄養と食事について適切なものはどれか。 3つ選べ。
答えと解説を見る
正答 1・3・5
高齢者の栄養と食事の支援について問う問題です。
ポイントは次の3つです。
- 体重は、特別な検査をしなくても継続して測れる、栄養状態の重要な指標です。半年で数%以上の減少があれば、を疑う手がかりになります。
- 水のようにさらさらした液体は、のどを速く流れるため、飲み込むタイミングが合わずにむせやすくなります。適度なとろみをつけると流れが緩やかになり、しにくくなります。
- 配食サービスは、栄養の確保と同時に、届けるときに安否を確かめる見守りの機能も持ちます。
また、低栄養の予防にはエネルギーを十分にとることが必要で、減らすのは逆です。スプーンは大きすぎると一口量が多くなり、口の中に入りきらずに誤嚥の危険が高まります。したがって1・3・5が適切です。
選択肢ごとの解説
- 〇適切です(正答)。体重測定は、栄養状態を把握するうえで簡便で有用な方法です。血液検査のように手間をかけずに継続して記録でき、体重減少は低栄養の重要なサインになります。とあわせて見ることで、より確かな判断ができます。
- ✕不適切です。低栄養を予防するには、必要なエネルギーとたんぱく質を十分にとることが必要です。摂取するエネルギー量を減らせば、体重と筋肉量が落ち、低栄養が進みます。生活習慣病の予防のための食事制限を、高齢期にそのまま続けると低栄養を招くことがあり、注意が必要です。
- 〇適切です(正答)。水やお茶のようにさらさらした液体は、のどを速く流れ落ちるため、飲み込むタイミングが合わずにむせやすくなります。適度なとろみをつけると流れが緩やかになり、誤嚥しにくくなります。ただし、とろみが強すぎるとかえって飲み込みにくく、水分摂取量も減るため、適度であることが大切です。
- ✕不適切です。スプーンは、口の大きさに合った小さめで浅いものを選びます。深く大きいスプーンで1回量を多くすると、口の中に入りきらず、飲み込む前に次が入って誤嚥の危険が高まります。食事の所要時間を短くすることを目的にするのではなく、安全に食べられることを優先します。
- 〇適切です(正答)。配食サービスは、栄養バランスのとれた食事を届けることに加えて、手渡しの際に安否や様子を確かめる見守りとしても機能します。一人暮らしの高齢者にとって、人と接する機会にもなります。のなどで実施されています。
問題33
次の記述のうち適切なものはどれか。 3つ選べ。
答えと解説を見る
正答 1・2・4
在宅で行われる医療的な処置について問う問題です。
ポイントは次の3つです。
- の在宅自己注射は、の治療として広く行われています。本人や家族が手技を覚え、血糖の測定とあわせて自宅で続けます。
- は、働かなくなった腎臓に代わって、血液中の老廃物と余分な水分を取り除く治療です。
- 法は、口から十分に食べられない人に対し、鼻や腹壁から胃や腸へ管を入れて栄養を注入する方法です。、、腸ろうなどがあります。
一方、では、の先端を心臓に近い太い静脈()に置き、高濃度の栄養輸液を行います。首や鎖骨付近から入れる方法のほか、腕の静脈から中心静脈まで進めるもあります。区別の要点は管の先端の位置であり、腕から入れることだけで末梢静脈栄養とは決まりません。は、酸素を取り込み二酸化炭素を排出する働きを助けるものです。したがって1・2・4が適切です。
選択肢ごとの解説
- 〇適切です(正答)。インスリンの在宅自己注射は、糖尿病の治療法の一つとして広く行われています。本人や家族が注射の手技と血糖の自己測定を覚え、自宅で続けます。への対処法を知っておくことが欠かせず、介護に関わる側もその兆候を知っておく必要があります。
- 〇適切です(正答)。人工透析は、腎臓の働きが著しく低下したときに、その働きを補うために行う治療です。血液中の老廃物と余分な水分を取り除きます。血液透析では通常週3回、1回4時間程度の通院が必要になるため、生活全体の組み立てに大きく関わります。
