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第27回(令和6年度)

保健医療サービスの知識等

問題26〜45・20問

書籍の中の文字や単語、文章を選択すると、その場でAI検索に行くことができます。

解説の中の色のついた語は、押すと意味が出ます。

問題26

せん妄に関する次の記述のうち適切なものはどれか。 3つ選べ。

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正答 1・2・4

は、身体の不調や薬、環境の変化などをきっかけに急に起こる意識の混乱です。と間違えられやすいため、特徴を押さえます。

ポイントは次の3つです。

  • せん妄には、興奮や幻覚が目立つ過活動型のほかに、動きが乏しくぼんやりしている低活動型があります。低活動型は「元気がない」「よく眠っている」と見過ごされがちですが、これもせん妄です。
  • 認知症のある人は脳の予備能力が下がっているため、せん妄を起こしやすくなります。
  • せん妄は日内変動が大きく、日中は落ち着いていても夕方から夜にかけて強く現れることがあります。時間の経過とともに程度が変わるのが特徴です。

治療の基本は誘因(、感染、、痛み、薬、環境の変化など)を探して取り除くことであり、薬物治療が最優先ではありません。また、生活リズムを整えることが対応の柱ですから、日中に十分眠らせるのは逆効果です。したがって1・2・4が適切です。

選択肢ごとの解説

  1. 〇適切です(正答)。せん妄には、動きが少なく、ぼんやりして反応が乏しくなる低活動型があります。日常生活における活動性が低下する形で現れるため、「疲れている」「元気がない」と受け取られて見逃されやすいのが特徴です。
  2. 〇適切です(正答)。認知症のある人は脳の予備能力が低下しているため、せん妄を起こしやすくなります。認知症の症状が急に悪化したように見えるときは、せん妄が重なっていないかを疑うことが大切です。せん妄はきっかけを取り除けば戻りうる状態であり、認知症とは区別して考えます。
  3. ✕不適切です。せん妄の治療の基本は、発症の誘因を探して取り除くことです。脱水、感染症、便秘、痛み、薬の追加や変更、入院や転居による環境の変化などを確かめ、それに対応します。誘因に手をつけないまま薬物治療を最優先にする対応は適切ではありません。
  4. 〇適切です(正答)。せん妄は日内変動が大きく、時間の経過とともに程度が変わります。日中は落ち着いているのに夕方から夜にかけて強くなることが多く、日中しか見ていないと気づかれないことがあります。
  5. ✕不適切です。夜間のせん妄への対応では、日中に活動して光を浴び、生活リズムを整えることが基本です。日中に十分眠らせれば夜の睡眠が浅くなり、昼夜逆転を強めてせん妄を悪化させます。

問題27

バイタルサインについて適切なものはどれか。 3つ選べ。

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正答 1・2・3

(体温、脈拍、呼吸、血圧、意識レベル)の基本を問う問題です。

ポイントは次の3つです。

  • 高齢者は、感染症にかかっても熱が上がらないことがあります。体温を上げる力が落ちているためで、発熱がないことを理由に感染症を否定することはできません。食欲の低下、元気がない、いつもと違うといった変化のほうが手がかりになります。
  • 腋窩(腋の下)での体温測定は、体温計が皮膚にしっかり挟まれていることが前提です。やせて腋のくぼみが深い人では密着せず、実際より低く出ることがあります。
  • 不整脈、とりわけの有病率は加齢とともに上がります。心房細動は脳梗塞の大きな原因となるため、脈の乱れに気づくことが重要です。

また、医師や看護師が測ると緊張して普段より高くなること(白衣高血圧)がよく知られています。したがって1・2・3が適切です。

選択肢ごとの解説

  1. 〇適切です(正答)。バイタルサインは、生命が維持されているかどうかを示す最も基本的な情報です。体温、脈拍、呼吸、血圧に意識レベルを加えて捉えるのが一般的で、いつもの値を知っておくことで、変化に早く気づけるようになります。
  2. 〇適切です(正答)。高齢者では、感染症にかかっても発熱しないことがあります。体温を上げる反応そのものが弱くなっているためです。肺炎やでも、熱が出ずに食欲の低下、元気がない、意識がぼんやりするといった変化だけが現れることがあり、見逃されやすい点として重要です。
  3. 〇適切です(正答)。腋窩での体温測定は、体温計が腋の下にしっかり挟まれて密着していることが前提です。やせて腋のくぼみが深い人や、で腕を閉じられない人では密着せず、実際より低い値になることがあります。測定した姿勢や状況も含めて記録することが大切です。
  4. ✕不適切です。不整脈の有病率は年齢が高くなるにつれて増加します。特に心房細動は加齢とともに増え、脳梗塞(心原性脳塞栓症)の大きな原因になります。脈が不規則であることに気づいたら、医療につなぐことが必要です。
  5. ✕不適切です。医師や看護師が測定すると、緊張のために普段より高い値になることが多く、これを白衣高血圧といいます。低値になるのではありません。家庭での測定値もあわせて見ることが大切とされているのは、このためです。

問題28

口腔のケアについて適切なものはどれか。 3つ選べ。

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正答 1・4・5

の基本を問う問題です。口腔ケアには、汚れを取る器質的ケアと、動かして働きを保つ機能的ケアがあります。

ポイントは次の3つです。

  • 口や舌、頬を動かす体操(口腔機能の維持・向上のための訓練)は、噛む力や飲み込む力、話す力を保つうえで有効です。
  • 口から食べていなくても口腔ケアは必要です。唾液の分泌が減り、口の中の細菌が増えやすくなるため、を防ぐうえでむしろ重要になります。
  • のある人の口腔ケアでは、麻痺側を上にし、健側を下にします。麻痺側を下にすると、水や汚れが麻痺側にたまってしやすくなるためです。

また、高齢者は唾液の分泌が減り、口の中の自浄作用が落ちるため、う蝕(むし歯)や歯周病が起こりやすくなります。したがって1・4・5が適切です。

選択肢ごとの解説

  1. 〇適切です(正答)。口腔内や口腔周囲を動かすこと(舌の運動、頬をふくらませる、口をすぼめるなどの口腔体操)は、口腔機能の維持・向上に役立ちます。汚れを落とす器質的ケアと、働きを保つ機能的ケアの両方があることが、口腔ケアを考えるうえでの土台になります。
  2. ✕不適切です。から栄養をとっている人でも、口腔のケアは必要です。口から食べないと唾液の分泌が減り、口の中の自浄作用が落ちて細菌が増えます。その細菌を誤嚥することで誤嚥性肺炎が起こるため、口から食べていない人こそ口腔ケアが重要になります。
  3. ✕不適切です。片麻痺がある人の口腔ケアでは、麻痺側を上にし、健側を下にした姿勢で行います。麻痺側を下にすると、水や汚れが感覚の鈍い麻痺側にたまり、誤嚥しやすくなります。上体を起こすか、側臥位で健側を下にするのが基本です。
  4. 〇適切です(正答)。義歯を装着したままでは、義歯の下の粘膜も義歯自体も清掃できません。食後は義歯をはずして口腔内を清掃し、義歯はブラシを使って流水で洗います。歯磨き剤の研磨剤は義歯を傷つけるため、義歯用のものを使うか水だけで洗います。熱湯は変形の原因になるので使いません。
  5. 〇適切です(正答)。高齢者では唾液の分泌量が減ります。唾液には口の中を洗い流し、細菌の増殖を抑える働きがあるため、減るとう蝕(むし歯)や歯周病が起こりやすくなります。薬の副作用で口が渇くこともあり、服薬内容の確認も必要です。

問題29

リハビリテーションについて適切なものはどれか。 3つ選べ。

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正答 1・2・5

の考え方を問う問題です。

ポイントは次の3つです。

  • できないことを補うだけでなく、今ある力()を使い続けることが基本です。使わなければ機能は落ちていきます。
  • 急性期・回復期で取り戻した機能は、そのままにしておけば下がっていきます。生活期(維持期)のリハビリテーションによって、獲得した機能をできるだけ長く保つことが重要です。
  • 趣味や余暇活動への参加は、体を動かす機会と意欲をもたらし、の予防に有効です。訓練の時間だけがリハビリテーションではありません。

また、同じ姿勢での安静臥床を続けることは、、筋力低下、などの廃用症候群を招きます。したがって1・2・5が適切です。

選択肢ごとの解説

  1. 〇適切です(正答)。リハビリテーションでも介護でも、利用者の残存能力をできる限り活かすことが基本です。できることまで代わりに行ってしまうと、その力は使われずに落ちていきます。時間がかかっても自分で行う場面を残すことが、につながります。
  2. 〇適切です(正答)。急性期・回復期のリハビリテーションで取り戻した機能も、使わなければ再び低下します。生活期(維持期)のリハビリテーションによって、獲得された機能をできるだけ長く維持することが重要です。が担う役割でもあります。
  3. ✕不適切です。趣味や余暇活動への参加は、廃用による筋力低下や筋委縮の予防に有効です。楽しみがあることで自然に体を動かす機会が増え、意欲も保たれます。決められた訓練だけでなく、生活の中で体を使う場面をつくることがリハビリテーションの考え方です。
  4. ✕不適切です。苦痛を感じていなくても、同じ姿勢で安静臥床を続けることは望ましくありません。褥瘡、関節拘縮、筋力低下、、誤嚥性肺炎など、廃用症候群を引き起こします。定期的な体位変換と、可能な範囲での離床が必要です。
  5. 〇適切です(正答)。変形性膝関節症は、膝の関節軟骨がすり減って痛みや変形が生じる病気で、高齢者に多くみられます。痛みのために歩く距離が短くなり、歩行障害の原因になります。痛みを避けて動かなくなると筋力が落ち、さらに歩けなくなるという悪循環に陥りやすい点も重要です。