- ✕不適切です。中心静脈栄養法は、カテーテルの先端を中心静脈に置いて高濃度の栄養輸液を行う方法です。首や鎖骨付近から入れる方法も、腕の静脈から中心静脈まで管を進めるPICCもあるため、「必ず腕や手から」という限定が誤りです。末梢静脈栄養との区別は挿入する場所だけではなく、管の先端をどこに置くかで考えます。
- 〇適切です(正答)。経管栄養法は、口から十分に食べられない場合に、管を用いて胃や腸に直接栄養を注入する方法です。鼻から管を入れる経鼻胃管、腹壁から胃に穴をあける胃ろう、腸に入れる腸ろうなどがあります。
- ✕不適切です。人工呼吸療法は、酸素を体内に取り込み、二酸化炭素を体外へ排出する呼吸の働きを助けるために行います。二酸化炭素の取り込みを促すという記述は逆です。在宅では、マスクを用いた(NPPV)や、を伴う方法が行われます。
問題34
感染予防について適切なものはどれか。 3つ選べ。
答えと解説を見る
正答 1・3・4
感染予防の基本を問う問題です。
ポイントは次の3つです。
- (スタンダードプリコーション)は、すべての人の血液、汗を除く体液、分泌物、排泄物、傷のある皮膚、粘膜には感染性があるとみなして対応する考え方です。誰が感染しているかを見分けてから対応するのではありません。
- 高齢者の結核は、咳や痰といった典型的な症状ではなく、食欲不振、全身倦怠感、体重減少、微熱といったはっきりしない形で現れることが多く、見逃されやすい病気です。
- 手洗いでは、指先、指の間、親指の付け根、手首が洗い残しやすい場所です。意識して洗うことが求められます。
また、高齢者の肺炎球菌ワクチンは毎年接種するものではありません。定期接種の対象は65歳の人と、一定の心臓・腎臓・呼吸器・免疫機能障害がある60歳以上65歳未満の人です。にはエタノールが効きにくく、次亜塩素酸ナトリウムを用います。したがって1・3・4が適切です。
選択肢ごとの解説
- 〇適切です(正答)。標準予防策(スタンダードプリコーション)の考え方です。すべての人の血液、汗を除く体液、分泌物、排泄物、傷のある皮膚、粘膜は感染の可能性があるものとして扱い、手指衛生と手袋・マスクなどの個人防護具を適切に使います。感染していると分かっている人にだけ対応するのではないという点が要点です。
- ✕不適切です。高齢者の肺炎球菌ワクチンは、毎年1回受けるものではありません。定期接種の対象は65歳の人と、一定の心臓・腎臓・呼吸器・免疫機能障害がある60歳以上65歳未満の人です。65歳を超える人を5歳刻みで対象とした経過措置は、2024年3月31日に終了しています。
- 〇適切です(正答)。高齢者の結核は、咳や痰、血痰といった典型的な症状に乏しく、食欲不振、全身倦怠感、体重減少、微熱といったはっきりしない症状で現れることが多くあります。以前に感染した菌が、免疫力の低下によって再び活動を始めることが多い点も特徴です。長引く微熱や体重減少があれば、結核を疑って受診につなげます。
- 〇適切です(正答)。手洗いでは、指先、指の間、親指の付け根、手首が洗い残しやすい部分です。これらを意識して洗い、流水と石けんで30秒程度かけて行うことが基本です。手指衛生は、最も基本的で効果の高い感染対策です。
- ✕不適切です。ノロウイルスはエタノールが効きにくいウイルスです。消毒には次亜塩素酸ナトリウムを用います。吐物や便を処理するときは、使い捨ての手袋とマスク、エプロンを着け、次亜塩素酸ナトリウムで消毒し、換気を行います。
問題35
次の記述のうち適切なものはどれか。 3つ選べ。
答えと解説を見る
正答 1・3・4
在宅で使われる医療機器と処置について問う問題です。
ポイントは次の3つです。
- は、指先などに挟んで、血液中の(SpO2)と脈拍数を測る機器です。針を刺さずに測れるため、在宅でも広く使われています。
- は、薬剤を細かい霧にして気道に届ける機器で、薬剤の投与や気道の加湿に用います。
- では、屋内は据置型の酸素濃縮装置、外出時は携帯用酸素ボンベというように使い分けます。外出できることが、この療法の大きな利点です。
また、では清潔操作が必要で、再利用型のは消毒液に保管するなどの管理を行います。本問のは、手術で腹部につくられた便や尿の出口(人工肛門・人工膀胱)を指します。広義にはなどの開口部も含む言葉ですが、ストーマを気管切開口とだけ説明するのは適切ではありません。したがって1・3・4が適切です。
選択肢ごとの解説
- 〇適切です(正答)。パルスオキシメーターは、一般に手や足の指先に装着し、皮膚の上から光を当てて血液中の酸素飽和度(SpO2)と脈拍数を測ります。採血をせずに繰り返し測れるため、在宅酸素療法や呼吸器疾患のある人の状態把握に広く使われています。
- ✕不適切です。自己導尿には清潔な操作が必要です。再使用型カテーテルは製品と医療職の指示に従って洗浄・消毒・保管するため、「消毒は必要ない」と一律には言えません。一方、滅菌済みの使い捨て製品は開封して単回使用し、使用者が洗浄・消毒して再利用するものではありません。カテーテルの種類を区別して考えます。
- 〇適切です(正答)。ネブライザーは、薬液を細かい霧(エアロゾル)にして吸入する機器で、気管支拡張薬などの薬剤の投与や、気道の加湿に用いられます。や(COPD)、痰が固くて出しにくい場合などに使われます。
- 〇適切です(正答)。在宅酸素療法では、屋内では据置型の酸素濃縮装置を、外出時には携帯用の酸素ボンベを使うことで、外出することができます。閉じこもりを防ぎ、生活の幅を保つうえで重要です。ただし、火気の近くで使用しないことなど、取扱い上の注意を守る必要があります。
- ✕不適切です。本問でいうストーマは、手術によって腹部につくられる便や尿の排泄口(人工肛門・人工膀胱)を指します。この場合はパウチ(装具)の交換や周囲の皮膚の管理が必要です。なお、ストーマという言葉は広義には気管切開などの開口部も含みますが、気管切開口とだけ説明するのは適切ではありません。
問題36
次の記述のうち,より適切なものはどれか。 3つ選べ。
答えと解説を見る
正答 1・2・5
急変時の対応を問う問題です。
ポイントは次の3つです。
- 倒れている人を発見したときは、周囲の安全を確かめたうえで、まず反応(意識)の有無を確認します。反応がなければ助けを呼び、呼吸を確かめて心肺蘇生に進みます。
- 吐物にはなどが含まれている可能性があります。使い捨ての手袋とマスクを着け、塩素系(次亜塩素酸ナトリウム)の消毒剤で処理します。
- 高齢者の発熱は、感染症だけでなくや薬の影響など原因が多岐にわたり、また熱の高さと重症度が一致しないことがあります。意識、食欲、呼吸、尿の量など全身状態の変化を併せて観察することが必要です。
また、出血している部位は心臓より高い位置に保つと出血が減ります。は硬い床の上で仰向けにして行います。したがって1・2・5が、より適切です。
選択肢ごとの解説
- 〇適切です(正答)。倒れている高齢者を発見したときは、まず周囲の安全を確かめ、肩をやさしく叩いて声をかけ、反応(意識)の有無を確認します。反応がなければ大声で助けを求め、救急車と(AED)の手配を頼み、呼吸を確かめて必要なら胸骨圧迫を始めます。
- 〇適切です(正答)。吐物にはノロウイルスなどの病原体が含まれている可能性があります。使い捨ての手袋とマスク、エプロンを着け、ペーパータオルなどで静かに拭き取り、塩素系(次亜塩素酸ナトリウム)の消毒剤で消毒します。乾燥して舞い上がると空気を介して広がるため、速やかに処理し換気を行います。
- ✕不適切です。出血している腕は、心臓より高い位置で保持します。高く上げることで血液が流れ込む勢いが弱まり、出血が減ります。直接圧迫止血とあわせて行う基本的な対応です。低い位置に保持するという記述は逆です。
- ✕不適切です。心肺蘇生時の胸骨圧迫は、硬い平らな場所に仰向け(仰臥位)に寝かせて行います。うつ伏せでは胸を有効に圧迫できません。胸の真ん中を、1分間に100回から120回のテンポで、約5cm沈む深さで絶え間なく圧迫します。