問題30

高齢者の精神疾患について,より適切なものはどれか。 3つ選べ。

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正答 1・3・5

高齢者の精神疾患の特徴を問う問題です。

ポイントは次の3つです。

  • 高齢者の精神疾患には、脳の加齢性変化という身体的な要因が関わります。加えて、身体疾患や薬の影響、喪失体験といった要因が重なります。
  • 配偶者や近親者との死別、退職による役割の喪失、身体機能の低下など、高齢期には失う経験が続きます。これらはの大きな要因です。
  • 高齢者のうつ病は、気分の落ち込みよりも、頭痛、めまい、しびれ、といった身体の訴えとして現れることが多く、訴えが多彩で曖昧になりがちです。

また、うつ病は自殺の大きな危険因子であり、高齢者の自殺率は高い水準にあります。とうつ病はしばしば合併します。したがって1・3・5が、より適切です。

選択肢ごとの解説

  1. 〇適切です(正答)。高齢者の精神疾患の要因の一つに、脳の加齢性変化があります。神経細胞や神経伝達物質の変化により、環境の変化やストレス、薬の影響を受けやすくなります。心理的・社会的な要因だけでなく、身体的な基盤があることを押さえておきます。
  2. ✕不適切です。うつ病は自殺の大きな危険因子です。高齢者の自殺率は高い水準にあり、その背景にうつ病があることが少なくありません。「死にたい」という言葉だけでなく、身辺の整理を始める、大切なものを人に譲るといった変化にも注意が必要です。
  3. 〇適切です(正答)。配偶者や近親者の死は、高齢期に経験する最も大きな喪失の一つであり、うつ病の要因になります。退職による役割の喪失、身体機能の低下、親しい人との別れなどが重なることで、抑うつ状態に陥りやすくなります。
  4. ✕不適切です。アルコール依存症とうつ病はしばしば合併します。うつ状態を紛らわせるために飲酒量が増える場合もあれば、飲酒が抑うつを深める場合もあり、双方向の関係があります。高齢期に配偶者との死別や孤立をきっかけに飲酒量が増えることもあり、注意が必要です。
  5. 〇適切です(正答)。高齢者の精神疾患では、症状が教科書どおりに現れないことが多く、訴えが多彩で曖昧になりがちです。うつ病でも、気分の落ち込みを訴えず、頭痛、めまい、しびれ、食欲不振、便秘といった身体の不調ばかりを訴えることがあります(仮面うつ病)。身体の訴えの背景に精神的な問題がないかを考える視点が必要です。

問題31

次の記述のうち,より適切なものはどれか。 3つ選べ。

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正答 1・3・5

退院支援におけるの役割を問う問題です。

ポイントは次の3つです。

  • 退院してから準備を始めるのでは、も間に合いません。入院早期から退院後の生活を見据えて準備を進めることが望ましいとされています。
  • で介護支援専門員に期待されるのは、病院側の医療の言葉と、在宅側の生活の実情をつなぐ橋渡しの役割です。
  • 退院後にどう暮らせているかを病院に伝えることは、病院側が退院支援の妥当性を振り返る材料になり、次の退院支援の質を高めます。

また、退院前カンファレンスには利用者・家族が出席することもあります。医学的な判断や治療法の助言は医師の役割であり、介護支援専門員が担うものではありません。したがって1・3・5が、より適切です。

選択肢ごとの解説

  1. 〇適切です(正答)。退院してから準備を始めるのでは、住宅改修や福祉用具の手配、サービスの調整が間に合いません。入院早期から本人・家族の意向を確かめ、退院後の暮らしを見据えて準備を進めることが望ましいとされています。でも入院時と退院時の情報連携が評価されています。
  2. ✕不適切です。退院前カンファレンスには、利用者や家族が出席することがあります。退院後の生活を営むのは本人と家族ですから、その場で不安や希望を直接伝えられることには大きな意味があります。出席できないという決まりはありません。
  3. 〇適切です(正答)。退院前カンファレンスでは、病院側は医療の視点から、在宅側は生活の視点から話をします。両者の言葉が噛み合わないことも多く、入院前の暮らしぶりを知る介護支援専門員が橋渡し役になることが求められます。
  4. ✕不適切です。治療法についての医学的な判断と助言は医師の役割です。介護支援専門員は、医学的な情報を生活の場面に翻訳し、必要な支援を組み立てる立場です。医学的立場に立って治療法を助言することは、役割を超えています。
  5. 〇適切です(正答)。退院後にどのように暮らせているかを、入院していた病院に伝えることが望ましいとされています。病院側にとっては退院支援が適切だったかを振り返る材料になり、再入院の予防や次の患者への支援の質の向上につながります。

問題32

栄養と食事について適切なものはどれか。 3つ選べ。

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正答 1・3・5

高齢者の栄養と食事の支援について問う問題です。

ポイントは次の3つです。

  • 体重は、特別な検査をしなくても継続して測れる、栄養状態の重要な指標です。半年で数%以上の減少があれば、を疑う手がかりになります。
  • 水のようにさらさらした液体は、のどを速く流れるため、飲み込むタイミングが合わずにむせやすくなります。適度なとろみをつけると流れが緩やかになり、しにくくなります。
  • 配食サービスは、栄養の確保と同時に、届けるときに安否を確かめる見守りの機能も持ちます。

また、低栄養の予防にはエネルギーを十分にとることが必要で、減らすのは逆です。スプーンは大きすぎると一口量が多くなり、口の中に入りきらずに誤嚥の危険が高まります。したがって1・3・5が適切です。

選択肢ごとの解説

  1. 〇適切です(正答)。体重測定は、栄養状態を把握するうえで簡便で有用な方法です。血液検査のように手間をかけずに継続して記録でき、体重減少は低栄養の重要なサインになります。とあわせて見ることで、より確かな判断ができます。
  2. ✕不適切です。低栄養を予防するには、必要なエネルギーとたんぱく質を十分にとることが必要です。摂取するエネルギー量を減らせば、体重と筋肉量が落ち、低栄養が進みます。生活習慣病の予防のための食事制限を、高齢期にそのまま続けると低栄養を招くことがあり、注意が必要です。
  3. 〇適切です(正答)。水やお茶のようにさらさらした液体は、のどを速く流れ落ちるため、飲み込むタイミングが合わずにむせやすくなります。適度なとろみをつけると流れが緩やかになり、誤嚥しにくくなります。ただし、とろみが強すぎるとかえって飲み込みにくく、水分摂取量も減るため、適度であることが大切です。
  4. ✕不適切です。スプーンは、口の大きさに合った小さめで浅いものを選びます。深く大きいスプーンで1回量を多くすると、口の中に入りきらず、飲み込む前に次が入って誤嚥の危険が高まります。食事の所要時間を短くすることを目的にするのではなく、安全に食べられることを優先します。
  5. 〇適切です(正答)。配食サービスは、栄養バランスのとれた食事を届けることに加えて、手渡しの際に安否や様子を確かめる見守りとしても機能します。一人暮らしの高齢者にとって、人と接する機会にもなります。などで実施されています。

問題33

次の記述のうち適切なものはどれか。 3つ選べ。

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正答 1・2・4

在宅で行われる医療的な処置について問う問題です。

ポイントは次の3つです。

  • の在宅自己注射は、の治療として広く行われています。本人や家族が手技を覚え、血糖の測定とあわせて自宅で続けます。
  • は、働かなくなった腎臓に代わって、血液中の老廃物と余分な水分を取り除く治療です。
  • 法は、口から十分に食べられない人に対し、鼻や腹壁から胃や腸へ管を入れて栄養を注入する方法です。、腸ろうなどがあります。

一方、では、の先端を心臓に近い太い静脈()に置き、高濃度の栄養輸液を行います。首や鎖骨付近から入れる方法のほか、腕の静脈から中心静脈まで進めるもあります。区別の要点は管の先端の位置であり、腕から入れることだけで末梢静脈栄養とは決まりません。は、酸素を取り込み二酸化炭素を排出する働きを助けるものです。したがって1・2・4が適切です。

選択肢ごとの解説

  1. 〇適切です(正答)。インスリンの在宅自己注射は、糖尿病の治療法の一つとして広く行われています。本人や家族が注射の手技と血糖の自己測定を覚え、自宅で続けます。への対処法を知っておくことが欠かせず、介護に関わる側もその兆候を知っておく必要があります。
  2. 〇適切です(正答)。人工透析は、腎臓の働きが著しく低下したときに、その働きを補うために行う治療です。血液中の老廃物と余分な水分を取り除きます。血液透析では通常週3回、1回4時間程度の通院が必要になるため、生活全体の組み立てに大きく関わります。
  3. ✕不適切です。中心静脈栄養法は、カテーテルの先端を中心静脈に置いて高濃度の栄養輸液を行う方法です。首や鎖骨付近から入れる方法も、腕の静脈から中心静脈まで管を進めるPICCもあるため、「必ず腕や手から」という限定が誤りです。末梢静脈栄養との区別は挿入する場所だけではなく、管の先端をどこに置くかで考えます。
  4. 〇適切です(正答)。経管栄養法は、口から十分に食べられない場合に、管を用いて胃や腸に直接栄養を注入する方法です。鼻から管を入れる経鼻胃管、腹壁から胃に穴をあける胃ろう、腸に入れる腸ろうなどがあります。
  5. ✕不適切です。人工呼吸療法は、酸素を体内に取り込み、二酸化炭素を体外へ排出する呼吸の働きを助けるために行います。二酸化炭素の取り込みを促すという記述は逆です。在宅では、マスクを用いた(NPPV)や、を伴う方法が行われます。