- 〇適切です(正答)。高齢者の発熱では、熱の高さと重症度が一致しないことがあります。感染症でも高熱が出ないことがある一方で、微熱でも重い状態が隠れていることがあります。意識の状態、食欲、水分摂取、呼吸、尿の量や色など、全身状態の変化を併せて観察することが必要です。
問題37
次の記述のうち適切なものはどれか。 3つ選べ。
答えと解説を見る
正答 1・2・3
高齢者の健康管理と生活習慣に関する問題です。
ポイントは次の3つです。
- の健康診査では、生活習慣病を見つけることに加えて、(心身の活力の低下)に気づくことが重視されています。質問票を用いた確認が行われています。
- の評価では、筋肉量に加えて、筋力(握力)と身体機能(歩行速度など)が指標になります。握力の低下はその代表的な目安です。
- (COPD)の最大の原因は喫煙であり、進行を抑えるうえで禁煙が最も重要です。
また、喫煙はの重要な危険因子であり、多量の飲酒は血圧を上げるなどしての危険を高めます。したがって1・2・3が適切です。
選択肢ごとの解説
- 〇適切です(正答)。後期高齢者に対する健康診査では、生活習慣病の発見に加えて、フレイル状態に気づくことが重視されています。健康状態、心の健康、食習慣、口腔機能、体重変化、運動・転倒、、喫煙、社会参加、ソーシャルサポートといった項目からなる質問票を用いた確認が行われています。
- 〇適切です(正答)。サルコペニアの評価では、筋肉量の減少に加えて、筋力の低下または身体機能の低下があることが条件になります。筋力の指標として一般に用いられるのが握力で、簡便に測れることから広く使われています。歩行速度も身体機能の指標として用いられます。
- 〇適切です(正答)。慢性閉塞性肺疾患(COPD)の最大の原因は喫煙です。すでに失われた肺の機能は戻りませんが、禁煙によって、その後の機能の低下を緩やかにすることができます。高齢であっても、禁煙の効果は期待できます。
- ✕不適切です。喫煙は心筋梗塞の重要な危険因子です。動脈硬化を進め、血液を固まりやすくし、血管を収縮させます。高血圧、脂質異常症、と並ぶ主要な危険因子として位置づけられています。
- ✕不適切です。多量の飲酒習慣は脳卒中の危険因子です。血圧を上げ、を起こしやすくし、脳出血やくも膜下出血の危険も高めます。無関係という記述は誤りです。
問題38
次の記述のうち,より適切なものはどれか。 3つ選べ。
答えと解説を見る
正答 2・4・5
高齢者に多い症状や疾患について問う問題です。
ポイントは次の3つです。
- 皮脂欠乏症(乾皮症)は、皮脂が減って皮膚が乾燥する状態です。ナイロンタオルでこすり洗いをすると、残っている皮脂まで落として悪化させます。石けんをよく泡立てて手で優しく洗い、保湿することが基本です。
- めまいやふらつきの原因は耳の病気だけではありません。脳梗塞や脳出血などの中枢性のものもあり、手足のしびれや呂律が回らないといった症状を伴う場合は緊急の受診が必要です。
- では、関節に負担をかけない生活の工夫が必要です。布団からの立ち上がりは膝や股関節に大きな負担がかかるため、ベッドの使用が勧められます。
また、では薬を飲んでいても食事療法は治療の柱です。は、手術と長い療養が必要になり、寝たきりの大きな原因になります。したがって2・4・5が、より適切です。
選択肢ごとの解説
- ✕不適切です。皮脂欠乏症は皮脂が減って皮膚が乾燥した状態です。ナイロンタオルでこすり洗いをすると、わずかに残っている皮脂も落ちてしまい、かゆみと乾燥が悪化します。石けんをよく泡立てて手のひらで優しく洗い、入浴後に保湿剤を塗ることが基本です。湯温を高くしすぎないことも大切です。
- 〇適切です(正答)。めまいやふらつきの原因には、良性発作性頭位めまい症やメニエール病のような耳の病気(末梢性)のほかに、脳梗塞や脳出血、小脳の病変といった中枢性のものがあります。手足のしびれ、呂律が回らない、物が二重に見えるといった症状を伴う場合は、緊急の対応が必要です。
- ✕不適切です。糖尿病では、薬を飲んでいても食事療法は治療の柱であり続けます。薬は食事や運動の療法を補うものであって、代わりになるものではありません。薬を飲んでいるからと食事を気にしなくなれば、血糖のコントロールは悪化します。