問題34

感染予防について適切なものはどれか。 3つ選べ。

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正答 1・3・4

感染予防の基本を問う問題です。

ポイントは次の3つです。

  • (スタンダードプリコーション)は、すべての人の血液、汗を除く体液、分泌物、排泄物、傷のある皮膚、粘膜には感染性があるとみなして対応する考え方です。誰が感染しているかを見分けてから対応するのではありません。
  • 高齢者の結核は、咳や痰といった典型的な症状ではなく、食欲不振、全身倦怠感、体重減少、微熱といったはっきりしない形で現れることが多く、見逃されやすい病気です。
  • 手洗いでは、指先、指の間、親指の付け根、手首が洗い残しやすい場所です。意識して洗うことが求められます。

また、高齢者の肺炎球菌ワクチンは毎年接種するものではありません。定期接種の対象は65歳の人と、一定の心臓・腎臓・呼吸器・免疫機能障害がある60歳以上65歳未満の人です。にはエタノールが効きにくく、次亜塩素酸ナトリウムを用います。したがって1・3・4が適切です。

選択肢ごとの解説

  1. 〇適切です(正答)。標準予防策(スタンダードプリコーション)の考え方です。すべての人の血液、汗を除く体液、分泌物、排泄物、傷のある皮膚、粘膜は感染の可能性があるものとして扱い、手指衛生と手袋・マスクなどの個人防護具を適切に使います。感染していると分かっている人にだけ対応するのではないという点が要点です。
  2. ✕不適切です。高齢者の肺炎球菌ワクチンは、毎年1回受けるものではありません。定期接種の対象は65歳の人と、一定の心臓・腎臓・呼吸器・免疫機能障害がある60歳以上65歳未満の人です。65歳を超える人を5歳刻みで対象とした経過措置は、2024年3月31日に終了しています。
  3. 〇適切です(正答)。高齢者の結核は、咳や痰、血痰といった典型的な症状に乏しく、食欲不振、全身倦怠感、体重減少、微熱といったはっきりしない症状で現れることが多くあります。以前に感染した菌が、免疫力の低下によって再び活動を始めることが多い点も特徴です。長引く微熱や体重減少があれば、結核を疑って受診につなげます。
  4. 〇適切です(正答)。手洗いでは、指先、指の間、親指の付け根、手首が洗い残しやすい部分です。これらを意識して洗い、流水と石けんで30秒程度かけて行うことが基本です。手指衛生は、最も基本的で効果の高い感染対策です。
  5. ✕不適切です。ノロウイルスはエタノールが効きにくいウイルスです。消毒には次亜塩素酸ナトリウムを用います。吐物や便を処理するときは、使い捨ての手袋とマスク、エプロンを着け、次亜塩素酸ナトリウムで消毒し、換気を行います。

問題35

次の記述のうち適切なものはどれか。 3つ選べ。

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正答 1・3・4

在宅で使われる医療機器と処置について問う問題です。

ポイントは次の3つです。

  • は、指先などに挟んで、血液中の(SpO2)と脈拍数を測る機器です。針を刺さずに測れるため、在宅でも広く使われています。
  • は、薬剤を細かい霧にして気道に届ける機器で、薬剤の投与や気道の加湿に用います。
  • では、屋内は据置型の酸素濃縮装置、外出時は携帯用酸素ボンベというように使い分けます。外出できることが、この療法の大きな利点です。

また、では清潔操作が必要で、再利用型のは消毒液に保管するなどの管理を行います。本問のは、手術で腹部につくられた便や尿の出口(人工肛門・人工膀胱)を指します。広義にはなどの開口部も含む言葉ですが、ストーマを気管切開口とだけ説明するのは適切ではありません。したがって1・3・4が適切です。

選択肢ごとの解説

  1. 〇適切です(正答)。パルスオキシメーターは、一般に手や足の指先に装着し、皮膚の上から光を当てて血液中の酸素飽和度(SpO2)と脈拍数を測ります。採血をせずに繰り返し測れるため、在宅酸素療法や呼吸器疾患のある人の状態把握に広く使われています。
  2. ✕不適切です。自己導尿には清潔な操作が必要です。再使用型カテーテルは製品と医療職の指示に従って洗浄・消毒・保管するため、「消毒は必要ない」と一律には言えません。一方、滅菌済みの使い捨て製品は開封して単回使用し、使用者が洗浄・消毒して再利用するものではありません。カテーテルの種類を区別して考えます。
  3. 〇適切です(正答)。ネブライザーは、薬液を細かい霧(エアロゾル)にして吸入する機器で、気管支拡張薬などの薬剤の投与や、気道の加湿に用いられます。(COPD)、痰が固くて出しにくい場合などに使われます。
  4. 〇適切です(正答)。在宅酸素療法では、屋内では据置型の酸素濃縮装置を、外出時には携帯用の酸素ボンベを使うことで、外出することができます。閉じこもりを防ぎ、生活の幅を保つうえで重要です。ただし、火気の近くで使用しないことなど、取扱い上の注意を守る必要があります。
  5. ✕不適切です。本問でいうストーマは、手術によって腹部につくられる便や尿の排泄口(人工肛門・人工膀胱)を指します。この場合はパウチ(装具)の交換や周囲の皮膚の管理が必要です。なお、ストーマという言葉は広義には気管切開などの開口部も含みますが、気管切開口とだけ説明するのは適切ではありません。

問題36

次の記述のうち,より適切なものはどれか。 3つ選べ。

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正答 1・2・5

急変時の対応を問う問題です。

ポイントは次の3つです。

  • 倒れている人を発見したときは、周囲の安全を確かめたうえで、まず反応(意識)の有無を確認します。反応がなければ助けを呼び、呼吸を確かめて心肺蘇生に進みます。
  • 吐物にはなどが含まれている可能性があります。使い捨ての手袋とマスクを着け、塩素系(次亜塩素酸ナトリウム)の消毒剤で処理します。
  • 高齢者の発熱は、感染症だけでなくや薬の影響など原因が多岐にわたり、また熱の高さと重症度が一致しないことがあります。意識、食欲、呼吸、尿の量など全身状態の変化を併せて観察することが必要です。

また、出血している部位は心臓より高い位置に保つと出血が減ります。は硬い床の上で仰向けにして行います。したがって1・2・5が、より適切です。

選択肢ごとの解説

  1. 〇適切です(正答)。倒れている高齢者を発見したときは、まず周囲の安全を確かめ、肩をやさしく叩いて声をかけ、反応(意識)の有無を確認します。反応がなければ大声で助けを求め、救急車と(AED)の手配を頼み、呼吸を確かめて必要なら胸骨圧迫を始めます。
  2. 〇適切です(正答)。吐物にはノロウイルスなどの病原体が含まれている可能性があります。使い捨ての手袋とマスク、エプロンを着け、ペーパータオルなどで静かに拭き取り、塩素系(次亜塩素酸ナトリウム)の消毒剤で消毒します。乾燥して舞い上がると空気を介して広がるため、速やかに処理し換気を行います。
  3. ✕不適切です。出血している腕は、心臓より高い位置で保持します。高く上げることで血液が流れ込む勢いが弱まり、出血が減ります。直接圧迫止血とあわせて行う基本的な対応です。低い位置に保持するという記述は逆です。
  4. ✕不適切です。心肺蘇生時の胸骨圧迫は、硬い平らな場所に仰向け(仰臥位)に寝かせて行います。うつ伏せでは胸を有効に圧迫できません。胸の真ん中を、1分間に100回から120回のテンポで、約5cm沈む深さで絶え間なく圧迫します。
  5. 〇適切です(正答)。高齢者の発熱では、熱の高さと重症度が一致しないことがあります。感染症でも高熱が出ないことがある一方で、微熱でも重い状態が隠れていることがあります。意識の状態、食欲、水分摂取、呼吸、尿の量や色など、全身状態の変化を併せて観察することが必要です。

問題37

次の記述のうち適切なものはどれか。 3つ選べ。

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正答 1・2・3

高齢者の健康管理と生活習慣に関する問題です。

ポイントは次の3つです。

  • の健康診査では、生活習慣病を見つけることに加えて、(心身の活力の低下)に気づくことが重視されています。質問票を用いた確認が行われています。
  • の評価では、筋肉量に加えて、筋力(握力)と身体機能(歩行速度など)が指標になります。握力の低下はその代表的な目安です。
  • (COPD)の最大の原因は喫煙であり、進行を抑えるうえで禁煙が最も重要です。