- 〇適切です(正答)。関節リウマチでは、関節に負担をかけない生活の工夫が重要です。床の布団から立ち上がる動作は、膝や股関節、手指に大きな負担がかかるため、ベッドの使用が勧められます。手すりの設置や、握らずに使える道具の工夫もあわせて検討します。
- 〇適切です(正答)。高齢者の大腿骨頸部骨折は、転倒によって起こることが多く、手術と長い療養が必要になります。その間に筋力が落ち、活動範囲が狭まって、そのまま寝たきりにつながることが少なくありません。転倒予防が重視される大きな理由の一つです。
問題39
死亡診断書を交付することができる資格として正しいものはどれか。 2つ選べ。
答えと解説を見る
正答 3・4
を交付できるのは誰かを問う問題です。
医師法第19条第2項は、診察や検案をし、又は出産に立ち会った医師は、診断書、検案書又は出生証明書若しくは死産証書の交付の求めがあった場合には、正当の事由がなければこれを拒んではならないと定めています。歯科医師についても、歯科医師法第19条第2項に同様の規定があります。
したがって、死亡診断書を交付できるのは医師と歯科医師です。、、薬剤師には、この権限はありません。
なお、医師が診療していた患者が、その診療に係る傷病で亡くなったことが明らかな場合には、最終の診察から24時間を超えていても、改めて診察をしたうえで死亡診断書を交付できます。近年は情報通信機器を用いた死亡診断の仕組みも整えられています。
選択肢ごとの解説
- ✕不適切です。介護支援専門員に死亡診断書を交付する権限はありません。死亡診断書の交付はであり、医師法・歯科医師法に基づく資格が必要です。
- ✕不適切です。介護福祉士にも死亡診断書を交付する権限はありません。の場面に立ち会うことはあっても、死亡の確認と診断書の作成は医師の役割です。
- 〇適切です(正答)。医師は死亡診断書を交付することができます。医師法第19条第2項により、交付の求めがあった場合には正当の事由がなければ拒めないとされています。
- 〇適切です(正答)。歯科医師も死亡診断書を交付することができます。歯科医師法第19条第2項に、医師法と同様の規定が置かれています。
- ✕不適切です。薬剤師に死亡診断書を交付する権限はありません。薬剤師の業務は調剤、医薬品の供給その他薬事衛生に関することであり、診断は含まれません。
問題40
指定訪問看護ステーションについて正しいものはどれか。 3つ選べ。
答えと解説を見る
正答 2・3・4
指定ステーションの人員・を問う問題です。
ポイントは次の3つです。
- 管理者は、原則として常勤の又は看護師でなければなりません。医師ではありません。
- 訪問看護計画書及び訪問看護報告書は、主治の医師に提出しなければならないとされています。医師の指示のもとで行うサービスであるため、計画と結果を医師に戻す仕組みになっています。
- 訪問看護ステーションには、看護職員(保健師、看護師、准看護師)を常勤換算で2.5人以上置き、そのうち1人は常勤とします。、、は、実情に応じて適当数を配置することができます。
また、基本方針として、訪問看護は利用者の心身の機能の維持回復を図るよう妥当適切に行うこととされています。したがって2・3・4が正しい記述です。
選択肢ごとの解説
- ✕不適切です。指定訪問看護ステーションの管理者は、原則として常勤の保健師又は看護師でなければなりません。医師ではありません。訪問看護は医師の指示に基づいて行いますが、事業所の管理は看護職が担います。
- 〇適切です(正答)。基準は、訪問看護計画書及び訪問看護報告書を主治の医師に提出しなければならないと定めています。医師の指示書に基づいて計画を立て、実施した結果を報告するという往復があることで、医療と看護が連携します。
- 〇適切です(正答)。指定訪問看護ステーションには、看護職員(常勤換算2.5人以上、うち1人は常勤)に加えて、理学療法士、作業療法士又は言語聴覚士を実情に応じた適当数配置することができます。これらの職種が訪問した場合も、訪問看護費として算定されます。
- 〇適切です(正答)。基準の基本方針は、指定訪問看護の事業は、利用者が可能な限りその居宅において、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう、療養上の世話又は必要な診療の補助を行うことにより、利用者の心身の機能の維持回復を図るものでなければならないとしています。
- ✕不適切です。看護職員をすべて常勤で配置しなければならないという定めはありません。常勤換算方法で2.5人以上を確保し、そのうち1人は常勤であることが求められます。残りは非常勤でも差し支えありません。
問題41
指定訪問リハビリテーションについて正しいものはどれか。 3つ選べ。
答えと解説を見る
正答 1・2・3
指定の基準を問う問題です。
ポイントは次の3つです。
- 訪問リハビリテーションは、通院が困難な利用者に対し、医師の指示に基づいて提供されます。事業所は、病院、診療所、、に限られます。
- 基本方針として、理学療法、作業療法その他必要なを行うことにより、利用者の心身の機能の維持回復を図るものでなければならないとされています。
- 事業者は、従業者、設備、備品及び会計に関する諸記録を整備しておかなければならないとされています。
また、サービスを提供できるのは、、です。は提供できません。ステーションの理学療法士等が訪問した場合は、訪問看護費として算定されます。したがって1・2・3が正しい記述です。
選択肢ごとの解説
- 〇適切です(正答)。指定訪問リハビリテーションは、通院が困難な利用者に対して、その居宅において医師の指示に基づいて提供されます。計画的な医学的管理を行っている医師の指示があることが前提であり、指示なしに提供することはできません。
- 〇適切です(正答)。基準の基本方針は、指定訪問リハビリテーションの事業は、利用者が可能な限りその居宅において、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう、理学療法、作業療法その他必要なリハビリテーションを行うことにより、利用者の心身の機能の維持回復を図るものでなければならないとしています。
- 〇適切です(正答)。基準は、指定訪問リハビリテーション事業者は、従業者、設備、備品及び会計に関する諸記録を整備しておかなければならないと定めています。あわせて、利用者に対するサービスの提供に関する記録も、完結の日から2年間保存することが求められます。
- ✕不適切です。指定訪問リハビリテーションを提供できるのは、理学療法士、作業療法士又は言語聴覚士です。特定の研修を受けた介護福祉士が提供できるという定めはありません。なお、一定の研修を受けた介護福祉士等が行えるのは、等の医療的ケアであり、これとは別の話です。
- ✕不適切です。訪問看護ステーションの理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が訪問してリハビリテーションを行った場合は、訪問看護費として算定されます。訪問リハビリテーション費が算定されるのは、病院、診療所、介護老人保健施設、介護医療院が提供する場合です。どこから訪問するかで算定するサービスが変わります。
問題42
指定短期入所療養介護について適切なものはどれか。 2つ選べ。
答えと解説を見る
正答 2・5
指定(医療型)について問う問題です。
ポイントは次の3つです。
- 利用の理由には、本人の状態だけでなく、家族の疾病、冠婚葬祭、出張、身体的・精神的な負担の軽減()も含まれます。家族の事情による利用が制度上認められていることは、短期入所の重要な性格です。
- 短期入所療養介護計画は、おおむね4日以上連続して利用する場合に作成します。
- 医学的管理のもとで提供されるサービスであるため、酸素療法や、など医療の高い人こそ対象になります。
また、による利用制限はなく、提供するのは、、療養病床を有する病院・診療所などです。で提供されるのはです。したがって2・5が適切です。