また、喫煙はの重要な危険因子であり、多量の飲酒は血圧を上げるなどしての危険を高めます。したがって1・2・3が適切です。

選択肢ごとの解説

  1. 〇適切です(正答)。後期高齢者に対する健康診査では、生活習慣病の発見に加えて、フレイル状態に気づくことが重視されています。健康状態、心の健康、食習慣、口腔機能、体重変化、運動・転倒、、喫煙、社会参加、ソーシャルサポートといった項目からなる質問票を用いた確認が行われています。
  2. 〇適切です(正答)。サルコペニアの評価では、筋肉量の減少に加えて、筋力の低下または身体機能の低下があることが条件になります。筋力の指標として一般に用いられるのが握力で、簡便に測れることから広く使われています。歩行速度も身体機能の指標として用いられます。
  3. 〇適切です(正答)。慢性閉塞性肺疾患(COPD)の最大の原因は喫煙です。すでに失われた肺の機能は戻りませんが、禁煙によって、その後の機能の低下を緩やかにすることができます。高齢であっても、禁煙の効果は期待できます。
  4. ✕不適切です。喫煙は心筋梗塞の重要な危険因子です。動脈硬化を進め、血液を固まりやすくし、血管を収縮させます。高血圧、脂質異常症、と並ぶ主要な危険因子として位置づけられています。
  5. ✕不適切です。多量の飲酒習慣は脳卒中の危険因子です。血圧を上げ、を起こしやすくし、脳出血やくも膜下出血の危険も高めます。無関係という記述は誤りです。

問題38

次の記述のうち,より適切なものはどれか。 3つ選べ。

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正答 2・4・5

高齢者に多い症状や疾患について問う問題です。

ポイントは次の3つです。

  • 皮脂欠乏症(乾皮症)は、皮脂が減って皮膚が乾燥する状態です。ナイロンタオルでこすり洗いをすると、残っている皮脂まで落として悪化させます。石けんをよく泡立てて手で優しく洗い、保湿することが基本です。
  • めまいやふらつきの原因は耳の病気だけではありません。脳梗塞や脳出血などの中枢性のものもあり、手足のしびれや呂律が回らないといった症状を伴う場合は緊急の受診が必要です。
  • では、関節に負担をかけない生活の工夫が必要です。布団からの立ち上がりは膝や股関節に大きな負担がかかるため、ベッドの使用が勧められます。

また、では薬を飲んでいても食事療法は治療の柱です。は、手術と長い療養が必要になり、寝たきりの大きな原因になります。したがって2・4・5が、より適切です。

選択肢ごとの解説

  1. ✕不適切です。皮脂欠乏症は皮脂が減って皮膚が乾燥した状態です。ナイロンタオルでこすり洗いをすると、わずかに残っている皮脂も落ちてしまい、かゆみと乾燥が悪化します。石けんをよく泡立てて手のひらで優しく洗い、入浴後に保湿剤を塗ることが基本です。湯温を高くしすぎないことも大切です。
  2. 〇適切です(正答)。めまいやふらつきの原因には、良性発作性頭位めまい症やメニエール病のような耳の病気(末梢性)のほかに、脳梗塞や脳出血、小脳の病変といった中枢性のものがあります。手足のしびれ、呂律が回らない、物が二重に見えるといった症状を伴う場合は、緊急の対応が必要です。
  3. ✕不適切です。糖尿病では、薬を飲んでいても食事療法は治療の柱であり続けます。薬は食事や運動の療法を補うものであって、代わりになるものではありません。薬を飲んでいるからと食事を気にしなくなれば、血糖のコントロールは悪化します。
  4. 〇適切です(正答)。関節リウマチでは、関節に負担をかけない生活の工夫が重要です。床の布団から立ち上がる動作は、膝や股関節、手指に大きな負担がかかるため、ベッドの使用が勧められます。手すりの設置や、握らずに使える道具の工夫もあわせて検討します。
  5. 〇適切です(正答)。高齢者の大腿骨頸部骨折は、転倒によって起こることが多く、手術と長い療養が必要になります。その間に筋力が落ち、活動範囲が狭まって、そのまま寝たきりにつながることが少なくありません。転倒予防が重視される大きな理由の一つです。

問題39

死亡診断書を交付することができる資格として正しいものはどれか。 2つ選べ。

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正答 3・4

を交付できるのは誰かを問う問題です。

医師法第19条第2項は、診察や検案をし、又は出産に立ち会った医師は、診断書、検案書又は出生証明書若しくは死産証書の交付の求めがあった場合には、正当の事由がなければこれを拒んではならないと定めています。歯科医師についても、歯科医師法第19条第2項に同様の規定があります。

したがって、死亡診断書を交付できるのは医師と歯科医師です。、薬剤師には、この権限はありません。

なお、医師が診療していた患者が、その診療に係る傷病で亡くなったことが明らかな場合には、最終の診察から24時間を超えていても、改めて診察をしたうえで死亡診断書を交付できます。近年は情報通信機器を用いた死亡診断の仕組みも整えられています。

選択肢ごとの解説

  1. ✕不適切です。介護支援専門員に死亡診断書を交付する権限はありません。死亡診断書の交付はであり、医師法・歯科医師法に基づく資格が必要です。
  2. ✕不適切です。介護福祉士にも死亡診断書を交付する権限はありません。の場面に立ち会うことはあっても、死亡の確認と診断書の作成は医師の役割です。
  3. 〇適切です(正答)。医師は死亡診断書を交付することができます。医師法第19条第2項により、交付の求めがあった場合には正当の事由がなければ拒めないとされています。
  4. 〇適切です(正答)。歯科医師も死亡診断書を交付することができます。歯科医師法第19条第2項に、医師法と同様の規定が置かれています。
  5. ✕不適切です。薬剤師に死亡診断書を交付する権限はありません。薬剤師の業務は調剤、医薬品の供給その他薬事衛生に関することであり、診断は含まれません。

問題40

指定訪問看護ステーションについて正しいものはどれか。 3つ選べ。

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正答 2・3・4

指定ステーションの人員・を問う問題です。

ポイントは次の3つです。

  • 管理者は、原則として常勤の又は看護師でなければなりません。医師ではありません。
  • 訪問看護計画書及び訪問看護報告書は、主治の医師に提出しなければならないとされています。医師の指示のもとで行うサービスであるため、計画と結果を医師に戻す仕組みになっています。
  • 訪問看護ステーションには、看護職員(保健師、看護師、准看護師)を常勤換算で2.5人以上置き、そのうち1人は常勤とします。は、実情に応じて適当数を配置することができます。

また、基本方針として、訪問看護は利用者の心身の機能の維持回復を図るよう妥当適切に行うこととされています。したがって2・3・4が正しい記述です。

選択肢ごとの解説

  1. ✕不適切です。指定訪問看護ステーションの管理者は、原則として常勤の保健師又は看護師でなければなりません。医師ではありません。訪問看護は医師の指示に基づいて行いますが、事業所の管理は看護職が担います。
  2. 〇適切です(正答)。基準は、訪問看護計画書及び訪問看護報告書を主治の医師に提出しなければならないと定めています。医師の指示書に基づいて計画を立て、実施した結果を報告するという往復があることで、医療と看護が連携します。
  3. 〇適切です(正答)。指定訪問看護ステーションには、看護職員(常勤換算2.5人以上、うち1人は常勤)に加えて、理学療法士、作業療法士又は言語聴覚士を実情に応じた適当数配置することができます。これらの職種が訪問した場合も、訪問看護費として算定されます。
  4. 〇適切です(正答)。基準の基本方針は、指定訪問看護の事業は、利用者が可能な限りその居宅において、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう、療養上の世話又は必要な診療の補助を行うことにより、利用者の心身の機能の維持回復を図るものでなければならないとしています。
  5. ✕不適切です。看護職員をすべて常勤で配置しなければならないという定めはありません。常勤換算方法で2.5人以上を確保し、そのうち1人は常勤であることが求められます。残りは非常勤でも差し支えありません。

問題41

指定訪問リハビリテーションについて正しいものはどれか。 3つ選べ。

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正答 1・2・3

指定の基準を問う問題です。

ポイントは次の3つです。

  • 訪問リハビリテーションは、通院が困難な利用者に対し、医師の指示に基づいて提供されます。事業所は、病院、診療所、に限られます。
  • 基本方針として、理学療法、作業療法その他必要なを行うことにより、利用者の心身の機能の維持回復を図るものでなければならないとされています。
  • 事業者は、従業者、設備、備品及び会計に関する諸記録を整備しておかなければならないとされています。

また、サービスを提供できるのはです。は提供できません。ステーションの理学療法士等が訪問した場合は、訪問看護費として算定されます。したがって1・2・3が正しい記述です。

選択肢ごとの解説

  1. 〇適切です(正答)。指定訪問リハビリテーションは、通院が困難な利用者に対して、その居宅において医師の指示に基づいて提供されます。計画的な医学的管理を行っている医師の指示があることが前提であり、指示なしに提供することはできません。
  2. 〇適切です(正答)。基準の基本方針は、指定訪問リハビリテーションの事業は、利用者が可能な限りその居宅において、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう、理学療法、作業療法その他必要なリハビリテーションを行うことにより、利用者の心身の機能の維持回復を図るものでなければならないとしています。
  3. 〇適切です(正答)。基準は、指定訪問リハビリテーション事業者は、従業者、設備、備品及び会計に関する諸記録を整備しておかなければならないと定めています。あわせて、利用者に対するサービスの提供に関する記録も、完結の日から2年間保存することが求められます。
  4. ✕不適切です。指定訪問リハビリテーションを提供できるのは、理学療法士、作業療法士又は言語聴覚士です。特定の研修を受けた介護福祉士が提供できるという定めはありません。なお、一定の研修を受けた介護福祉士等が行えるのは、等の医療的ケアであり、これとは別の話です。
  5. ✕不適切です。訪問看護ステーションの理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が訪問してリハビリテーションを行った場合は、訪問看護費として算定されます。訪問リハビリテーション費が算定されるのは、病院、診療所、介護老人保健施設、介護医療院が提供する場合です。どこから訪問するかで算定するサービスが変わります。

問題42

指定短期入所療養介護について適切なものはどれか。 2つ選べ。

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正答 2・5

指定(医療型)について問う問題です。

ポイントは次の3つです。

  • 利用の理由には、本人の状態だけでなく、家族の疾病、冠婚葬祭、出張、身体的・精神的な負担の軽減()も含まれます。家族の事情による利用が制度上認められていることは、短期入所の重要な性格です。
  • 短期入所療養介護計画は、おおむね4日以上連続して利用する場合に作成します。
  • 医学的管理のもとで提供されるサービスであるため、酸素療法やなど医療の高い人こそ対象になります。

また、による利用制限はなく、提供するのは、療養病床を有する病院・診療所などです。で提供されるのはです。したがって2・5が適切です。

選択肢ごとの解説

  1. ✕不適切です。短期入所療養介護は、家族の疾病、冠婚葬祭、出張などのほか、家族の身体的及び精神的な負担の軽減を図るためにも利用できます。家族の事情による利用が制度上認められている点は、レスパイトケアとしての役割を示すものです。
  2. 〇適切です(正答)。短期入所療養介護計画は、おおむね4日以上連続して利用する場合に作成する必要があります。既にが作成されている場合は、その内容に沿って作成しなければなりません。短期入所生活介護でも同じ扱いです。
  3. ✕不適切です。要介護度による利用制限はありません。要介護1又は要介護2の人も利用できます。なお、は介護予防短期入所療養介護を利用します。
  4. ✕不適切です。短期入所療養介護を提供するのは、介護老人保健施設、介護医療院、療養病床を有する病院・診療所などです。介護老人福祉施設で提供されるのは短期入所生活介護であり、名前が似ている両者の違いが問われています。
  5. 〇適切です(正答)。指定短期入所療養介護は、看護、医学的管理の下における介護やその他必要な医療を提供するサービスです。酸素療法、喀痰吸引、経管栄養など医療ニーズが高いも利用でき、むしろそうした人を受け入れられることが、このサービスの特徴です。

問題43

指定定期巡回・随時対応型訪問介護看護について適切なものはどれか。 2つ選べ。

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正答 1・5

は、日中夜間を通じて、定期の巡回訪問と随時の対応を行うです。

ポイントは次の3つです。

  • 地域密着型サービスのうち、このサービスにはのものがありません。したがっては利用できず、対象はに限られます。
  • 訪問の回数や時間は、利用者の心身の状況に応じて必要な範囲で設定されます。毎日訪問しなければならないという定めはありません。
  • 基準では、自らその提供するサービスの質の評価を行い、その結果を市町村や介護・医療連携推進会議に報告し、公表することが求められています。

また、サービスの提供開始に際しては、主治の医師の指示を文書で受けなければなりません。緊急時に随時対応することは、このサービスの中心的な役割です。したがって1・5が適切です。

選択肢ごとの解説

  1. 〇適切です(正答)。定期巡回・随時対応型訪問介護看護には介護予防のサービスがなく、要支援者は利用できません。対象は要介護者に限られます。地域密着型サービスの中でも、とともに、要介護者のみを対象とするサービスです。
  2. ✕不適切です。訪問の回数や時間は、利用者の心身の状況や希望に応じて必要な範囲で設定します。毎日訪問しなければならないという定めはありません。状態に合わせて柔軟に組み立てられることが、このサービスの利点です。
  3. ✕不適切です。訪問看護サービスの提供開始に際しては、主治の医師による指示を文書で受けなければなりません。口頭ではありません。医療的な行為を行う以上、指示の内容が記録に残る形であることが必要です。
  4. ✕不適切です。日常生活上の緊急時の対応は、このサービスの中心的な役割です。オペレーターが通報を受け、必要に応じて随時訪問を行います。24時間365日、定期の巡回と随時の対応を組み合わせて在宅生活を支えることが、このサービスの目的です。
  5. 〇適切です(正答)。基準は、指定定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業者は、自らその提供するサービスの質の評価を行い、その結果を市町村や指定定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業者が設置する介護・医療連携推進会議に報告し、公表することを求めています。

問題44

介護老人保健施設について適切なものはどれか。 3つ選べ。

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正答 1・3・5

について問う問題です。

ポイントは次の3つです。

  • 基本方針として、に基づき、看護、医学的管理の下における介護及びその他必要な医療並びに日常生活上の世話を行うことにより、入所者がその有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるようにするとともに、居宅における生活への復帰を目指すこととされています。
  • であることだけを理由に入所対象から除外されるわけではありません。としてを受け、病状が安定期にあり、医学的管理下の介護や機能訓練などを必要とする場合は対象になります。要介護認定だけで、病状にかかわらず必ず入所できるわけではありません。
  • 正当な理由なくサービスの提供を拒んではならないとされており、所得の多寡は正当な理由になりません。

また、開設できるのは地方公共団体、医療法人、その他厚生労働大臣が定める者であり、施設サービス計画は計画担当が作成します。したがって1・3・5が適切です。

選択肢ごとの解説

  1. 〇適切です(正答)。介護老人保健施設の基本方針には、入所者が居宅における生活への復帰を目指すことが明記されています。病院から自宅へ戻る間をつなぐ中間施設としての性格が、この方針に表れています。
  2. ✕不適切です。介護老人保健施設を開設できるのは、地方公共団体、医療法人、社会福祉法人その他厚生労働大臣が定める者です。社会福祉法人も開設できます。
  3. 〇適切です(正答)。要介護認定を受けていれば、若年性認知症の人も介護老人保健施設に入所できます。40歳以上65歳未満であっても、初老期におけるに含まれるため、第2号被保険者として認定を受けられます。年齢を理由に排除される仕組みではありません。
  4. ✕不適切です。施設サービス計画を作成するのは、施設に配置された計画担当介護支援専門員です。介護支援専門員以外の者が作成することはできません。他の職種の意見を取り入れながら原案をまとめますが、作成の責任は計画担当介護支援専門員にあります。
  5. 〇適切です(正答)。基準は、正当な理由なくサービスの提供を拒んではならないと定めています。所得の多寡は正当な理由になりません。提供を拒める正当な理由とは、入所定員に空きがない場合、入院治療が必要な場合など、施設の設備や体制では適切なサービスを提供できない場合に限られます。

問題45

介護医療院について適切なものはどれか。 3つ選べ。

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正答 2・3・4

について問う問題です。2018(平成30)年4月に創設された、長期療養と生活の場を兼ねるです。

ポイントは次の3つです。

  • 対象は、主として長期にわたり療養が必要である者です。短期的な療養ではありません。
  • 介護保険施設はいずれもが入所するもので、は入所できません。
  • 診療所に併設する形の併設型小規模介護医療院(入所定員19人以下)があります。

また、基準は、入所者の心身の諸機能の維持回復を図り、日常生活の自立を助けるため、理学療法、作業療法その他必要なを計画的に行わなければならないと定めています。療養室の定員は4人以下です。したがって2・3・4が適切です。

選択肢ごとの解説

  1. ✕不適切です。介護医療院の基本方針では、主として長期にわたり療養が必要である者を対象とすることが定められています。短期的な療養ではありません。長期の療養と生活の場を兼ねる施設として創設されました。
  2. 〇適切です(正答)。介護医療院を含む介護保険施設に入所できるのは要介護者であり、要支援者は入所できません。、介護医療院のいずれも同じです。
  3. 〇適切です(正答)。基準は、入所者の心身の諸機能の維持回復を図り、日常生活の自立を助けるため、理学療法、作業療法その他必要なリハビリテーションを計画的に行わなければならないと定めています。長期療養の場であっても、機能の維持回復への働きかけが求められます。
  4. 〇適切です(正答)。医療機関に併設する形の併設型小規模介護医療院があり、入所定員19人以下として診療所に併設することができます。地域で長期療養の受け皿を確保するための類型です。
  5. ✕不適切です。介護医療院の療養室の定員は4人以下です。2人以下ではありません。多床室であっても、家具やパーティション等によって入所者同士の視線を遮り、プライバシーを確保する工夫を行うこととされています。

用語の説明

介護支援専門員かいごしえんせんもんいん(ケアマネジャー)

要介護者・要支援者からの相談に応じ、その人に合ったサービスの利用計画をつくり、市町村やサービス事業者との連絡調整を行う専門職。都道府県の試験と研修を経て登録され、介護支援専門員証の有効期間は5年で、更新研修を受けて更新します。

用語の説明

居宅サービス計画きょたくサービスけいかく(ケアプラン)

在宅の要介護者が、どの生活課題に対して、どのサービスを、どれだけ使うかをまとめた計画。介護支援専門員がつくるのが一般的ですが、利用者本人がつくること(セルフプラン)もできます。原案は、サービス担当者会議で専門的な意見を求めたうえで、利用者の同意を得て確定します。