選択肢ごとの解説
- ✕不適切です。短期入所療養介護は、家族の疾病、冠婚葬祭、出張などのほか、家族の身体的及び精神的な負担の軽減を図るためにも利用できます。家族の事情による利用が制度上認められている点は、レスパイトケアとしての役割を示すものです。
- 〇適切です(正答)。短期入所療養介護計画は、おおむね4日以上連続して利用する場合に作成する必要があります。既にが作成されている場合は、その内容に沿って作成しなければなりません。短期入所生活介護でも同じ扱いです。
- ✕不適切です。要介護度による利用制限はありません。要介護1又は要介護2の人も利用できます。なお、は介護予防短期入所療養介護を利用します。
- ✕不適切です。短期入所療養介護を提供するのは、介護老人保健施設、介護医療院、療養病床を有する病院・診療所などです。介護老人福祉施設で提供されるのは短期入所生活介護であり、名前が似ている両者の違いが問われています。
- 〇適切です(正答)。指定短期入所療養介護は、看護、医学的管理の下における介護やその他必要な医療を提供するサービスです。酸素療法、喀痰吸引、経管栄養など医療ニーズが高いも利用でき、むしろそうした人を受け入れられることが、このサービスの特徴です。
問題43
指定定期巡回・随時対応型訪問介護看護について適切なものはどれか。 2つ選べ。
答えと解説を見る
正答 1・5
は、日中夜間を通じて、定期の巡回訪問と随時の対応を行うです。
ポイントは次の3つです。
- 地域密着型サービスのうち、このサービスにはのものがありません。したがっては利用できず、対象はに限られます。
- 訪問の回数や時間は、利用者の心身の状況に応じて必要な範囲で設定されます。毎日訪問しなければならないという定めはありません。
- 基準では、自らその提供するサービスの質の評価を行い、その結果を市町村や介護・医療連携推進会議に報告し、公表することが求められています。
また、サービスの提供開始に際しては、主治の医師の指示を文書で受けなければなりません。緊急時に随時対応することは、このサービスの中心的な役割です。したがって1・5が適切です。
選択肢ごとの解説
- 〇適切です(正答)。定期巡回・随時対応型訪問介護看護には介護予防のサービスがなく、要支援者は利用できません。対象は要介護者に限られます。地域密着型サービスの中でも、、、、、とともに、要介護者のみを対象とするサービスです。
- ✕不適切です。訪問の回数や時間は、利用者の心身の状況や希望に応じて必要な範囲で設定します。毎日訪問しなければならないという定めはありません。状態に合わせて柔軟に組み立てられることが、このサービスの利点です。
- ✕不適切です。訪問看護サービスの提供開始に際しては、主治の医師による指示を文書で受けなければなりません。口頭ではありません。医療的な行為を行う以上、指示の内容が記録に残る形であることが必要です。
- ✕不適切です。日常生活上の緊急時の対応は、このサービスの中心的な役割です。オペレーターが通報を受け、必要に応じて随時訪問を行います。24時間365日、定期の巡回と随時の対応を組み合わせて在宅生活を支えることが、このサービスの目的です。
- 〇適切です(正答)。基準は、指定定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業者は、自らその提供するサービスの質の評価を行い、その結果を市町村や指定定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業者が設置する介護・医療連携推進会議に報告し、公表することを求めています。
問題44
介護老人保健施設について適切なものはどれか。 3つ選べ。
答えと解説を見る
正答 1・3・5
について問う問題です。
ポイントは次の3つです。
- 基本方針として、に基づき、看護、医学的管理の下における介護及びその他必要な医療並びに日常生活上の世話を行うことにより、入所者がその有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるようにするとともに、居宅における生活への復帰を目指すこととされています。
- であることだけを理由に入所対象から除外されるわけではありません。としてを受け、病状が安定期にあり、医学的管理下の介護や機能訓練などを必要とする場合は対象になります。要介護認定だけで、病状にかかわらず必ず入所できるわけではありません。
- 正当な理由なくサービスの提供を拒んではならないとされており、所得の多寡は正当な理由になりません。
また、開設できるのは地方公共団体、医療法人、その他厚生労働大臣が定める者であり、施設サービス計画は計画担当が作成します。したがって1・3・5が適切です。
選択肢ごとの解説
- 〇適切です(正答)。介護老人保健施設の基本方針には、入所者が居宅における生活への復帰を目指すことが明記されています。病院から自宅へ戻る間をつなぐ中間施設としての性格が、この方針に表れています。
- ✕不適切です。介護老人保健施設を開設できるのは、地方公共団体、医療法人、社会福祉法人その他厚生労働大臣が定める者です。社会福祉法人も開設できます。
- 〇適切です(正答)。要介護認定を受けていれば、若年性認知症の人も介護老人保健施設に入所できます。40歳以上65歳未満であっても、初老期におけるはに含まれるため、第2号被保険者として認定を受けられます。年齢を理由に排除される仕組みではありません。
- ✕不適切です。施設サービス計画を作成するのは、施設に配置された計画担当介護支援専門員です。介護支援専門員以外の者が作成することはできません。他の職種の意見を取り入れながら原案をまとめますが、作成の責任は計画担当介護支援専門員にあります。
- 〇適切です(正答)。基準は、正当な理由なくサービスの提供を拒んではならないと定めています。所得の多寡は正当な理由になりません。提供を拒める正当な理由とは、入所定員に空きがない場合、入院治療が必要な場合など、施設の設備や体制では適切なサービスを提供できない場合に限られます。
問題45
介護医療院について適切なものはどれか。 3つ選べ。
答えと解説を見る
正答 2・3・4
について問う問題です。2018(平成30)年4月に創設された、長期療養と生活の場を兼ねるです。
ポイントは次の3つです。
- 対象は、主として長期にわたり療養が必要である者です。短期的な療養ではありません。
- 介護保険施設はいずれもが入所するもので、は入所できません。
- 診療所に併設する形の併設型小規模介護医療院(入所定員19人以下)があります。
また、基準は、入所者の心身の諸機能の維持回復を図り、日常生活の自立を助けるため、理学療法、作業療法その他必要なを計画的に行わなければならないと定めています。療養室の定員は4人以下です。したがって2・3・4が適切です。
選択肢ごとの解説
- ✕不適切です。介護医療院の基本方針では、主として長期にわたり療養が必要である者を対象とすることが定められています。短期的な療養ではありません。長期の療養と生活の場を兼ねる施設として創設されました。
- 〇適切です(正答)。介護医療院を含む介護保険施設に入所できるのは要介護者であり、要支援者は入所できません。、、介護医療院のいずれも同じです。
- 〇適切です(正答)。基準は、入所者の心身の諸機能の維持回復を図り、日常生活の自立を助けるため、理学療法、作業療法その他必要なリハビリテーションを計画的に行わなければならないと定めています。長期療養の場であっても、機能の維持回復への働きかけが求められます。
- 〇適切です(正答)。医療機関に併設する形の併設型小規模介護医療院があり、入所定員19人以下として診療所に併設することができます。地域で長期療養の受け皿を確保するための類型です。
- ✕不適切です。介護医療院の療養室の定員は4人以下です。2人以下ではありません。多床室であっても、家具やパーティション等によって入所者同士の視線を遮り、プライバシーを確保する工夫を行うこととされています。