用語の説明

施設サービス計画しせつサービスけいかく

介護保険施設に入所している人について、その施設の計画担当介護支援専門員がつくる計画。施設で提供する介護・機能訓練・健康管理などの内容と目標を定めます。在宅の居宅サービス計画に当たるものです。

用語の説明

第2号被保険者だいにごうひほけんしゃ

介護保険の被保険者のうち、市町村の区域内に住む40歳以上65歳未満の医療保険加入者。給付を受けられるのは、加齢と関係が深い特定疾病が原因で要介護・要支援状態になった場合に限られます。保険料は加入している医療保険者が医療保険料とあわせて集めます。

用語の説明

特定疾病とくていしっぺい

第2号被保険者が介護保険の給付を受けられる原因となる病気。政令で16種類が定められています。加齢との関係が明らかで、要介護状態になる割合が高く、心身の変化が続いていく病気が選ばれており、重い病気であれば入るというものではありません。

用語の説明

地域支援事業ちいきしえんじぎょう

市町村が行う、介護予防と地域の支え合いのための事業。介護予防・日常生活支援総合事業、包括的支援事業、任意事業の3つで構成されます。保険給付とは別枠で、要介護認定を受けていない人も対象になります。

用語の説明

任意事業にんいじぎょう

地域支援事業のうち、市町村の判断で行える事業。介護給付等費用適正化事業、家族介護支援事業、成年後見制度利用支援事業などがあり、地域の実情に応じて選べます。

用語の説明

介護報酬かいごほうしゅう

事業者がサービスを提供したときに受け取る費用。厚生労働大臣が定め、原則3年ごとに改定されます。単位数に地域区分の単価を掛けて計算し、定めるにあたっては社会保障審議会の意見を聴くこととされています。

用語の説明

若年性認知症じゃくねんせいにんちしょう

65歳未満で発症した認知症。働き盛りの時期に起こるため、仕事や収入、子どもの養育など、生活への影響が大きく、就労支援や障害者施策も含めた幅広い支援が必要になります。

用語の説明

せん妄せんもう

急に起こる意識の混乱。時間や場所がわからなくなる、落ち着かない、幻覚が出るなどの症状が、日によって・時間帯によって変動します。脱水、感染症、薬、環境の変化などが引き金になり、原因を取り除けば治ることが多い点が認知症との違いです。

用語の説明

廃用症候群はいようしょうこうぐん

動かない状態が続くことで、筋力低下、関節が固まる、骨がもろくなる、意欲の低下などが起こること。高齢者では短期間の安静でも進むため、早く動き出すことが大切とされます。

用語の説明

サルコペニア

加齢などにより筋肉の量が減り、筋力や身体機能が低下した状態。歩く速さの低下や握力の低下で評価されます。低栄養と運動不足が重なると進みやすくなります。

用語の説明

フレイル

加齢により心身の活力が低下し、介護が必要になる手前の状態。体重減少、疲れやすさ、歩く速さの低下、活動量の低下、筋力低下などでとらえます。適切にかかわれば元の状態に戻りうる点が重要です。

用語の説明

低栄養ていえいよう

エネルギーやたんぱく質が足りず、体重が減り、筋力や免疫の働きが落ちた状態。褥瘡や感染症、転倒の危険が高まります。食事量、意図しない体重減少、筋肉量などを合わせて評価します。血清アルブミン値だけで判断することはできません。

用語の説明

誤嚥性肺炎ごえんせいはいえん

食べ物や唾液が気管に入り、細菌が肺に運ばれて起こる肺炎。高齢者では、発熱やせきがはっきり出ず、元気がない・食欲がないといった形で現れることがあります。口腔ケアと食事の姿勢が予防につながります。

用語の説明

褥瘡じょくそう

同じ場所が圧迫され続けて血流が悪くなり、皮膚や皮下組織が傷む状態(床ずれ)。骨が突き出た部分にできやすく、体位変換、除圧、栄養の改善、皮膚を清潔に保つことが予防になります。

用語の説明

慢性閉塞性肺疾患まんせいへいそくせいはいしっかん(COPD)

たばこの煙などで気道や肺が傷み、息を吐きにくくなる病気。動いたときの息切れやせき・たんが続きます。禁煙が基本で、進行すると在宅酸素療法が必要になることがあります。

用語の説明

心房細動しんぼうさいどう

心房が細かく不規則に震え、脈が乱れる不整脈。心房の中で血のかたまりができやすく、それが脳の血管に飛んで脳梗塞を起こすことがあるため、血液を固まりにくくする薬が使われます。

用語の説明

大腿骨頸部骨折だいたいこつけいぶこっせつ

太ももの骨の付け根の骨折。転倒で起こりやすく、そのまま寝たきりにつながることがあるため、早い手術とリハビリテーションが行われます。骨粗鬆症のある高齢女性に多くみられます。

用語の説明

関節リウマチかんせつリウマチ

免疫の異常により関節に炎症が起こり、腫れ・痛み・変形が進む病気。朝、手がこわばるのが特徴的です。関節を守る動作の工夫や自助具の活用が生活の支えになります。介護保険の特定疾病の一つです。

用語の説明

バイタルサイン

体温・脈拍・血圧・呼吸など、生命の状態を示す基本的な指標。高齢者は感染症でも高熱が出ないことがあるなど、教科書どおりに現れないことがあるため、ふだんの値との差で見ることが大切です。

用語の説明

看取りみとり

人生の最終段階にある人に寄り添い、最期まで支えること。どこで、どのように過ごしたいかを本人・家族・医療介護のチームで話し合って進めます(アドバンス・ケア・プランニング)。急変時の対応をあらかじめ決めておくことが大切です。

用語の説明

経管栄養けいかんえいよう

口から十分に食べられない人に、チューブを使って栄養を送る方法。鼻から入れる経鼻経管栄養や、おなかに開けた口から入れる胃ろうなどがあります。実施にあたっては、本人・家族の十分な理解と同意が前提になります。

用語の説明

在宅酸素療法ざいたくさんそりょうほう

自宅に酸素供給装置を置き、決められた量の酸素を吸いながら生活する治療。慢性閉塞性肺疾患などで行われます。火気を近づけないことが安全上の基本です。

用語の説明

ストーマ

一般に、手術でおなかに作られた便や尿の出口(人工肛門・人工膀胱)を指します。装具を貼って排せつ物を受け止め、皮膚の観察と装具の交換を行います。広い意味では、気管切開など、手術で作られた開口部も含む言葉です。

用語の説明

標準予防策ひょうじゅんよぼうさく(スタンダード・プリコーション)

感染症の有無にかかわらず、すべての人の血液、汗を除く体液、分泌物、排せつ物、粘膜、傷のある皮膚などを感染の可能性があるものとして扱う考え方。手洗いと手指消毒、手袋やエプロンの使い分けが基本です。

用語の説明

ノロウイルス

嘔吐・下痢を起こすウイルス。少量でも感染し、吐物や便から人へ広がります。アルコール消毒が効きにくいため、次亜塩素酸ナトリウムでの消毒と、手洗いが基本になります。

用語の説明

レスパイト

介護している家族が一時的に介護から離れ、休息をとること。ショートステイや通所サービスの利用が、その手段になります。介護を続けられる状態を保つために必要な支援と考えられています。

用語の説明

要介護認定ようかいごにんてい

介護保険のサービスを利用するために、どのくらい介護を必要とするかを市町村が調査・審査して判定する仕組み。軽い順に要支援1・2、要介護1〜5の7段階に分かれます。

用語の説明

運営基準うんえいきじゅん

指定を受けた事業者が守るべき、運営の決まり。内容や手続の説明と同意、正当な理由のないサービス提供の拒否の禁止、秘密保持、記録の保存などが定められています。

用語の説明

理学療法士りがくりょうほうし(PT)

座る・立つ・歩くといった基本的な動作の回復や維持を助ける専門職。運動療法や物理療法を用い、医師の指示のもとで行います。

用語の説明

作業療法士さぎょうりょうほうし(OT)

食事や着替え、家事、趣味など、日常の作業を通じて心身の機能や生活行為の回復を助ける専門職。医師の指示のもとで行います。

用語の説明

言語聴覚士げんごちょうかくし(ST)

話す・聞く・食べるといった働きに困難がある人を助ける専門職。失語症や構音障害の訓練のほか、嚥下(飲み込み)の評価・訓練も行います。

用語の説明

介護福祉士かいごふくしし

社会福祉士及び介護福祉士法に基づく国家資格。専門的な知識と技術をもって介護を行い、本人や介護者への指導も行います。研修を受けるなど一定の条件のもとで、喀痰吸引や経管栄養も実施できます。

用語の説明

保健師ほけんし

保健指導を担う国家資格の専門職。地域包括支援センターに置かれ、介護予防ケアマネジメントや健康づくりの支援を行います。

用語の説明

退院前カンファレンス

退院の前に、病院の医療職と在宅の介護支援専門員・サービス事業者が集まり、退院後の生活と支援の内容を確かめ合う話し合い。入院中から関わることで、在宅への移行がなめらかになります。

用語の説明

脳卒中のうそっちゅう

脳の血管が詰まる脳梗塞や、破れる脳出血・くも膜下出血をまとめた呼び方。半身の麻痺や言語の障害が残ることがあり、再発の予防と早期のリハビリテーションが大切です。

用語の説明

心筋梗塞しんきんこうそく

心臓に血液を送る血管が詰まり、心臓の筋肉が壊れる病気。高齢者では胸の痛みがはっきりせず、息切れや吐き気だけのことがあるため、いつもと違う様子に注意が必要です。

用語の説明

糖尿病とうにょうびょう

血糖を下げるインスリンの働きが足りず、血糖値が高い状態が続く病気。神経・目・腎臓の合併症のほか、感染症にかかりやすくなります。低血糖にも注意が必要です。

用語の説明

低血糖ていけっとう

血糖値が下がりすぎた状態。冷や汗、ふるえ、動悸などが現れ、重い場合は意識障害を起こします。糖尿病の薬を使っている人に起こりやすく、意識がはっきりして安全に飲み込めるときは、事前に教わった方法でブドウ糖などをとります。意識が悪い、飲み込めない場合は口に無理に入れず、救急対応が必要です。

用語の説明

中心静脈栄養法ちゅうしんじょうみゃくえいようほう

心臓に近い太い静脈にカテーテルを入れ、点滴で栄養を送る方法。口や消化管が使えないときに行います。感染を防ぐ管理が欠かせません。

用語の説明

人工呼吸療法じんこうこきゅうりょうほう

機械で呼吸を助ける治療。マスクを使う方法と、気管切開をして行う方法があります。在宅でも行われ、停電や機器の不具合に備えた準備が必要です。

用語の説明

パルスオキシメーター

指先に挟んで、血液中の酸素飽和度と脈拍数を測る機器。採血せずに繰り返し測れるため、呼吸の状態を見るのに使われます。

用語の説明

インスリン

膵臓から出る、血糖を下げるホルモン。糖尿病では注射で補うことがあります。食事がとれないときは低血糖に注意が必要です。

用語の説明

死亡診断書しぼうしんだんしょ

医師・歯科医師が、診療していた傷病に関連する死亡であると判断した場合などに交付する書類。医師の場合、最終診察から24時間以内の死亡で、生前に診療していた傷病によることが判定できる場合には、改めて診察せず交付できる例外があります。24時間を超えていても、死後の診察で確認して交付できる場合があります。

用語の説明

医行為いこうい

医学的な判断や技術なしに行うと人体に危害を及ぼすおそれがある行為。体温測定や一定の条件を満たす服薬介助など、通知で原則として医行為ではないとされる行為もあります。ただし病状や実施条件によって判断が変わるため、介護職員は通知の条件を守り、医療職と連携して行います。

用語の説明

残存能力ざんぞんのうりょく

その人に残されている、自分でできる力。すべて代わりに行うのではなく、できることを続けてもらうことが、生活機能の維持と自立支援につながります。

用語の説明

口腔ケアこうくうケア

口の中を清潔に保ち、噛む・飲み込む働きを保つケア。誤嚥性肺炎の予防につながり、食べる楽しみや会話を支えることにもなります。

用語の説明

社会福祉法人しゃかいふくしほうじん

社会福祉事業を行うために、社会福祉法に基づいて設立される法人。特別養護老人ホームなどを運営し、地域における公益的な取組みを行うことが求められています。

用語の説明

訪問看護ほうもんかんご

主治医の指示に基づき、看護師などが自宅で療養する人を訪れて、病状の観察、療養上の世話、診療の補助などを行うサービス。本人の状態などにより介護保険または医療保険で利用します。要支援者向けの介護予防サービスもあります。

用語の説明

訪問リハビリテーションほうもんリハビリテーション

医師の指示の下、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などが自宅を訪れ、生活に必要な動作や機能の維持・回復を支援するサービス。実際の住環境に合わせて練習や助言を行います。要支援者向けの介護予防サービスもあります。

用語の説明

通所リハビリテーションつうしょリハビリテーション(デイケア)

病院・診療所・介護老人保健施設などへ通い、医師の指示に基づいて心身機能や生活動作の維持・回復を目指すサービス。専門職によるリハビリテーションを中心とし、在宅生活の継続を支えます。要支援者向けの介護予防サービスもあります。

用語の説明

短期入所生活介護たんきにゅうしょせいかつかいご

特別養護老人ホームなどに短期間泊まり、食事・入浴・排泄などの介護や機能訓練を受けるサービス。本人の生活を支えるとともに、家族の休息や冠婚葬祭などの間の介護も担います。要支援者向けの介護予防サービスもあります。

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短期入所療養介護たんきにゅうしょりょうようかいご

介護老人保健施設や介護医療院などに短期間泊まり、看護や医学的管理の下での介護、リハビリテーションなどを受けるサービス。短期入所生活介護に比べ、医療上の支援が必要な人の受入れを担います。要支援者向けの介護予防サービスもあります。

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ショートステイ

施設などに短期間泊まって介護や生活支援を受けること。介護保険では、日常生活の介護を中心とする短期入所生活介護と、医学的な管理や看護も行う短期入所療養介護があります。

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住宅改修じゅうたくかいしゅう

住み慣れた家で安全に暮らせるよう、手すりの取付けや段差の解消などを行う工事。介護保険で費用の支給を受けるには、原則として工事前と工事後に市町村への申請が必要です。毎月の区分支給限度基準額とは別枠で扱います。

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定期巡回・随時対応型訪問介護看護ていきじゅんかい・ずいじたいおうがたほうもんかいごかんご

日中・夜間を通じ、短時間の定期訪問と、利用者の通報に応じた対応・訪問を組み合わせる地域密着型サービス。介護と看護が連携して、自宅での療養生活を支えます。

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夜間対応型訪問介護やかんたいおうがたほうもんかいご

夜間の定期的な訪問と、利用者からの連絡に応じた訪問などで、排泄の介助や安否確認を行う地域密着型サービス。夜間も自宅で安心して暮らせるよう支えます。

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看護小規模多機能型居宅介護かんごしょうきぼたきのうがたきょたくかいご

小規模多機能型居宅介護と訪問看護を組み合わせた地域密着型サービス。通い・泊まり・訪問を通じて介護と看護を一体的に提供し、医療上の支援を必要とする人の在宅生活を支えます。

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地域密着型通所介護ちいきみっちゃくがたつうしょかいご

利用定員が18人以下の小規模な通所介護。日帰りで食事や入浴などの介護、機能訓練を受けます。地域密着型サービスなので、原則として事業所のある市町村の住民が利用します。

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地域密着型特定施設入居者生活介護ちいきみっちゃくがたとくていしせつにゅうきょしゃせいかつかいご

入居定員29人以下の介護専用の有料老人ホームなどで、入居者が介護や機能訓練を受ける地域密着型サービス。原則として施設のある市町村の住民が利用します。

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地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護ちいきみっちゃくがたかいごろうじんふくししせつにゅうしょしゃせいかつかいご

入所定員29人以下の特別養護老人ホームで受ける介護や生活支援。地域密着型サービスに分類され、原則として施設のある市町村の住民が利用します。住まいと介護が一体となっており、区分支給限度基準額の対象外です。

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介護老人福祉施設かいごろうじんふくししせつ(特別養護老人ホーム)

常に介護が必要で、自宅で暮らすことが難しい人のための生活施設。介護保険の指定を受けた特別養護老人ホームで、食事・入浴・排泄などの介護、健康管理や生活支援を行います。小規模な地域密着型の施設は、介護保険上の分類が別です。

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介護老人保健施設かいごろうじんほけんしせつ(老健)

病状が安定した要介護者に、医学的管理の下での介護や看護、リハビリテーションを行う施設。自宅で生活できるようになることを目指し、在宅復帰とその後の生活を支えます。

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介護医療院かいごいりょういん

長期にわたって医療と介護の両方を必要とする人のための施設。日常的な医学的管理、看護、介護、看取りなどを行い、住まいとしての生活の場も提供します。

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地域密着型サービスちいきみっちゃくがたサービス

住み慣れた地域での生活を支えるため、市町村が指定・監督する介護保険のサービス分類。小規模多機能型居宅介護や認知症対応型共同生活介護などがあり、原則として事業所のある市町村の住民が利用します。

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介護保険施設かいごほけんしせつ

介護保険の施設サービスを提供する施設の総称。現在は介護老人福祉施設・介護老人保健施設・介護医療院が該当します。有料老人ホームやグループホームなど、高齢者が入居する住まいがすべて含まれるわけではありません。

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介護予防かいごよぼう

介護が必要な状態になることを防ぎ、すでに支援や介護が必要な人についても状態の改善や悪化の防止を目指すこと。運動だけでなく、栄養、口腔の健康、外出や社会参加などを通じて、生活する力を保ちます。

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要介護者ようかいごしゃ

入浴・排泄・食事などの基本的な生活動作について、継続して介護を必要とする人。介護保険では、年齢や病気などの要件を満たし、要介護認定を受けることで介護給付を利用します。

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要支援者ようしえんしゃ

要支援状態にある人。介護保険では要支援認定を受け、介護予防サービスや市町村の総合事業などを利用して、自立した生活を続けることを目指します。要介護者と利用できるサービスが異なります。

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要介護度ようかいごど

どの程度の介護が必要かを表す区分。介護保険では要介護1から要介護5に分かれます。病名や病気の重さだけで決まるものではなく、生活の中で必要となる介護の手間をもとに判定します。

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福祉用具ふくしようぐ

心身の機能が低下した人の日常生活や機能訓練を助け、介護する人の負担も軽くする用具。車いす、介護用ベッド、入浴を助ける用具などがあり、本人の状態や使う場所に合うものを選びます。

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リハビリテーション

病気や障害があっても、その人が望む生活や社会参加を実現するための支援。身体の訓練だけでなく、生活動作の工夫、環境の調整や周囲の支援を通じて、持っている力を活かします。

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機能訓練きのうくんれん

日常生活に必要な心身の機能や動作を保ち、改善するための訓練。歩く、立ち上がる、着替えるなど、本人が生活で実現したいことを目標に取り組みます。

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認知機能にんちきのう

情報を理解し、覚え、判断し、行動を組み立てる脳の働き。記憶、言葉の理解、時間や場所の把握、注意、計画や段取りなどが含まれます。日常生活で何ができ、何に困っているかを見る手がかりになります。

用語の説明

自立支援じりつしえん

本人の意思と持っている力を尊重し、その人らしい生活を続けられるよう支えること。介護や福祉では、できることを活かす支援と、必要な援助や環境の調整を組み合わせます。何でも一人で行うよう求めることではありません。

用語の説明

ニーズニーズ

本人が望む生活を実現するために、満たす必要のあることや解決すべき生活上の課題。希望するサービス名をそのまま当てはめるのではなく、なぜその支援が必要かを、本人の意向や心身の状態、生活環境と合わせて考えます。

用語の説明

起立性低血圧きりつせいていけつあつ

寝た姿勢や座った姿勢から立ち上がったときに血圧が下がり、立ちくらみ、ふらつき、失神などを起こす状態。加齢や病気による血圧調節の衰え、脱水、薬の影響などが関係し、転倒の原因になります。

用語の説明

脱水だっすい

体に必要な水分や電解質が不足した状態。飲食量の減少、発汗、発熱、下痢、嘔吐などで起こります。高齢者はのどの渇きを感じにくく、口の乾燥、尿量の減少、元気がないといった変化にも注意が必要です。

用語の説明

便秘べんぴ

便を十分な量、楽に出せない状態。排便回数の減少だけでなく、便の硬さ、強いいきみ、出しにくさ、残便感なども含めて捉えます。普段の排便習慣や食事、水分、活動量、薬の影響を確認することが大切です。

用語の説明

尿路感染症にょうろかんせんしょう

腎臓、膀胱、尿道など尿の通り道で、細菌などが増えて炎症を起こす病気。膀胱炎や腎盂腎炎などが含まれ、排尿時の痛み、頻尿、残尿感、発熱などがみられます。

用語の説明

うつ病うつびょう

気分の落ち込みや興味・喜びの低下が続き、生活に支障が出る病気。眠れない、食欲が落ちる、疲れやすい、考えがまとまらないなど、体や思考にも変化が現れます。休養や医療による支援が必要です。

用語の説明

認知症にんちしょう

脳の病気や障害により、記憶、判断、言葉、段取りなどの認知機能が低下し、日常生活や社会生活に支障が出ている状態。原因となる病気はさまざまで、現れ方や必要な支援も一人ひとり異なります。

用語の説明

誤嚥ごえん

食べ物や飲み物、唾液などが食道ではなく気管へ入ってしまうこと。むせや咳が出る場合と、気づきにくい場合があります。細菌を含むものを吸い込むと誤嚥性肺炎の原因になりますが、誤嚥のたびに肺炎が起こるわけではありません。

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拘縮こうしゅく

関節の周囲の筋肉や皮膚などが硬くなったり縮んだりして、関節を動かせる範囲が狭くなること。長く動かさない状態などで起こり、着替え、清潔の保持、姿勢の調整といった日常生活や介助に影響します。

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人工透析じんこうとうせき

腎臓の働きが大きく低下したときに、体内の老廃物や余分な水分を取り除く治療。血液を体外の装置に通す血液透析と、おなかの中の腹膜を利用する腹膜透析があります。食事や水分の管理も治療に合わせて続けます。

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BMIビーエムアイ

身長に対する体重の大きさを表す指標。体重をキログラム、身長をメートルで表し、体重を身長の二乗で割って求めます。肥満ややせを捉える目安に使いますが、体脂肪や筋肉の量を直接測るものではありません。

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酸素飽和度さんそほうわど

血液中のヘモグロビンに酸素がどの程度結び付いているかを示す指標。パルスオキシメーターで皮膚を通して測った値をSpO2と呼びます。手の冷えや体の動きなどで測定値が影響を受けるため、本人の症状や普段の値と合わせて判断します。

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非侵襲的陽圧換気ひしんしゅうてきようあつかんき

鼻や口を覆うマスクを通して圧力をかけた空気を送り、呼吸を助ける人工呼吸の方法。気管へのチューブの挿入や気管切開をせずに行います。病状に合わせた設定や、マスクの装着状態などの管理が必要です。

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胃ろういろう

おなかの表面から胃へ通じる穴をつくり、チューブで栄養や水分を入れる方法。口から十分に食べられない場合などに検討されます。胃ろうがあっても、飲み込む力や病状に応じて口から食べることを併用できる場合があります。

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経鼻胃管けいびいかん

鼻から食道を通して胃まで入れるチューブ。口から十分に食べられないとき、栄養や水分を胃へ届ける経管栄養などに用います。適切な位置にあるか、抜けや詰まり、鼻やのどの傷がないかなどの管理が必要です。

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ネブライザー

薬液などを細かい霧にして吸い込むための機器。呼吸器の病気で薬を気道へ届けたり、気道を加湿して痰を出しやすくしたりする目的で使います。使用する薬や機器に応じた使い方と清潔の管理が必要です。

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カテーテル

検査や治療のため、血管や臓器などに入れて使う細い管。薬や栄養を入れる、尿や体液を外へ出すなど、目的によって種類が異なります。留置中は感染、詰まり、抜けなどに注意し、種類に合った管理を行います。

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自己導尿じこどうにょう

自力で尿を十分に出せないときに、本人が尿道から膀胱へカテーテルを入れて尿を出す方法。必要な間隔で行い、尿を出したら管を抜きます。医療職から手技や器具の扱いを学び、尿路感染を防ぐため清潔に行います。

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喀痰吸引かくたんきゅういん

自分で十分に出せない痰や唾液などの分泌物を、吸引器とチューブで取り除くこと。呼吸を保ち、分泌物がたまることによる負担を軽くします。介護職員が行うには、所定の研修などの要件を満たし、医療職と連携して実施する必要があります。

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アルコール依存症アルコールいぞんしょう

飲酒によって健康や生活に問題が起きていても、自分で飲む量や飲み方を調節しにくくなる病気。本人を責めるのではなく、専門的な治療と、家族や自助グループなどの継続した支えを組み合わせて回復を助けます。

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片麻痺へんまひ

体の右側または左側の手足が動かしにくくなる麻痺。脳卒中などでみられます。麻痺のある側を患側、麻痺のない側を健側といい、残っている力やバランスに合わせて、移動や着替えなどを支援します。

用語の説明

気管切開きかんせっかい

首の皮膚から気管へ通じる穴をつくり、呼吸の通り道を確保する処置。気管カニューレという管を入れ、人工呼吸器につないだり痰を吸引したりします。管の固定、分泌物、切開部の皮膚や清潔の管理が必要です。

用語の説明

中心静脈ちゅうしんじょうみゃく

心臓に近い、血液が多く流れる太い静脈。中心静脈カテーテルは、そのような血管に先端を置く医療用の管です。栄養剤の投与だけでなく薬剤の投与などにも用いられ、血管そのものと中心静脈栄養法という治療方法は区別します。

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後期高齢者こうきこうれいしゃ

人口統計や高齢者の医療制度などで用いられる、75歳以上の人を指す年齢区分。65歳から74歳を前期高齢者と呼ぶ区分と対になっています。年齢の呼び方と、一定の障害がある65歳以上75歳未満の人も対象になり得る後期高齢者医療制度の加入範囲は区別します。

用語の説明

PICCぴっく

主に腕の静脈から入れ、先端を心臓に近い中心静脈まで進める細い管。長期間の点滴や中心静脈栄養などに使います。腕から入れても、管の先端が中心静脈にあるため中心静脈カテーテルに分類されます。

用語の説明

気管支喘息きかんしぜんそく

空気の通り道である気道に慢性的な炎症があり、刺激に反応して気道が狭くなりやすい病気。せき、ゼーゼー・ヒューヒューという呼吸音、息苦しさなどを繰り返します。発作時には上半身を起こすと呼吸が楽になることがあります。

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AEDえーいーでぃー

胸に貼った電極パッドを通じて心臓のリズムを自動で調べ、必要な場合に電気ショックを行う機器。音声などの案内に従って使います。電気ショックが必要かどうかは機器が判断するため、使う人が心臓のリズムを診断する必要はありません。

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胸骨圧迫きょうこつあっぱく

胸の中央を繰り返し押し、脳や心臓への血流を保つための救命処置。反応がない人で、普段どおりの呼吸がないか、普段どおりの呼吸かどうか判断に迷う場合に開始します。助けを呼び、救急車とAEDを手配して、救急隊などに引き継ぐまで続けます。ただし、普段どおりの呼吸や目的のある動きが戻った場合は中止します。